近況
突然(ほんとうは突然なんかじゃないのだけど)、うちの猫の具合が悪くなったのが4日前の朝。家人が仕事に2時間ほど出かけている間、ぼくが様子を見て、家人
が帰ってきてからぼくは稽古に遅れて出かけて、その間に家人が猫を病院へ連れて行った。
稽古は佳境で、他のことに気をとられている場合ではないのだろうけれども、ていうか、かつてのぼくなら「猫?病気?ふん。関係あるかぁ」という芸道一直線みたいな態度でのぞもうとしたのだろうけれど、今はどうしてかそうじゃなくなってて、頭のどこかでずーっと「大丈夫かな大丈夫かな」と心配でならなくて、思わずこれでもし死んだりなんかしたら本番を「俺は休む」と大人げないことをみんなに宣言し、「そりゃ困ったな。がんばれ猫」とみんなに応援してもらいながらあれしてたのだけれど、幸い、危険な状態の1歩手前だったらしく、ぼくも受けたことのない最新の治療をほどこされて、24時間管理体制のなか入院し、翌日無事、もどってきて、今は自宅治療をしていて、まだ少し心配だけど、とりあえず「本番欠席」の危機はひとまず乗り越えた。
誰が病気をしてもつらいけど、動物や小さい子供の病気は見ててほんとうにつらい。
動物や小さい子供は「いたい」とか「何かおかしい」とか自分でいわないから、ぐったりするまでまわりにはわからない。そしてそれは、どう考えてもちゃんと見てなかったこちらの責任で、見てるのがつらいという気持ちのなかには、そのことの申し訳なさがあって、だから、なおのことつらい。
植物なんかもっとそうで、前に、人にもらったサボテンを枯らせてしまったことがあって、サボテンは枯れないものだと、どこで仕入れたかそんなバカな知識をぼくは持っていたから、まさかサボテンが枯れるなんて思いもしてなくて、それが枯れたから何だかとてもひどいことをしてしまったような気がして、ていうか事実ひどいことをしてしまって、だからいまだに花屋でサボテンを見ると、少し悲しい気持ちになってしまう。
稽古でこまかな問題点を拾い上げて、いろいろ考えたり、何度も繰り返したりする根気や集中力を、もっと自分のまわりにも向けなきゃいけないと、何だかとても強く思ったし、そしておのれの注意力散漫をたなにあげといて「寿命よ」とか「そんなものよ」とか何かそんな風にわかったように達観するのもいやだと強く思った。
ということで、そんなことらを経ながら、佳境の稽古で立ち上がりつつある劇は、あきらかに「いびつな子」だけど、だけどこれが今の「ぼくらの子」なんだと、腹をくくって育てています。いびつでバカでもいいから「閉じた子」にだけはならないよう気をつけながら。
よかったら見にきてください。
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登録日:2008年 07月 30日 02:45:34
コメント
この間、NHKの朝のドラマでのセリフが珍しく響いて
たまに不安になると心の中で言っていたりする。
「気分に負けるな、意志に勝て」
腹くくって、育てられた「30番目のぼくらの子」
どんな子に会えるのか楽しみ(*^_^*)
kiki @ 2008年 07月 30日 12:02:16
うちも猫もいて、まだ「あー」とか「うー」とか「ぶー」とかしか言えない小さい子供もいて、この内容とても同感痛感します。。。
とにかく大事な猫ちゃんが無事でよかったですね。
うちもオス猫がいて、一度頻尿&おしっこが少量になったので治療し、今は尿管が詰まってないか常にトイレチェックをやってます。
先日も実家の猫が病気で、出かけたまま帰ってこないからおそらく死んでしまったであろう状態になったと知り、もっとなんとかしてやれなかったかと落ち込んでいたところです。
今年の劇当日は東京に1泊して観にいかせていただきますが、もうもう家に残す猫たちが心配なので、なんとか姉に猫シッターを頼んだところです。うちの猫たちはペットホテルに預けると具合が悪くなって、帰ってきてから吐き続けるもので・・・。
以前は平気で猫を人間の都合に合わせてホテルに預けたりしてたのですが、苦しそうに吐く猫を見て気持ちが変化しました。
以来、環境の変化に弱い彼らを、人間の都合でコロコロ環境を変えるのは可能な限り避けようと思い、ちょっと外出で留守番の時も部屋の温度とか色んな事に注意するようになりました。
ペットや子供とかいると色々ありますけれども、そんな気苦労を乗り越えて観る劇・・・「FICTIONの子」がほんとに楽しみです。
千咲 @ 2008年 07月 30日 17:24:20
山下さんちの猫ちゃん、その後順調に快復してますか?このブログを読んで山下さんが「そういう人」でよかったと、とてもとても幸せな気分です。
うちにも老猫三匹。15年になるので人間にすればけっこうな「ばあさんら」です。確かに産みこそしなかったけれど間違いなく私の子です。生後何日か、わずか70gで置き去りにされた二人。一人は衰弱して生死をさまよいながら一命をとりとめ、片目を失明したも、何でもできる一番頭のよい子。この子達を徹夜で看病したりミルクをあげたりしている時は、仕事で大きな会議を任されていてフラフラでした。 「家人が病気で」とも言いにくい中「猫が…」とは、なぜか同じ命で大切な家族なのに言いづらく悶々としたものです。
もう一人は神戸の震災の子。兄が知人の家の片づけを手伝いに行った夜、雨の中ブルドーザーの音に怯え逃げ回っていたのを連れて帰ってきました。頭と腰にケガの後があり、血糊がべったりとこびりついていました。この子はとても人懐っこくまるで「猫をかぶった」犬?で癒し系です。
思えば小学校一年生の頃から私の周りにはいつも何かしら動物がいて、そのせいか今は人間より圧倒的に他の生き物のほうが多い森の近くに暮らしています。ここにいると生きているのは人間だけでないことをいつも彼らから教えられ、そのことをとても幸せに思います。
我が家の人間と猫らあわせた平均年齢は69歳。最大の課題はそれぞれの老後です。が・・・・そんなこと知らん顔してお達者な猫らは家の中の最も居心地のよいところでのんびりしています。その目は「あんたも好きにしたら?」と言ってる様です。
山下さんの本番欠席にならないよう、皆さんと、またご家族のご無事を祈っております。
nana @ 2008年 07月 31日 18:10:54
うちのもうすぐ17歳になる愛犬は先日脾臓に腫瘍が見つかりました。
悪性で進行の早い腫瘍の可能性が高いけれども、年齢が年齢だけに
摘出手術はせず自宅でリラックスした環境で余生を過ごさせてやる事になりました。
そうはなったんだけど、頭では理解してるんですけど、心が納得していません。
この子がいない生活なんて考えられない。この子を失いたくない。
そんな思いが胸に溢れて涙になってこぼれてしまいます。
だから澄人サマの愛猫ちゃんが無事帰宅できて本当に良かった!
もし、もし何かあったらせっかくのお芝居の本番も休みかねない澄人サマの気持ち、
痛いくらいよく分かりますから。
本当に手にとるように分かりますから。
私、澄人サマのお芝居観に行く事にしてなくて良かったと今は思います。
いつ突然死するか分からない愛犬を置いて関西からは行けませんもの。。。
澄人サマの愛猫ちゃんの順調な回復を心からお祈りしていますね。
ゆるり @ 2008年 08月 04日 15:36:08
死にそうな猫ってめんどくせー!?
「新世界」面白かった。
色々あるけど、「死にそうな奴ってめんどくせー!」という台詞が特によいよい。
ただあれが小説ならその言葉の真意を誰にも聞こえない独白で書けばすむところだけど、芝居になるとそれもやっぱり台詞にしなくちゃいけなくて、でもあんまり解説しすぎるとダサくなっちゃうし、そこが難しいところだけれど、そこもサラっとしててよかったです。
あるいは、「死にそうな奴ってめんどくせー!」と言い切ったきり、あとは一切説明しないっていう無骨なキャラもありだと思うけど、でもそれだと観客にぜんぜん真意が伝わらないから、んー、やっぱりあれしかないよねー。
高瀬がぶん @ 2008年 08月 08日 03:19:17
猫は日に日に元気です。ありがとうございます。ちなみに「ごえもん」といいます。
がぶんさん
昨日はありがとうございました。嬉しくてまだ起きてます。芝居はほんとうに「どこまでしゃべるか」がむつかしいです。だから考えていたことを台本にするといつも少し気分が落ち込みます。だけど書かなきゃはじまらないのでどうにかとにかく書くしかないのですが。だけどそうしながらもっとやりようがあるのじゃないかとずっと考えるのはとても楽しいです。時間だけはありますし。うふふ。
山下 @ 2008年 08月 08日 04:29:16
今度ごえもんの写真送ってよ。猫遊録に入れよー!保板の背景にも。
んー、確かにむつかしいだろね。
「死にそうな奴ってめんどくせー!」の場合も、相手にいくら突っ込まれても説明的な台詞では返さずに、「死にそうな奴ってめんどくせー」という台詞のトーンを変えながら何度か繰り返し、「死にそうな奴ってめんどくせ〜‥…(泣)」みたいな。。。それはあるかもね。真意の説明は逆説的に突っ込ませる相手の台詞に盛り込んじゃえばなんとかなるし。
なるほど、、こうやってあれこれ考えるのって結構たのしいーーー。
で、ちなみに俺は、、、時間しかないよ、、それももう残り少ない?(笑)。あ、俺ってめんどくせー。えへへ。
がぶん@@ @ 2008年 08月 08日 10:31:29
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