いえてるけどいえてないこと2

一見普通の子ネコ? 実は世界最小の珍種野生ネコ「スナネコ」の赤ちゃん

【4月28日 AFP】(一部修正 4月28日)フランス東部Amnevilleの動物園で15日に誕生したスナネコ(Sand cat)の赤ちゃん2匹が、このほど公開された。スナネコは、野生ネコ科の動物としては世界最小の種。北アフリカのサハラ(Sahara)砂漠から、西南アジアのイランやパキスタンの乾燥地域にかけて生息する。(c)AFP

AFPBB News


 前回のテーマに引き続いて。最近「引き続いてブーム」なのである。

 で。

 ぼくはもう長いこと役者をやっていて、本人はいつまでも「初心者」のつもりで無責任にいたいと思っているけれど、まあ世間的な基準からいうと「初心者」では

ない。けれども、出番前の、あの暗いソデにいるときの、何ともいえない感じに慣れることはない。

 よくそのことについて話すとき「とても緊張します」といういい方しか思いつかなくて、仕方がないからそういうのだけれども、いった後で、そんな一般的ないい方じゃ「あの感じ」はとてもじゃないけど伝わっているとは思えない、といつも思う。で、いまそのときの「感じ」についてあらためて書こうとしたけども、やっぱりうまく書けなくて、結局「とても緊張します」としか思いつかないから、どうしたろかいな、と思う。

 前に、たぶん本かなんかで読んだのだと思うけど、外国のミュージシャンが拒食症になり、そのときのことを自分で「本番前の状態がずっと続いているよう」といっていて、で、その人はその後亡くなってしまうのだけど、ぼくはそれを読んで「ああ、そりゃ死ぬ」と、深く納得したし、そのことがどれほどおそろしいことか手に取るようにわかった。

 まあだから、そんな感じなのですよ。ま、それでもまだ何かいえてない感じは残りますが。

 で、そう思って考えていると「死ぬ」ということはどないやねん、と思う。ぼくらはよく「死んだ」とか「死んだ人が」とか「死ぬのかも」とか「死んだら」とか「死」というものをけっこう普通の単語として使っているけれど、で、何となく「わかっている」かのようなつもりでいるけれど、よーく考えたら、あんなものわかっている人なんて、生きてる人間のなかにはいないのではないか。これこそ、いえてる気でいるけど、まったくいえてないの最たるものではないか。たまに「霊界」の話を見てきたようにする人がいるけど、それはまあいまはあれとして。

 「痛いのかなあ」とか「苦しいのかなあ」とか、具体的にいくら考えても、それはあくまでも「死ぬ前」のことで、がくっ、となったあとのことは誰にもわからない。がくっ、どころか、が、のところも誰にもわからない。唯一、誰にでも起こることなのに経験談が聞けない。あとのことは全部聞けるのに。ネットとかで検索できるのに。いやあのだから「霊界」等のあれは、いまはとりあえずあれとして。

 で、わからないのだから、そのまま「留保」にしとけばいいかというと、それは何かこわい。いずれ直面することではあるし、その前から、何となく考えたりしときたい。だって、そのとき慌てて、知らないどこかの坊さんの書いた本とか読んで納得したりしたくなんかないし、けれどもだからといって、考えてれば「こたえ」が出るようなものでもないからと「霊界」とかいうのも芸がなさすぎる。

 で、スナネコの赤ちゃん。なにこれかわいー。

 と、まったく本文と関係のない締めくくりに見えて、これこの写真のこの感じが「なにこれかわいー」ではまったく「いえてない」という「そう来たか」な締めくくりで終わろうとしているのである。が、まあただ「なにこれかわいー」でいえてたりするときもあるから、ものごとはややこしい。

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登録日:2008年 04月 28日 23:03:01

コメント

私は親の臨終の瞬間に立ち合っていない。父の時は会社にいたし、母の時は丁度姉と交代で帰宅してお風呂から出た所だった。だから、病院に行った時、生きていた時との差を尚更感じたのかもしれない。亡くなった家族は居るけれど、そこにいるけれど、魂は無い…これは、家族の形をした物体だ…そう思った。特に、母は介護を最後までしていたこともあり、もう空っぽの表情の物体に泣きついたりすることは無かった。どちらかというと、やっと痛いツライ毎日から楽になれたね…という風で、どこかホッとしていた。葬儀の最後の個人とのお別れの時も、私がお棺から離れて、足を運んでくださった方々の今生のお別れを後ろの方から見ていたら、いとこに傍に行ってあげて…と促され、「あ…じゃ~」って傍へ行き、長年母が使用していた体にお別れをした。
魂っていう概念も難しいけれど、生まれる前のことを知らないように、死んだ後も、どこかの世界でリセットされて、それなりに生きているのかもしれない。第一〈死〉は、呼吸している生き物でなくなるというだけのことで、それが、終わりであるということではないと思うから。痛いとか、苦しいのは、イヤだけど。
不思議なことに、母が亡くなってからの方が、どこか近くで見られている気がして、妄想豊かな私は、ビビッていた(笑)私が怖がりなので、母には生前から何度も、怖いから、死んだら絶対にドアの隙間とか、後ろとかから見ていないでねっと頼んでいた。その約束は、未だ守られている(笑)
少し、人としての〈死〉が肉体的にも身近になってきたら、そうは言っていられないくらい、不安が沸いてくるのかもしれないけれど…色々な意見を今のうちから、そろそろとこのような場で語られるのも、いつかおろおろしないで済む準備になるのかもしれない。

>で、樹齢1万年。1万年。1万年ですよ。何それ。

あ~そうか(笑) 前回、意味わかってなかった(笑) 納得(笑)

kiki @ 2008年 04月 29日 18:18:24

まぁただ、死ぬ間際にはそばに居る人に
「じゃ、またね。」ぐらいは言える物理的、精神的余裕は欲しいものです。
両親がそうでなかったので。

なにこれかわいー

棒いれても8文字ですよ。
なんですかこの、胸が「きゅっ」となる感じ。
なんなんでしょう。この感じ。

yuko @ 2008年 04月 30日 05:39:06

あの...
先ほど失礼いたしたものです はい お友達の方のブログに 浮かれたコメントを入れた
アホな女です
こちらは間違いなく 山下さんのお部屋?でしょうか?
間違っていたら もう 諦めます (ネガティブ人間)

死については...
私は...
いままでも きっとコレからも ずっと 考え続けていくことの 大切で もっとも 怖い そして 頭から消したい テーマです。

明日があたりまえに くる なんて もう何年もそんなふうには思えず 朝がきて 1日が あって 夜になる
その おそらくの奇跡を 私は いつも生きたいと思っています。

つくねっち @ 2008年 05月 01日 17:07:29

ぼくのお部屋です。ここで大丈夫です。ははは

山下 @ 2008年 05月 01日 18:18:34

私は正直、死を怖いと思った事は無いんです。
死の瞬間を迎えるまでの痛みや苦しみは怖いしイヤだけれど、がくっとなった後の事は
怖くも何とも無いんですね。
これはどうしてか自分でも分からないけど、十代の頃からそうでした。

ただ死なれる立場になると話は別で、最近若くして癌で散っていった従兄の死には
かなり参りました。
先日四十九日で香典返しが送られて来た時、彼の死を改めて実感してまた泣きました。
がくっと来た後はどんなんやった?・・・って彼に聞けたら澄人さんにもお教え出来るのに。
残念です。。。

ゆるり @ 2008年 05月 02日 02:15:08

諦めなくて良かったです(笑)
ちゃんと 来れました。
ありがとうございました。

これからもブログ読ませていただきます。

記事と全く関係ないコメントで恐縮ですが
大阪では お芝居の予定ありませんか?
関西在住です
ご予定あれば嬉しいです。
では 今日も一日
のらりくらりと 頑張って 生きます。
よい 1日を お過ごしください。

つくねっち @ 2008年 05月 02日 06:55:58

 桜の花が満開です。と同時に新芽新緑生き物パワー全開です。涼風に憩う鳥や蝶が美しく、うらやましい。花粉症とぜんそくのわたしは、宇宙人のようなマスクをつけて歩かなければならず、それは花見をしていてもで、お酒やご馳走を口にするたびに、いちいちマスクをずらし、また元に戻すという、何とも情けない姿です。本当いえば、さらにゴーグルとフルフェイスのヘルメットをかぶりたい感じなのであります。自然の中で人間はというかわたしはなんと「ぶさいく」で「珍種」なのでありましょう。

 で、スナネコの赤ちゃん。
「かわいー!」です。はい。世界最小だからでもなく、野生種だからでもなく(動物園でうまれてるし)それに何[Sandcat」なんてそのままの名前つけられたりしてるけど、可愛いです。
可愛いものを見て素直に「かわいいー!」という「可愛げ」も残しておきたいし、そういう意味では「いえてる」ってことでしょうか。

 庭先に出ると鳥達に適当な名前をつけられて
「何これ!」「ぶさいくー」「珍種、珍種」とかいわれてるような気がいたします。

 なさけないっ!

nana @ 2008年 05月 02日 12:50:11

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プロフィール
山下澄人
(男)
FICTION WEB
FICTION構成員の日々
「FICTION 」主宰。映像、ラジオドラマのシナリオも手がけ、2005年には初監督作品「ON THE ROCK」を発表。

新作公演 FICTION Vol.30「しんせかい」
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