途中の報告

 ものごとは数をこなすほど「無駄」がとれて「洗練」され、そのことによって「完成度」が増し、そしてそれがあるべき姿というか、正しい姿、方向なのだと、一般的にはされているけど、今回、稽古をしてて思うのは、劇

はもしかしたらそういうのとは違うんじゃないかということで、それくらい、いまのバラバラで、どこに向っているのかわからない状態が、おもしろい。

 だから、何度も稽古をして、公演で同じ劇を何度繰り返そうと、ぼくらは「完成度」みたいなものへ向ってはいけなくて、「無駄」は「無駄」ではなくて、何ていうか、「安定」とは違う方へいつも向いていなくてはならなくて、それが具体的にどういうことなのかはまだよくわかってないけど、だけど、今回、強くそんな気がする。

 それに、そう考えはじめると、「無駄」をなくして「洗練」して「完成度」を上げていくことの方がずっと簡単なことに思えてくる。ていうか、そうなのかもよ。「完成度」を上げるなんていうことは、もしかしたらとても簡単なことなのかもよ。

 それともうひとつおもしろいのは、もう10年近く皆勤で参加していた井上という男が病気で欠場ということになったことと、はじめて参加する人が4人もいるということの2つが、ぼくらの何かを劇的に変化させているということ。その変化はうまく言葉にはできないのだけど、あきらかで、何かが変化するときというのは、こうして、頭の中でこねくり回したこととは違う、外に何かが起きたときに起こるのだなぁ、とあらためて思う。やっぱりぼくらは、世界にぼくらが動かされているのだ。

 雨はぼくらの都合でふるのじゃないし、ぼくらの都合で誰かが生きたり死んだりするのじゃない。雨が降ったり、誰かが病気したり、電車が止まったり、借金取りに脅かされたり脅し返したり、アリにかまれたりハチに刺されたりしながら、ぼくらは、その中で、そんなことのいちいちにきちんと影響されながら、劇を作るのだ。手がなくなっても、足がなくなっても、寝たきりになっても、家がなくなっても、それにちゃんと影響されながら、ぼくらは劇を作るのだ。

 ということで、劇は順調に遅れながら製作中。

 ところで大阪のパチンコ屋の放火。あれはこわい。確かにパチンコ屋は考えてみると、通路はせまいし、逃げ場がない。ぼくはかつての経験から、夜道をひとりで歩いているときなんかに、うしろに人がいると、いちおう「襲われたとき」のシュミレーションを頭の中でしたりする「ゴルゴ」なのだけど、パチンコ屋で火をつけられることがあるなんて考えもしなかったから、今度から、もしそうなったらどうするか考えておこうと思う。

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登録日:2009年 07月 07日 03:16:01

コメント

そんな「ゴルゴ」の前を歩いている人はもっとビビッていると思います(笑) いきなり早足になられたり、何か用事ありげに止まったりしてお先にどうぞ、みたいにされたことはありませんか?(笑)
というか…かつての経験て???(笑)

……そして、劇は、劇場や観客の空気にまたきちんと影響されて膨らんでいくのでしょうね。一緒に劇場で体感できることが嬉しいです。そしてそれが、私の人生の流れの一部になるのかと思うと、何だかドキドキ緊張してくる。再来週、劇がある。今わかるのはそれだけ。何を目撃するのでしょう。楽しみです。

kiki @ 2009年 07月 07日 23:27:55

 うわ。そうか。もう再来週か。とは思えない進み具合ですが。

 あ、で、ゴルゴ。昔、うしろから「おいこらっ」と声をかけられて飛びかかられたりする地域、というか街、というかに住んでいたので、「気をぬくな」と父親にきつく仕込まれたのです。

山下 @ 2009年 07月 08日 02:51:08

去年だったか、横須賀のドブ板通りの横っちょでタクシーの運転手が米兵に殺されるという事件があって、あ〜今でもやっぱり危険なんだな〜と思った。
というのも、僕らが高校生のころ(40年前!)は、ドブ板辺りを歩いていると酔った米兵がすぐピストルを発砲したりして危ない危ない(笑)、で、そういう時も日本の警察はまったく役立たずで、ベースからMPが飛んで来て取り押さえるという次第。
そのドブ板は今はすっかり様変わりしているんだけれど、スカジャン屋が並んでいるのは昔も今も同じ。
ボクは今でも時々スカジャンを眺めにドブ板には遊びに行くのだけれど、以前ほど米兵の姿を見かけることもなく町並みは閑散としている。店の人たちは、あ〜また原子力潜水艦来ないかな〜、などと嘆いている(笑)。

がぶん@@ @ 2009年 07月 08日 03:16:21

>「気をぬくな」

すごいなー、それが教えなんて(笑) 外国みたい。
空手は護身になったのでしょうか? というよりも、本人にその気がないにしても「おいこらっ」って言いたくなる雰囲気がかもし出されていたのかな。とびかかられるって…(笑) 体が大きいだけで生意気に見られたりとかもありそうだし、あと顔も怖そう。あはは。若さってより鋭い感じがするし(笑) 武勇伝も色々ありそう。

この間、FICTIONの昔のBBSが検索で拾えて、その中に、井上さんがメンバーになる前の話をしているのがあって、あと3日で本番という時に稽古見学を山下さんに申し入れたら「おー、ええで、ちょうど明日最初からつくり直すから」みたいな返事が返ってきたとあって、爆笑しました。

まだ二週間もある。大丈夫(笑)

kiki @ 2009年 07月 08日 10:44:11

 そういうこともありましたねえ。本番まで出演者の誰もがぼくが本番で何をするのかわからない、という公演もありました。台本も何となくしかなかったし。ま、ただたんに、演出もしていたぼくの稽古する時間がなかっただけなのですけど。とにかく、何だか公演前になると、眉間にしわをよせて、世界の一大事みたいな顔をしている演劇人が大嫌いで、ていうかいまでも大嫌いですが、わざとそんな反抗する中学生みたいな虚勢をはっていたのですねえ。内心はどきどきだったくせに。

 とかいいながら、今も同じようなもので、ぼくのする時間なんてほとんどないので、いまだぼくだけほとんどセリフとかおぼえてないし。ま、本番の前の日に泣きながらおぼえます。

 わははー

山下 @ 2009年 07月 10日 03:48:45

 もちろん稽古の日々です。

 で、ひとつご報告。今度の芝居に参加する佐久間麻由という女子が昨日発売の『週間プレイボーイ』の真ん中へんの何ページかのグラビアに特集されています。「はだか」ですし、これを機に男子の客をFICTIONに取り込もうという作戦です。うそですけど。わはは。

 若男子の雑誌なので、手に取ったことのない人もたくさんいると思いますが、佐久間の写真がなかなかいいので、これを機会に1度手にとって見てみてくれると本人もぼくらもうれしいです。

山下 @ 2009年 07月 14日 04:12:02

老男子ですが手に取ってみました。
うっふん、なんかあどけない娘でした。
今度の舞台でも脱ぐとか脱がないとかいう噂もちらほらほどもございませんが、面白いからヌードしてみたという彼女、舞台でも、面白いから突然脱ぐかもしれないのでなんか楽しみです。

がぶん@@ @ 2009年 07月 14日 19:23:30

なりすまし男子ですが手に取ってみました。
申し訳ありませんが、今度の舞台で彼女のヌードを思い出し、お芝居に一時集中出来なくなることを、先にお詫びしておきます。・・・完全におっさん目線やね。わは。
週プレでヌードする女優さんがFICTIONに出るってのも、FICTIONの歩み的に感慨深いです。
次のお芝居、ますます楽しみになってまいりました。

>老男子ですが手に取ってみました。

がぶん@@さんもお元気そうで、嬉しいです(笑)

ゆうこちゃん @ 2009年 07月 14日 21:34:59

 今日は休みっていうか作業日で、久しぶりに家でいろいろしてます。他のメンバーは装置を作ったり、道具を作ったり。いつセリフおぼえんねん、と思いますが、いつかおぼえます(笑)。

 ちなみに『週プレ』の女子。ブログやってるんですけど、発売日に突然8000のアクセスですって。見てるんですねえ。

 ていうかマサトは強かったですねえ。

山下 @ 2009年 07月 15日 15:25:41

とりましたねー芥川賞!イソケンがっ!
こりゃあしばらくは忙殺されそうだなぁ、、。
もう大人は色々都合があってみんな一緒になかなか集まれそうにない、つまんないの。

がぶん@@ @ 2009年 07月 15日 19:37:05

 はい。最新エントリーのコメント欄に書きました。俺も何かがぶん@@さんが賞作ってちょーだい(笑)。

山下 @ 2009年 07月 15日 21:21:15

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