おもしろいこと

全米動物園一の長老チンパンジー、50歳の誕生日

【6月30日 AFP】米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)のリンカーンパーク動物園(Lincoln Park Zoo)で飼育されている雄のチンパンジーのケオ(Keo)が26日、50歳の誕生日を迎えた。ケオは、全米の動物園で飼育されている中で最年長のチンパンジー。同日、270キログラムの果物が中に詰められた氷の彫刻がプレゼントされた。(c)AFP

AFPBB News


 前にここに、昔の写真をものすごく久しぶりに見て、自分の持つ記憶と実際との違いに「驚いたとです」と書いたのだけど、そのときもうひとつこんなことがあった。

 そのいくつかの写真をぼんやりながめていたとき、その中に2歳くらいのぼくが

動物園で象を見ている写真があった。

 ちなみにぼくは前から、自分が小さいころとか、そうじゃなくても昔の写真に動物が写っているととても不思議な気分になる。というのも、そこに写っている動物らは、今現在はよほどのことがないかぎり死んでいる、というのが何だかとても不思議で。人間の写真だってそうなのだけど、人間により、動物にの方がその思いが強い。それがどうしてなのかよくわからないのだけど。

 だからその写真を手にしたときも、それを見ながら「ああ。へえ。まったく記憶にない頃のわしが自分より年上の象見てるがな。へえ。いやしかしだけど、この象ももう死んでるんでしょうなあ。このときは生きてるけどなあ。不思議やなあ。確かにこの象は生きてて、それをこのわしが見てたんやなあ。まったくおぼえてないけどなあ」と、小さな感慨にひたった。

 で、ここで重要なのは、おぼえている限り、このときだけ、その「象」に思いを馳せたということなのである。そのとき以外に、その写真を見て、そんな風にその象に思いを馳せたことはなかった。その神戸の王子動物園にいた、ぼくより年上の、名前も知らないその象に。

 そして次の日、何の気なしに新聞を開いて「わ」とぼくは驚いた。その動物園で象が死んだ、との記事が小さく載っていたのである。それも65歳の大往生であったと。

 えー。

 じゃあ何?65才ってことは昨日写真で見たあの象ってこと?あの象、生きてたの?ていうか、あの写真を見て、たぶんはじめて思いを馳せたその象は、思いを馳せたその日に死んだの?で、その次の日にわしはそのことを今こうして新聞で見ているの?

 えー。

 えーー。

 もちろん長い人生いろいろとある。だから、ま、そんなことだってある。それくらいわかる。だからいちいちそんなことを何かに絡めて展開させる気はない。だいたいぼくは、そんなことのいちいちをオカルト風に味付けするのが大嫌いである。だから象の死にぼくは一切何の関与もない。世界はぼくの目論みで動いている訳ではない。そんなことはわざわざ書くまでもなく、当たり前のことである。ぼくが写真を見て何と思い、何と思いを馳せようと、そのこととはまったく関係がなく、そのぼくより先輩の象の何とかさんは65年の象生を大往生で締めくくった。

 それでも「おもしろいなあ」との思いは拭い切れない。だけどくり返すがそこに「それはね」とかいう理屈をつける気はない。ただ「へえ」と思うだけである。そしてそのことがぼくはとてもおもしろい。

 ぼくはその象のことを、これからたぶんずっとおぼえていると思う。思い出す機会がそんなにあるとは思えないけど、どこかで象を見たらたぶん思い出すと思う。そしてそのことをとてもとてもおもしろいと思う。「思」という字がものすごく出場してるけど。

 ぼんやり見ていたドラマの台詞で「生きてておもしろいことなんかありますか?!」とかいうのを聞いてて、上に書いたことを思い出して、ここに書こうと思って、そんな風な写真ないかなあと見ていたら上のチンパンの写真を見つけた。

 だからあるよ。おもしろいことは。
 
■追記

 アップしてから数時間、先ほど上の写真の下の注意書きをよく読んだら

『米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)のリンカーンパーク動物園(Lincoln Park Zoo)で、50歳になった雄のチンパンジー、ケオの誕生日プレゼントの氷の彫刻に手を掛ける雌のキバリ』

 て。この写真の猿が50才ケオとちゃうんかい。この笑ろてるキバリは何才やねん。ていうかどないやねん。

 ね。重ね重ねおもしろい。

コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 30日 19:13:53

コメント

 パソコに向かえるあいだにコメント連投こんにちわ。
ほんまほんま。なんで長寿のおサルさんを載せないの?このずれた写真の堂々たる載せっぷりは確かにおもしろい!
もしかして「生きている」けどみんなの前に姿をあらわせる状態じゃなかったりして。で、キバリは「ひひ、これはあたいがいただきー」なんて笑ってたりして。
これじゃ寝たきり老人の年金横取りばばあみたいだ。なんてひどい想像しかできない私は、ああやっぱり海の底。
ごめんなさい。


 

nana @ 2008年 07月 01日 14:20:39

え~!おもしろ~い!

オカルト風に味付けしなくても・・・
不思議なこと、偶然の一致のくり返しのなかで生きてるのかな~と、ふ~っと、思うことの多いわたしです。

自分勝手に生きて思考を働かしているような気持ちになるけれど、自分という肉体を通して感じさせてくれる。。。そんなことをシンクロニシテイーを通して、味わわせてもらっているような…。
そんな体験は「おもしろいな~」とか、「不気味だな~」とか、「不思議~」とか、意識するといろんなとこで、いろんなことを味わっていますよねぇ。

人との出会いも、まさにそうですよね~!
人との出会いによって自分というものが創られ、人生という道しるべができていくのかな~と、思っているわたしは・・・
山下澄人(呼び捨てをごめんなさ~い)に出会えたことも不思議なことであり・・出会いに感謝です。

ただ………
何にむかって、誰にむかって、感謝すればいいのか真実はわからないというのも、謎めいていて・・・
これまた、不思議~!
決してオカルト風に味付けしているわけではないですよ~(笑)

意味付けなくとも、「おもしろい・・・ふしぎ・・・」これを感じられる心持ちでいたいですよね~
と。。。
そんなことを思い…カタコト
初メールでしたm(_ _)m

mame @ 2008年 07月 03日 00:44:01

あのですね。

あと、何年後かには、この写真のチンパンは、
「ケオ」本人ということに、なっているか・・
または、
「キバリ」の50歳のバースデイになっているのです。

たぶん、メスらしい
お胸なのか・・となると、「キバリ」50歳だな~。。。。。
そこさえ
あやふやになっていれば「ケオ」でおさまったのに~。。
なんて、また、失礼いたしました。。

kumi @ 2008年 07月 03日 13:32:38

先日、とっても久しぶりに料理の本を開きました。
それはかれこれ20年程前に買った本で、たくさんの芸能人の方々が自身の
得意料理を紹介するというものでした。
そこに登場する芸能人の面々を見ていると・・・
何人もの方が既に逝去されているんですね。
年配の方だけでなくお若い方まで。しかも自殺された方が結構いらしたり。
紙面には笑顔で料理を作る方たちがそれぞれにいろんな人生を辿り、悩んだり
苦しんだりしながら生きておられたんだなぁと、かなり感慨にふけりました。
せっかく料理を作ろうと張り切って開いたのに、沈んだ気持ちで本を閉じたのでした。

そうそう、澄人さまが2歳の時に見ておられた象、多分私も見てるはずです。
子供の頃連れて行ってもらうのは必ず王子動物園でしたから。

ゆるり @ 2008年 07月 03日 20:27:09

あたしも同じ象を見ていたのです。
あの象から見てあちこちからやってくる
あたしらは一体どのように映っていたのでしょうか。
臭いと言われ、食べたくもないものを食べてみろと言われ、
描きたいから動くなと言われても、
そんなことはどこ吹く風と言わん風格でした。
そうですか。65年ですか。

別の象がいるだろうから
近々行ってみようと思います。

ちなみに4行の中に「思」という字が7回出てきてますね。
おもしろ~い。

yuko @ 2008年 07月 10日 07:14:11

 私の睡眠中の夢は、大概寝る前に見たものや、やったことに繋がったりする。だから、今朝はびっくりした。夢に、ご無沙汰してかれこれ…の友人が出てきて、起きてから、日課のメールチェックをしたら、なんとその友人から届いていた…。どんなカラクリなのか…友人の馳せた思いが届いたのか…夏場ゆえ、おもしろいというよりちょっと怖くて肌寒い(笑) 冬ならロマンチックと思えるのに(笑)
 ちなみに、夢は、FICTIONを見にある劇場へ行ったら、そこで友人が待っていた、というものでした。おぼろげの記憶の山下さんが開演前に舞台に出てきて、トランペットを吹いていた。トランペットは…前日TVで誰かが吹いていたのを見たから、それだな…とわかった。山下さんが出てきた理由は、下記の下書きを寝る前に考えたからかな…。思いを馳せることには何か力があるのか…。噂をすればかげ…ということを、逆に、相手からこちらへ向かう気持ちを無意識に受けて、話題にしてしまう…という発想もあるそうで…私の昨夜の友人の夢はこれか…と思ったりして。なにかおさまりつけないと怖い…(笑)

 地球の裏側には、一生見ることも無い存在がたくさんあって、自分の目や耳で捉えきれない、近所のちょっとした曲がり角の先にでさえ、誰かの〈今〉は存在している。
〈今〉って、「今っ!」って言った瞬間にもう既に過去だけど、そんな細かい〈今〉じゃなくて、もっと曖昧に広い〈今頃〉。FICTION怒涛の日々の裏側で、のんきに暑さに負けてダラリと過ごし、ふと、「今頃FICTIONは怒涛ね…」と思いを馳せてみる。フォログ・構成員の日々・制作子日記で発信されるひとつひとつを介して。ファンのひとりひとりが、様々な時間に。そんなこちらの思いは、FICTIONに届くはずも無いのだけれど、指折り数えて待つ時間、何度となく、FICTIONは思いを馳せられる。そして、それは、間違いなく、東京は8月・北海道は9月に、FICTIONと観客は、同じ細かい〈今〉で交わる。
 そんな計画的な〈今〉に、様々な気持ちが向かうということは、窮屈で、不自然な気もするけれど、〈おもしろいこと〉は、こんなにも近くで約束されることもある。それがどんなに〈楽しい今〉かは、時間を交じえた人だけが解る。一年ぶりの舞台は、なんだかこちらも緊張する。みんなどんな声だったかな…
 だから、行くよ。 確かめに。
 待ち合わせは、新宿シアタートップスね(*^_^*)

kiki @ 2008年 07月 14日 19:53:47

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