鬱蒼とした森の中より
【6月10日 AFP】アニメ「機動戦士ガンダム」の放送30周年を記念して、東京・お台場の「潮風公園」に高さ18メートルの「原寸大」ガンダム像の建設が進められている。ガンダム像は7月完成予定で、2016年五輪招致活動を宣伝するためにも使用される。(c)AFP
人が真剣な話をしているときに、気になるのは「話の内容」ではなくて、その「しゃべり方」や、「小さな目クソ」や、「髪についた白い何か」
や、「その人の向こうに見える誰か」や、「後ろから聞こえてくるよその話」やらの、「話の内容」よりおもしろいたくさんのことと、話しているその人に「そのことを気づかれてしまうのではないか」という心配しかない。
そういうのを「心ここにあらず」みたいないい方をするけれど、それは「ない」のじゃなくて、むしろ、「ある」からで、ただ、その「ある」、ていうか「あり過ぎる」状態で受け取った「何か」というのを、第三者に説明するとなると、至難の業で、ていうか、不可能に近くて、だけど「話の中身」となると話は別で、そこでその人がしていた「話の中身」は、適度に圧縮されて簡略化され、すごく簡単に伝わっていく。だから、面倒くさくなると、その「簡単に伝えられること」で「伝えてしまおう」としてしまいそうになるけど、だけどそれでは結局、「何も伝えてない」のと同じで、だからといってどうしていいのかわからないけど、そこで踏みとどまって考え続けるしかないというか、何というか。
母子殺人事件で弁護をした弁護団のドキュメンタリーを見た。
事件についての意見はともかくとして、彼ら(弁護団)だけが目の当たりにして感じた「何か」というものがあきらかに彼らにはあって、で、それだけが、無報酬だったという彼らの「弁護する動機」で、だけどそのことを伝える「方法」というものが、ぼくらの知っている世界の「一般的なやり方」の中には、簡単にはなくて、でもだからといって、彼らが感じた「何か」を、伝える方法が簡単にはないから、「ない」ということにしてしまってはいけない、ていうか、それはどうにかして、絶対に、伝えていかなければならない、と強く思ったし、だから、ぼくら(表現する人ら)は「一般的なやり方」じゃない「やり方」を見つけなきゃいけないし、だけどそれはもう「やり方」とかいうものでもないのかもしれなくて、でもそれでもそれを探そうとすることだけが大事で、とか何かそんなことが頭を駆け巡ったからか、番組の主旨からはどんどん離れていって、見ててとても疲れた。
台本を書いていて、気がついてこわくなるのは、書いている人物が、ぼくの理解の範疇から出ていないことで、ぼくの範疇で動く「もの」なんて、それはもう「人間」じゃないから、何とかそんなところへ迷いこまないように、その外へ出て行くように、「わからないでいいわからないでいい」と、いい聞かせて、手を動かそうとするのだけど、そうすると、とたんに手も足も出なくなる。
全部が、ずっと、おもしろい劇ににしたいと思う。シーンを「山場」に向うための布石にするのじゃなく、世界の「いつ」を見ても、全部がおもしろいように、おもしろくしたいと思う。途中から見ても、途中で見るのをやめてもおもしろい劇にしたいと思う。
でもどうやって?
梅雨入りしてるのに雨が降らなくても、何ひとつ慌てず(水の仕事をしている人たちは別にして)人は(もちろんぼくも)生きている、ということにいまさらながらに気がついて、やっぱりほら、ぼくらは記号やシステムの中だけで生きてるのじゃなく、どんな変化も不安もあやふやさもきちんと受け入れて、すごく強く「てきとー」に生きているじゃない、と、あらためて思った。
で、原寸大のガンダム。これは見たい。ガンダムにもオリンピックにも興味はないけど、原寸大、というのにものすごく惹かれる。
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登録日:2009年 06月 15日 19:46:30
コメント
>それは「ない」のじゃなくて、むしろ、「ある」からで、ただ、その「ある」、ていうか「あり過ぎる」状態
この間、喫茶店で友人とお茶してた時、後ろの席の女性が、本を出版する自分のポリシー的なのを、えらい剣幕でまくしたてていて、その話がものすごく気になって気になって。あれは、まるで遊園地にいて、あっちも乗りたい、こっちも乗りたいって、もう完全なわくわく感。それは、その時一緒にいた友人とがまずわくわく感だったから、「心ここにあり過ぎる」なんだと。なるほど。すごくすっきりしました。ありがとうございます。(心の有り様をたどるだけの乱文ですみません)
ゆうこちゃん @ 2009年 06月 15日 21:28:19
たわいないヤツめ、、、、
作り物のガンダムに原寸なんかありゃしねーよー(笑)。
がぶん@@ @ 2009年 06月 15日 21:58:09
そうなのですよ。あれは「心ここにあり過ぎる」というべきなのですよ。
>作り物のガンダムに原寸なんかありゃしねーよー
いやいやだからさ、ていうか、わはは、そーか。ほんまや。原寸もくそも、その「原」がない。わははははは。たわいないヤツ。わはははははは。
山下 @ 2009年 06月 15日 23:24:50
真剣な話ってたいてい「つまらん!お前の話はつまら〜ん!」だよね(笑)。
え〜、いるよね、人と話をしていてもなんか落ち着かなくて、ごそごそごそごそ動いてるやつ、、、ってそりゃホサカだ。多動児めっ!
人間の脳はだいたい一日に2億回くらいの外部刺激を受けるらしいんだけど、それを全部受け入れちゃったら頭がパンクするんで、山下君流のテキトーに意識を遮断して、必要と思えるものだけ聞こえたり見えたり感じたりするようになっているらしい。
記憶も同じで、何かを忘れるというのは、欠陥じゃなくて、健全な精神を保つためのひとつの優れた機能なのだそうだ。やっぱり記憶倉庫がパンクしちゃうんだろね。
その忘却機能が損なわれているのがいわゆるサヴァン症候群の人たち。カレンダー5000年分暗記してたり、一回耳にしただけでクラシック音楽を完璧に引きこなしたり、、、これは勝手な推測だけど、サヴァンの人たちの多くはそういったひとつのことにかけて特別な才能を発揮する代わりに、それ以外のことについてはまったくダメ。実際のところ知的障害が多いわけだよね。それってやっぱり脳の使用頻度についてのバランスをとっているんじゃないかと思う。
メビウスの輪のような芝居が見たい。
裏も表も始まりも終わりもない、、、そういうストーリー。
がぶん@@ @ 2009年 06月 16日 00:52:39
>たわいないヤツめ、、、、
>真剣な話ってたいてい「つまらん!お前の話はつまら〜ん!」だよね(笑)。
>多動児めっ!
ぶははははは。わははははは。ぜいぜい。あ~お腹痛い。
ここの掲示板でがぶん@@さんに出逢ってから、毎日得した気分です。
なんていうか、その、いつもありがとうございます(笑)
季節柄、どうぞお体にご自愛くださいませ。
ゆうこちゃん @ 2009年 06月 16日 14:07:33
ゆうこちゃんの敬老精神に感謝(笑)。
なんせもう還暦なんすっから、、、そう、老後を迎えつついかに軽薄でいられるかがボクの生活信条なんすっから。これでやってきましたほぼ60年(笑)。
そそ、こないだなんかのテレビ番組で、歳とった政治家が、、、
「最近の若いもんは言葉をなんでも縮めて『就活』とか『婚活』とか、、まったく軽薄この上ない」なんてほざいてた。
だったら「軽薄」と言わず「軽佻浮薄」と言え!、アホ。
>無報酬だったという彼らの「弁護する動機」
ま、一般的に言えば死刑廃止論を積極的にアピール、っていうことなんでしょうけど、、、、。
何がなんでもどんな理由があって人が人の命を奪ってはいけない。
果たしてこれは例外のない絶対善なのだろうか?
そうじゃないだろう。
ボクは基本的に人は人を殺したりすることがあってもよい、、、と思ってる。
法的にも殺人行為さえ許される「緊急避難」ってのがあるでしょ。
これは相手が、悪意であっても善意であっても偶然であっても、とにかく相手の存在や行為によって自分の生命が危うくなり、逃げ場もなく、しかも相手の命を失わせることによってのみ自分の命が守られる、、、こういったケース。(相手に悪意しかない場合は正当防衛だな)
端的に言えば、崖からザイルで二人吊るされてロープが切れかかり、自分が助かるためにロープを切りもう一方を死なせた場合、、、とかだろうか。ま、証明の困難さはおいといて。
これはハッキリ許されるべき行為と言える。最低限、自分の命を守る権利はあるのだから。
つまり、絶対に人を殺しちゃいけないなんていうのは偽善なのだ。
だからって今の死刑制度の存置論者ではないんで誤解のないように。
こないだ山下君も人ひとりの命の重さ、、、うんぬんと。
ちなみに、
ボクの命の重さは、少し太って今んところ66キロくらい。
がぶん@@ @ 2009年 06月 17日 03:45:30
>ま、一般的に言えば死刑廃止論を積極的にアピール、っていうことなんでしょうけど、、、、。
や、それがですね、あの人たち(弁護団)のほとんどはそうじゃなかったらしいのですよ。そうだったのなら、つまらない話でしかないのですが、そうじゃなかった。だから、彼らが面会した「犯人」の「話の内容」だけではない「何か」が、彼らに「このまま死刑にしてしまってはいけないのではないか」と思わせたのではないか、というのが、ま、ぼくの想像で、で、その「何か」をぼくはうまく書けないのですけど、ただ、すごくそのことを「リアル」に感じるのです。何だかよくわからない書き方をしてますけど。
>こないだ山下君も人ひとりの命の重さ、、、うんぬんと。
はいぼくは「わたしたちは『命は何よりも大切』と、必要以上に思わされてしまったのではないか」論者です。
山下 @ 2009年 06月 17日 04:04:17
うまく書けー!(笑)
そうじゃないとなにがなんだかさっぱり分からん。
僕が時々思う事は、、、
アメリカなんかによくいる何十人も連続で人殺ししてるシリアルキラー、、、
そういう人たちだって毎日人殺してるわけじゃない。むしろ殺さない日のほうが多い(笑)。
連続殺人鬼が人殺してないときの日常ってすごくフツーなわけで、、そりゃそうだ、、ナタ振り回しながら買い物とかしてたらすぐ疑われちゃうから、、、逆に言えば、そのフツーに暮らしてる時の人柄は案外よかったりするんで、何人も殺す間、犯人ということがバレないっていうシステムになってるんだと思うわけ。
で、、基本、弁護士ってのは人殺しが人殺してないときに出会うわけだから始末が悪い。
人殺してる最中に出会ったりしたら事情はだいぶ違う。しかも、所詮人ごとだからその相手を許す心の余裕が必ずどこかにある。被害者や被害者遺族感情なんて絶対に分からない。いっぺん自分の家族が殺されてみれば分かるんだろうけど、そんなことはまあない。
「死刑にしちゃいかん!」と思うのは、その相手の人間性にほだされるか、あるいは、制度そのものに反対なのか、、、その二つに一つしかないと思うんだけど、、、それ以外の何かを山下君は感じたのかなー、神の啓示とか(笑)。
やっぱりよくわからん。
がぶん@@ @ 2009年 06月 17日 11:46:02
>人を殺すことがあってもよい
>つまり、絶対に人を殺しちゃいけないなんていうのは偽善なのだ
>「わたしたちは『命は何よりも大切』と、必要以上に思わされてしまったのではないか」
らに、すごく賛同します、
たとえばワタシ自身も、人を殺すことが想像できます。
上の「緊急避難」もそうだろうし、たとえば目の前で大事な人をむごく殺された時、ワタシは殺した人を殺すとか。だから、仇討ちがむしろ推奨されていた時代の、人殺しを殺す、というのは意味がわかる。
のですが、人殺しだから死刑、とは、時間も含めてあまりにも間にものがはいりすぎていて。がぶんさんのいうようにどの立場のことも、絶対にわからないとき、死の罰なんて、それがほんとうに罰かも疑問であれば、どのような第三者もくだせないのだろうと。山下さんのいうところの「何か」だらけのものを「制度」にされていることは限界がありすぎる、のではないかと。思います。わからずとも「何か」だけが、真実な気はします。
ハタノ @ 2009年 06月 17日 15:25:45
僕にその「なにか」があるとすれば、、、
国家に国民の生命与奪権を握られているという薄気味悪さ、、、だな。
がぶん@@ @ 2009年 06月 18日 00:42:43
>彼らが面会した「犯人」の「話の内容」だけではない「何か」が
の「何か」って、たとえば、山下さんが劇を創る上でも言える「何か」だと私は感じたのですけれど、それとは違う「何か」なのでしょうか…。
kiki @ 2009年 06月 18日 03:23:22
死刑といえば、かつて大阪での児童殺傷事件の犯人が、早期の死刑を希望し、そして早々にあっさり処刑しちゃった事について、犯人の思うツボじゃん!って、なんていうか、ずるいなあと思う。
それ以来、人を沢山殺せば死刑になるを理由に、大量殺人事件が増えたような気がして。それは、不況とかコミュニケーション下手とか、そんな理由だけじゃなく、明らかに大阪の事件の死刑が「大量殺人=死刑確定」という実績をつくった結果も一因している気がしてならないです。
もし自分が裁判長だったら、死刑を希望する加害者には、「そんな思い通りにはいかぬのよ」と言い渡し、死をもって償わない罰を与えたい。
>だったら「軽薄」と言わず「軽佻浮薄」と言え!、アホ。
このファンキーでクレイジーなグルーヴで紡がれたリリックが「ほぼ60年」ものと聞いて、なんていうか、その、これからもありがとうございます(笑)
梅雨時ですが、こちらもより一層、励む所存であります。
ゆうこちゃん @ 2009年 06月 18日 20:18:10
>ファンキーでクレイジーなグルーヴで紡がれたリリック
オレってラッパーだったのか〜!
がぶん@@ @ 2009年 06月 19日 01:38:51
「何か」を何と書こうと考えているうちに、どうも時期を逃してしまったようなので、本文にでも書こう。次か、いつか。
小島信夫の『寓話』を何度目かで読んでいて、すごくおもしろくて、寝るために読むのに、頭がさえて困ります。ちなみに『寓話』は保坂和志さんたちが自費出版していて、がぶんさん管理する保坂サイト(左欄にリンクしてます)で買えます。ちょーおもしろいから。『1Q84』よりずーっと。
山下 @ 2009年 06月 19日 03:30:50
>小島信夫の『寓話』を何度目かで読んでいて
はい、僕のメルアド、info@k-hosaka.comあてに購入希望のメールをすることになってます。
で、その売り上げは僕のパチンコ代になるシステムです、わ〜い!(笑)。
>人を沢山殺せば死刑になるを理由に、大量殺人事件が増えたような気がして。
それはどうかな? 死刑をなくすと、
「そか、何人殺しても死刑にならないんだ」と大量殺人事件が増える、、、ような気がしない?
がぶん@@ @ 2009年 06月 19日 04:28:08
しますします。そんな気します。自然に、
>死刑をなくすと、
>「そか、何人殺しても死刑にならないんだ」と大量殺人事件が増える、、、
そう思います。
大阪での事件の加害者の希望通り、早々に死刑が行われてしまった事への自分的わだかまりが、昨今の大量殺人との因果関係と、半ば強引に結びつけてしまったようです。
>その売り上げは僕のパチンコ代になるシステムです
先日エヴァ新台で18連チャンしましたが、次に勝ったら、買います!
って、今すぐ買え!勝った分で全部買え!!
わはははは。すみません。買います。
PC環境が整っていないので、フリーメアドもしくは携帯メールで申し込んでもいいですか?
ゆうこちゃん @ 2009年 06月 20日 00:11:19
ゆうこちゃん、わーうれしい!
どうもありがとうございます(笑)。
はい、、どんなメールでもinfo@k-hosaka.comあてにくれればオッケーです。
ゆうこちゃんこと◯◯(本名)で出してね。
お願いしますー。
えー、三円交換で、、、わっ、儲かってる、、、何冊買えるかっていうと、、、。
いいよ、一冊で(笑)
がぶん@@ @ 2009年 06月 20日 00:41:43
『寓話』は絶対に「こうなってこうなってこうなる」とか「こんな」とかいえない小説。うちの裏の小さな公園のすみの、木と、あらゆる草と、たくさんのゴミで埋め尽くされた一画を見て「『寓話』ってこんな感じや」といつも思う。
山下 @ 2009年 06月 20日 15:17:40
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