前と後

地球滅亡は76億年後、回避策は2つ

【2月21日 AFP】緊急ニュースです―地球は死滅する太陽の熱で焼かれ、やがて太陽に飲み込まれてしまうでしょう。
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(c)AFP

AFPBB News


 ぼくの祖父は両方とも、ぼくが生まれる前に死んでいたので、母方の祖父は親戚の家に飾られていた遺影しか見たことがないし、ていうか、こう書き出して気がつ

いたけど父方の祖父は写真すら見たことがないことに気がついて書きはじめようとしたことが、そのことにいま負けそうになったけど、負けずに続ける。

 その会ったこともない祖父の写真を見て、子供時代のぼくが考えていたのは、何ていえばいいか、ぼくが生まれる前にこの人は「生きてて死んだのか」という、字にしてしまえば当たり前すぎるほど当たり前のことで。

 いやだけど、ゆっくり考えてみると不思議じゃないですか。

 ぼくでも誰でもいま生きてる人が生まれる前にも、たくさんの、膨大な人や犬や猫や猿やヘビや魚やその他諸々が生きてて死んでいて、ということは、ていうか、ということもくそもなく、いま生きているすべての人や生き物が死んだあとも、たくさんの膨大な生き物が生まれて死ぬ。ずーっと。ずーーっと。

 それは「父さんと母さんがいてぼくがいる。父さんや母さんにもそれぞれ父さんと母さんがいてそしてやっぱりぼくがいる」的な、あのそういう「私中心」的な感じのことじゃなくて、もっと何ていうか、ぼんやりと大きい仕組みの不思議というか。

 このニュースの題材だって、遠い将来のことではあるけれどいつか全人類的な、切羽詰まった出来事になる日がくる。どう想像しても、まったく「ピン」とはこないけど、必ずくる。

 そのときもやっぱり人は、そんな大変な出来事が身近にせまってても、つまらない些細なことを気にしたりするのでしょうか。可愛がっているペットの行く末を心配して泣いたりするのでしょうか。大事な人が死んだらやっぱり泣くのでしょうか。痛いときは「痛い」と思うのでしょうか。くすぐられたら笑うのでしょうか。
それとももう人は「人の形」をしてないのでしょうか。となると五体満足とか五体不満足みたいないい方はしなくなっているのでしょうか。もしかしたら空とか飛べたりするのでしょうか。それともイルカみたいになってたりするのでしょうか。

 こんなことを「うすらぼんやり」考えていると、いろんな個人的な事情を抱えた「ぼく」から抜け出して、大きなうねりの組織というか、末端であり先端としての「ぼく」を感じて、何だか気分が「すー」とする。

コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2008年 02月 24日 01:14:20

コメント

朝の日課は、パソコンのメールチェック。
そして、フォログのチェック♪
夜中に更新されているらしい、新しいコメント[0]を発見する。
コメントしたくて、うずうずする。
あ~、どうして、山下さんのコメントは興味深いのかしら…
通勤電車中に思い巡らせていると、あっという間に駅に着き
私の一日が加速する…
いつの間にか夜になり…新しいコメント…[0]
みんなも思い巡らせているのね。
それとも、私が、とてつもなく暇なのか…(笑)
〈春一番〉の強風。
外出はやめて、うちでTVを見ながら、ご飯を作りながら、まったり思い巡らせていよう。

大きなうねりの一部…
ご先祖様、ごめんなさい。子孫が残せなくて…
でも、死ぬまで墓守はちゃんとしますから(笑)

kiki @ 2008年 02月 24日 11:00:01

人の一生は、地球の一秒にも満たないかもしれないけど、
今ここに存在する意味とは何ぞや?なんてことは考えたことないけど、命尽きるまでは、みっともなくとも足掻いてみようかな~と年齢を重ねるたびに思う。素直な婆様より、こだわり婆様に。。

ただ、自分が自分であることを自覚しているのと、
自分がわからなくなってしまうのと、選べないのにそれでも生きていくのが命をつなげていく事の切なさだなぁ・・と

いろんな個人的な事情を抱えた「私」からも抜け出したいです。

最近、『考えるひと』を何度も何度も読んでくと、コメントするのが難しいです。
今回も、話はずした気もしないでもありませんが。。

夏を楽しみにしています。

kumi @ 2008年 02月 25日 16:20:26

はずれた話なんてないです。気にせずどんどんコメントしてください。いつもとても楽しみに読んでます。

山下 @ 2008年 02月 25日 18:17:48

宇宙から地球を見た人は、自分の存在の小ささに人生観が変わるという。
貧しい外国の地のボランティアに行くと
自分が幸せであることの有難さに気づかされるという。
普段の自分の生活の中で、もがき抗っていることとは、何と貧しい悩みなのか。
そういう発想に陥ると、もう何も悩めなくなるし、逆にむなしさが募る。
自分の悩みを、何かと比較して
それに比べれば大したコトないじゃん!と自己暗示をかけることも
自分の心を守る術ではあるし
発想の転換としては、悩みを相談されたりした時に相手を納得させやすい。
でも、悩むことも大事だと時には思う。
必要以上に、気を回らせて悩むことは無いけれど
自分に素直に生きていく為には
自分にしか感じられない悩みを大事にしてもいいと思う。
何かと比較するなんて…それじゃ、誰なら悩んで正しいの?と思ってしまう。
何だか勝手に悩みについて語ってしまいましたが…

〈いろんな個人的な事情〉か…
〈大きなうねりの組織というか、末端であり先端としての「ぼく」を感じて、何だか気分が「すー」とする。〉
ここの意味がイマイチ読み取れなくて色々考えています…
現実から逃避的なのか、楽観的なのか。

いつも思うのは、山下さんが何事にも動じなく、全てをあるがまま受け入れ
受け入れたくないにしても、そこは、やはりあるがままにさせておいて
では、どうしようか…という風な、寛大な考えの持ち主のようであるということ。
もしかしたら、なったらなった時に考えよう~^_^;…かもしれないけれど(笑)
でも、何かを期待せずには、いられないし
コメントせずにも、いられない。あははっ。
昔のコメントにコメントしておきました"^_^"

kiki @ 2008年 02月 28日 01:49:19

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山下澄人
FICTION WEB
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「FICTION 」主宰。映像、ラジオドラマのシナリオも手がけ、2005年には初監督作品「ON THE ROCK」を発表。

E-mail:yamashita@fiction.gr.jp
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