ワークショップ終了

 川崎でのワークショップが終わった。

 これまで3回、札幌でワークショップをやってきたけれど、だから、その蓄積で、ま、さくっと乗り切れるだろうと、横着なぼくは考えていたけれ

ど、場所が変わり(札幌より断然広い)、人が変われば(数も多かった)、こんなに違うのかと戸惑った、あの初日の、何ていうか、「恐怖」といってもいいあの感じを、ぼくはしばらく忘れないと思う。初日はほんとうにこわかったのです。舞台の上にいる参加者たちに「こわがるな」とかいっていたくせに。

 だけど、だからというわけではないけれど、最後の、みんなで立ち上げたシーンを見ていたときの感動は、これまでのものとはまた異質で、もちろんそんなものは比べようがないものなのだけど、だけど異質だったのは確かで、負荷がかかったぶん、何かがはずれたのか、何人かの、ぼくの劇団のメンバーが参加者にまじって立ち上げていったそれらのシーンは、一匹の猫が世界の全部の猫をあらわしているように、ぼくには何だか世界の全部に見えた。

 上演される作品にはどうしたって「フレーム」というか、が、あるから、その作品がどれだけ外へ向ってようと、はじまりと終わりがあるのだけど、最後にひとつずつ舞台の上で繰り広げられたシーンには、「頭」も「尻尾」も、テーマも、ひとつの通った人格や人物などというものもなく、即物的なルールだけで立ち上げられていたから、だから見知った何にも見えなかったし、だから何にでも見えた。

 で、あらためて、ああして誰も知らないところであんなにすごいことが起こっていたということは、ぼくが知らないところでもたくさんのすごいことが起こっているということで、それらはもしかしたら、よほどの縁がないかぎり出会うことなくお互い死んでしまうのかもしれないけれど、だけどだからといって、出会わないから「そんなものはない」なんてことは絶対になくて、それが金になるとかならないとか、たくさんの人に知られるとか知られないとか、そんなことじゃないところで、ああして小さくてもいろんなことが起こせる小さな場所と、小さな自由さえあれば、年とって、じじいになって、ポケットに200円しかなくっても、いいじゃない、と、思ってる人はたくさんいるのだろうし、自分もそうだし、ていうかまったくそれでいいと、何ていうか、強く思った。

 参加者のみなさんありがとう。見学のみなさんありがとう。劇場の人、手伝いの人もありがとう。ついでにうるさかった打ち上げでめまぐるしく立ち回ってくれた居酒屋の人も、ありがとう。すごく楽しかったです。

 打ち上げの席で参加者の人と映画の話を少ししていたので、何か見たくなって『ストレイト・ストーリー』を借りてきて、何度目かで見た。じいさんが主人公で、全部の動きがゆっくりの映画なのだけど、ひとつもはしょらず撮られたゆっくりの動きをじっと見ていると、画面の細部がいちいち目に飛び込んできて(アスファルトのでこぼことか、ズボンのしわとか)、何度も見たのに、はじめてそんなことに気がついて、びっくりした。

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登録日:2009年 05月 20日 05:31:52

コメント

おはようございます。
久しぶりの起床後のコメントです(笑)

初日の帰りからそれは日に日に確かなものになりました。
日常にあるイラっとする些細な事も大きなことも、居酒屋のお兄さんも、全てが、「許せる」というどこか距離をおいたあきらめではなく、イラっとすることが「おもしろい」と思える、なんていうか、人であることを感じるおもしろさ、もしかしたら私、人類、いや、この世にあるもの全て愛せちゃうかも~~ってびっくりしています。それが一時的な錯覚なのかは今はわからない。
ワークショップの後半は、繰り広げられるその登場人物に、「ムカつくぅ~」と思わず言いながら、何度おかしくなったかわかりません。

究極に言えば、私はこれまでどうやって生きてきたのかさえ、思い出せません。結構私心広いと思ってたんですけど(笑) 全然質が違うものでした。
あの5日間を深く振り返ると、どれもこれも、涙があふれます。あーこの涙は、なんか知ってる。余命わずかな母の介護をずっと悔いなくやり遂げようと頑張っていたあの日々、母の生きようとする全身、それを母の死後に思い出した時に号泣した時と似てる…そんな風に思いました。
なんなんだろう、この涙。

kiki @ 2009年 05月 20日 10:29:08

なんか後引きますね。
まだ不思議な感じです。
見てただけなのに。

昨日も仕事先で同僚に話してるうちに興奮しちゃいました。

7月の公演に、一人でも多く連れて行けたらいいなと思います。
私の席は死守しますけど。

よこ @ 2009年 05月 20日 12:42:50

 すげー。わはははははは。

 ぽつぽつと参加者の人たちからもメールが来てて、突然暇なぼくはすごく楽しみに読んだりしてます。ちなみにここの左欄のプロフィール最後の行に書いてあるメールアドレスはぼくの個人アドレスですので、こちらに送ってもらえれば、ぼくに届きます。って別に催促しているわけではないのですが。

山下 @ 2009年 05月 20日 15:42:25

ほんと、すごい・・・・・。
頭の中のそーぞーだけでも、そーぞーが膨らみます。
いいな~いいな~。。

すみっこで、覗いて、聞き耳立ててる感覚だけど、
それは、イジケではなくて、そーぞーの中で、参加している
気分。。。。。

この、一歩が前にでると、またいいけど、これも、楽しい感覚でっす。。

kumi @ 2009年 05月 20日 17:24:05

ちぇ、なんだか楽しそうだこと。。。
生きてて一番つまんないことは、心がフラットなことニュートラルなこと。そう頑に信じている僕は自分に降り掛かるどんな災難も楽しんじゃうことにしています。じっさい人生なめてるなこいつは!と思われるようなコメントをあっちこっちに残し続けているのですが、自分がそうなもんだから人の不幸もつい笑ってしまいます。なんにもないよりもいいじゃない生きてんだからと。逆にいうと人はフラットでないプラスな状態、ようするに感動するために生きてんだと思います。人生で何回感動できるか、それに尽きるでしょ、生きてる意味って。ワークショップってけっこう短時間に感動できちゃったりしそうで羨ましい。だけど人の脳ってほんとに単純だから、例えば市会議員の選挙運動とかでも最終日になるとほとんどのスタッフが涙流しながら働いてんのよ。で、受かっても落ちても涙涙涙。もっともそれに慣れてる人ももちろんいて、僕の友人の女の子なんか選挙カーのうぐいす嬢ばっかりやってて、最終日には必ず、「じゃ、今日はこれから泣きますから、みなさんもできれば涙流して下さい」って。まるで、どこでも涙みたいな演技力を発揮する。でも一緒に働いている人たちも、それが彼女の演技だと分かっていても、彼女の泣き姿に必ずつられて泣いちゃう。それは、ドラマだと分かっていても泣いちゃう観客の心情とよく似ている。一時は「おしん!」と言われると、それだけで「うぉーん!」と泣いちゃうオバさんたちがいっぱいいたものだ(笑)。

がぶん@@ @ 2009年 05月 21日 00:29:03

「ちぇ、なんだか楽しそうだこと。。。」

 ひひひひひひひひひひひひ。

山下 @ 2009年 05月 21日 01:10:10

 落ちついて聞いてるけど、別に長くないやないかい。

山下 @ 2009年 05月 21日 22:49:28

kumiさん、時間が合えば、一日でも見学に来ればよかったねー。
500円だったよーー(笑)
毎日5人ぐらいは来てました。広い会場の好きな座席に座っていいの。
参加者との壁なんて、全然無かった。チームがたくさんあったので一つずつ立ち上げていくから、参加者も8割ぐらは見学のようでした。場合によっては、何もしない日があった人もいたかもしれません。会場にいる全てでつくっている感じでした。舞台に上がって立ち上げているチームだけが楽しいのではありませんでした。どちらかというと、見ている方がおもしろさの醍醐味を満喫していたのだと思います。だから、全日見学の私は一番贅沢だったのだと思っています(*^_^*)

kiki @ 2009年 05月 22日 00:52:39

ムラムラ村
紹介されたサイト見てやったぜ〜、、つまんねーページだ。
但し、貼ってあるリンクからは飛んでやらない!
そのワンクリックでいくらかでもお金もらえるシステムでしょ?
だから、わざわざURLコピーして、ブラウザー開けて直接ペーストして見てやった。

がぶん@@ @ 2009年 05月 22日 02:55:36

Kikiさん、そうですね。見学に行く・・の雰囲気もわかりました。
これもまた、そーぞーすると楽しいですね。

山下さんのフォログ。FICTIONに集う方々の話の方向。
気になっている、ソコを小気味いい感じで伝わってきます。

アダルト?関係の人も、
ここに来て、コメント読んでるのかな?
(たくさんのブログに送信してる内容でしょうが・・)

がぶんさんの
一枚上手の方法・・これもさすが!!です。

災難を楽しい・面白いにして、感動するために生きる。。
そうですよね、一度きりの人生。
楽しまなくっちゃもったいない。。。

kumi @ 2009年 05月 22日 11:47:29

あ、そうか、クリックしないでURLコピーすればいいんですね。

ハタノ @ 2009年 05月 22日 11:53:18

またまたkumiさんへ(*^_^*)

山下さんがよく言う、現実世界の
見るもの全てがシーンに見えてしかたがない…
っていうのは本当で、初日の帰宅途中、私も考えるとも無しに、そう見えてしまいました。ある一点を抜き出して不快に思ったりするんじゃなくて、なんでそうなのか、そのあとどうするのか、という、その一点から広がる妄想で、その不快な一点がとてもおもしろおかしく見えてくるのです。私はそうでした。
なので、無理に楽しもうとか、面白がろうとかいう、苦痛を伴う考え方じゃなくて、自然と自分の視点がこれまでと違っていることに後で気がつき、驚きました。しかも初日で。別にそうしろとか言われてたわけじゃない、っていうのが山下さんのすごいトコ☆ え?魔法?みたいな(笑)

だからねー、だからねー、次回は見るべきよーん♪

生きてきて様々な出会いや出来事で自分は変わってきたと思うけれど、今回はかなり衝撃的でした。危ない方面の新興宗教信者もこんな感じなのか?^_^;

ただ、思うのは、実際そばで、そうじゃ無い人から見たら、そう見える人のことは、きっと不謹慎だったり、考えなしに見えて、逆にそう見えた人自身も非難されたりするんだろうな…って、ちょっと想像できました(笑) だから、周りに一緒にそう思える人がいるのといないのとでは、それもまた生き辛いのかな、とも思えますが…

ハタノさん、WEBのその他見ました(*^_^*)身に余る光栄でございます。

kiki @ 2009年 05月 22日 14:47:20

ちなみに、、、
スパムメールに書いてあるURLをうっかりクリックしたりすると、それがワンクリック詐欺だったりすると、メルアドばれていきなり5万円の請求とか来るから気をつけること。来ても返信しちゃだめ、無視。ほっとくと5回くらいはメール来るよ。何回も経験済み。一時ワンクリック詐欺探して歩いて遊んでた(笑)。
で、、その場合も、クリックじゃなく新規ブラウザーへのコピペで行けばメルアドばれないし、ワンクリック詐欺サイトでもぜんぜん平気。IPアドレスから住所とかメルアドとか分かるはずないから。東京タワー爆破予告とかして、、警察力で調べられれば話は別だけど(笑)。

がぶん@@ @ 2009年 05月 22日 16:26:04

 さっき、近所の古本屋兼古着屋に、たばこを買いに行くついでに立ち寄ったら、その店には怪しいカーテンで仕切られたエロコーナーがあるのだけど(ていうか、これを書いている横で猫が虫を追いかけ回しててうるさいのだけど)、見てるといまだにやっぱり、そこへ入ってったり、出てきたりする男子は生真面目な顔でコソコソしてて、か、仲間同士で「別にみんなどーせ見てるし、つーかへーきっすけどぉ?」的なノリで過剰に賑やかに入って行くかで、見てるとおかしいのと共に、少しかなしい。

山下 @ 2009年 05月 22日 21:56:53

ワークショップに参加出来なかった私は、札幌公演がいつ決まるのだろうと
胸躍らせながらちょくちょくチェックしていました。
ようやく決まったんですね~(o≧∇≦)o
早速有給申請何日出そうとか、飛行機はまだ予約いけるかなとか
慌てて確認しています。
ようやく生・澄人さんが見られると思うと今からわくわくします♪

って・・・澄人さんの個人アドレスがあるのですね。
思わずそちらに送信したい衝動にかられましたが、話題がないので
(ワークショップ参加してないので)舞台を拝見したら思い切って
感想を送ってみようかな。
あ、ごえもんちゃんの話題があった!(でもきっと盛り上がりませんよねー)
変なところで引っ込み思案の私です。

ゆるり @ 2009年 05月 23日 03:04:58

 はい。ようやく決定しました。猫メールいつでもどうぞー。

山下 @ 2009年 05月 23日 03:33:44

いいなー、猫メール。
今の住まい辺りではあまり道端で猫に遭遇しないです。
遭遇しても私の猫好き好きビームが強すぎるのか遊んで貰えません。
猫と一部屋にいて、互いに好きなことしてる、みたいなのにこの上なく憧れます。

北海道公演、札幌に加えて旭川も行きたかったのですが少し日にちが空きますよね。
厳しいかな。
妹と現地合流で行ける日を検討中です。

よこ @ 2009年 05月 24日 00:44:59

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