人の間の味

厳格な宗教改革者カルバン、「人間味あふれる」書簡が公開される

【11月2日 AFP】スイスのジュネーブ(Geneva)にある宗教改革国際博物館(Musee International de la Reforme)で、1545年に宗教改革者ジャン・カルバン(Jean Calvin)が記した書簡が公開されている。
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(c)AFP

AFPBB News


 詳しく中身を説明されている訳ではないのに、「人間味あふれる」と書かれてあるだけで、何となく「ふうん」と思えて「ああ」と思えて、わかったような気にな

れるのは、たぶん、基本的に、日常生活というものは、その程度の「精度」であっても大して問題がないからで。

 けども中には、物ごとのいちいちを「どういうこと?どういうこと?」とその都度問いただす人がいて、探究心が強いといえば聞こえはいいけれど、たいがいそういう人は「めんどくさい」といわれて終わる。

 ただ、世界は案外よく出来ているもので。そういう「めんどくさい人」が、劇などを作る際にはとても威力を発揮する。

 例えば、ト書き(役者の動きや舞台の状況が説明された箇所)などに「楽しそうに」などと書かれていたりした場合、まあほとんどの「めんどくさくない人」らは、それなりに自分が、ていうか一般的に「楽しそうに」と思える状態を迷いなく再現して、やる。けれどもこういうタイプの人が表現するものは「どこかで見たことのあるもの」でしかない。そのどこかも「テレビドラマ」や「映画」や「よその劇」といったもので、実際の「人のすること」ではない。しかし「めんどくさい人」は、そうではない。「楽しそうに?え?楽しそうに?」といちいち引っかかりはじめる。

 まず「楽しそう」とは何なのか。それは「楽しい」のか。「楽しくないけど楽しそうにしている」のか。ていうかそもそもの「楽しい」とは何なのか。それよりも何よりも、人の何を見て「楽しそう」と自分は思うのか。笑っていれば「楽しそう」なのか。はしゃいでれば「楽しそう」なのか。眉間にシワをよせていても「楽しそう」に見えることはないのか。苦痛も「楽しい」とマゾはいうではないか。となると痛がりつつ「楽しそう」ということもあるではないか。いつもパチンコに負けて機嫌の悪そうな人はどうなのか。あれは「楽しくなさそう」な状態と簡単にいえるのか。人は「楽しい」と思えなければ2度と負けるような勝負に挑まないのではないのか。けども何故に何度も負けているにもかかわらず飽きもせずまた勝負するのか。それは「負ける」ということが大きな意味での「楽しい」ということになるからなのではないのか。等々。

 まあほんとうに「めんどくさい」。

 けれども、そうやって「めんどくさい」自分に付き合いながら追いかけていると、突然、思いも寄らない何かに至る。至らない場合も多々あるけれど、そんな場合でもその途中でいろんなものを拾う。そしてそうやって回り道をし、余計なものに手を出しながら「楽しそう」を再現しようとしたことで、「楽しそうに」なんていう一見簡単に思える「ことば」の広大さをあらためて、知る。

 で、そうして探し出された「楽しそう」を見て「めんどくさくない人」らは次「楽しそうに」と書かれてあるときには、それを、やる。

 けどもそれらの差は、見え難いけども、相当大きい。

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登録日:2007年 11月 03日 19:36:15

コメント

例えば、思いもよらぬ場面にいる人たちの、楽しそうに もめたりとかしているさまを
芝居としてというかむしろ風景のように見せてくれるFICTIONの劇って好き。
さらに、この作文自体に、うおーって感じ。
ああ、こう言えばわかるよね、とか、
そうそう「見え難いけども」っていうところがポイントよね、とか、
もう、だいじなところやうまいぐあいにいいあらわしてるところを
マーカーで塗りたいくらいだわ。

桜井浩子 @ 2007年 11月 03日 23:52:49

劇でも、他のことば使いの人でも、時に精通すればするほど疑いも無く「楽しそうに」の方法をなぞり、そのことが「うまい」なんてことになっていたりするもので、あらゆる所でそういう「めんどくさくない人」に至らなければならない気にさせられます。ときどき驚いてあんぐりします。だってそこにそれ以上のものはなにもないですね。こんなに広大なのに、ゆきどまり。ああFICTIONなんて、やる人ばかりか作品全体も部分のことばも「めんどくさい」のかたまりですなあ。と、コメント初参戦。

ゆ @ 2007年 11月 04日 00:49:15

「FICTIONの台本読んでみたいな~」
これは、今年初めて二度観た感想でした☆
DVDと一緒にあったら二度美味しそう(*^_^*)
かなりマニアック???(笑)

そういうことでは
事の前段階でひっかかる めんどくさい人 とは違って
事の後段階でひっかかる 確認したがる人 です…私(笑)

そんな私でも、仕事場では
イマイチ指示が適当な上司と過ごしているので
いちいち引っかかる…
何度も細かく確認して…ほら、やっぱり…を解消し
出来るだけ明確に能率よく終わらせたい。

人に理解して欲しいなら
いかに伝えるべきかの思いやりが必要ですよね。

台本と共にすぐ立ち稽古を開始されるというのも
きっと『めんどくさい人が書いた、めんどくさくなく読める台本』
だからなのでしょう。
そこから、また皆で良い意味でのめんどくさい稽古を経て
たくさんの<愛すべきめんどくさい>がぎゅっとつまったFICTIONが
生まれるんですね。

来年の東京スケジュールが決定しましたね♪
早く手帳買って、予定に入れなくちゃ!!!

kiki @ 2007年 11月 04日 02:14:24

今更ながら、ですが。。。

ここは、『きょん』なのでは。。。
カウンターの中から、店長がどこそこのお酒でカクテル造ってくれて、そこにたどり着いた人がそれぞれの思いと混ぜながら飲んでいく。

常連さんあり、いちげんさんあり、なにも語らず飲んで帰っていく人あり。。
差当たり、私はたどり着いて、言いたい事言って顔だしてる新参もので。
初めは、店長目当てでしたが、今は、店長が造るお酒目当てで。。そこに、居合わせた人の話も美味しくて。

『きょん』はあまり繁盛すると『きょん』ではなくなるかもで心配ですが、今月18日まで配信の『ON THE ROCK』では、店長と見詰め合うこともできます(恥ずかしいときは、チョと見)ので、楽しいです。

また、話がずれたと思いつつ・・・・。
まだ見ぬ、FICTIONの劇に妄想?が膨らみます。

kumi @ 2007年 11月 04日 08:55:47

めんどくさいにも程度があって。
あたしは誰ぞに「めんどくさいわ」と言われ、
あたしはまた別の誰ぞに「めんどくさいわ」と言い、
「はぁ、めんどくさいなぁ。」と思いながら「そんなー!喜んで!」
とか言いながら何かをして・・・
あー。書きながらめんどくさくなってきたのでまた。

yuko @ 2007年 11月 05日 23:49:30

今日は、メルマガ予告の水曜日♪
メルマガ♪メルマガ♪~と楽しみに帰宅したら
制作子日記に"山下氏ギックリ腰情報"発見!!!
私もやったことありますが、対処しようが無いんですよね。
とにかくいつも以上にそ~っと…そ~っと…お過ごし下さい。
背が高いから、何か下のものを取るときはちゃんとヒザを曲げて…
って、こんなコメントも読めない状態ですよね(T_T)

気長にメルマガ待ってますので、どうぞくれぐれもお障り無きよう。

kiki @ 2007年 11月 07日 22:56:33

ぎっくり腰。。寝ているのが、治療で。。他になにも出来なくて。
私はお恥ずかしい話し、『蛇女』となり、おトイレへ・・・。
何気ない普段の生活が、こんなにもありがたいと実感です。

きっと、横になりながらいろいろ、頭の中を巡らせていらっしゃるでしょうね。
お大事にしてください。

kumi @ 2007年 11月 08日 11:33:12

この回も、山下澄人・FICTIONを知る上で、とても興味深かった。

>で、そうして探し出された「楽しそう」を見て「めんどくさくない人」らは次「楽しそうに」と書かれてあるときには、それを、やる。
けどもそれらの差は、見え難いけども、相当大きい。

厳しい視点だな… けど全くもってそうであるし、そう言えてしまえるからこそ惹かれるんだな…と思った。
誰かが、スゴイとか良かった!!と言っていても、え~あんなの前にもどこかで見たことあるし、全然新鮮じゃな~い、っていうことがある。それはとても他人との温度差を感じることで、誰かと何かを共有する楽しさを半減させる。期待をしていれば、それ以下かもしれない。喜んでいる方にとっては、初めてのことで、半減どころかテンション上がりまくりで気分は最高なのだから特に問題はないのだけれど。でも次もそうとは限らない。
受けとめる側の、嗜好の未知も含めた範囲で、新鮮かどうか、しみじみと浸れるか、もしくは、そう来なくっちゃ!!!と思わせる何かを含んでいないと、やっぱり響いてこない。だから、万人に良しと思わせるということは、とても難しいことなのだと思うし、生ぬるく中庸的であっては、やはりガツンと響いてこない。万人に好かれたい、という柔な考えは、山下さんのそれとは相反する気がする。でも、好きって言われたら、それはそれで嬉しいに違いないけれど(笑)
2008年6月!?第二回目のワークショップ。は…早いっ(笑) 初レポートブログが終わらぬうちにもう次…。でも山下さん楽しそうだから、こちらも嬉しい。やっぱり劇の人でいてくれなくっちゃ。でもいつか映像も期待しています(*^_^*)もちろん、山下さんの脚本演出FICTIONでっ。山下さんの脚本なら、他の人の演出じゃイヤだな。ここは特に言ったこと無いけれど、これこそ私が言いたいことだったりする。ので、あえて、書いておきます。
で、第二回は、初ワークショップとどう違うのか…。もしかしたら六巡目を予習したり、昔取った杵づかを練習したりしている人がいるかもしれない。ちなみに私も自分の六巡目を考えたけれど、六っていうのが、これまた微妙で、近いようで未だ距離があるような感じで、結局よくわからなかった^_^; 数字の6って、日本人は意外と慣れていない数字だそうで、目の付け所が全くもってイイ感じで参った。
既に手の内は読まれている…。山下さんの本領発揮は第二回目からってことです。きっと予習も復習も裏切られるに違いない。
見に行けないから、プレッシャーかけまくる(笑) これって、愛ある激励です(笑) ウキキ。
そして、創られるであろう劇は、きっとまた山下さんの何かに変化も確信も持たせてくれるのでしょうね(*^_^*)ガンバレ♪

kiki @ 2008年 05月 20日 01:01:45

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プロフィール
山下澄人
(男)
FICTION WEB
FICTION構成員の日々
「FICTION 」主宰。映像、ラジオドラマのシナリオも手がけ、2005年には初監督作品「ON THE ROCK」を発表。

新作公演 FICTION Vol.30「しんせかい」

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9月5日(金)・6日(土)
@富良野演劇工場 
旭川公演  
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