「行き着く先は」再考

総人口の21%が高齢者で占める日本 - 東京

【東京 30日 AFP】日本はイタリアをしのいで世界で最も高齢者の割合が高い国になった。また、子どもを産むことを選択する若い人が少なくなっている。6月30日に発表された国勢調査によれば、総人口1億2776万人のうち、高齢者の占める割合は2000年と比較して3.7ポイント上昇し21パーセント、2682万人になった。写真は東京の繁華街を年老いた女性(6月30日撮影)。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO

AFPBB News


先日書いた「行き着く先は」に関して、現役の病院関係者から感想をもらいました。

私の勉強不足も痛感しました。
現役のお医者さまからはありがたい解説をいただきました。

<さすがプロの解説はわかりやすい>

療養型病棟が最終的には廃止されることになっており、その受け皿は特養などをはじめ所得により住み分けが・・・と書いたのですがこれは、高齢者は医療よりも介護の対象として扱われるようになっている、つまり扱う保険も医療保険から介護保険に移行しているということなんですね。

医療保険があまりに赤字なため、年間これだけ削減せよ、それが実現できるような制度改革をしろという小泉さんの号令の元、「行き着く先は」で書いたような「改革」が進められているということでした。

この辺、わかっているようで今ひとつわかっていなかったことでした。小泉さんは郵政民営化だけをやったのではなかったのでした。安倍さんは小泉路線を引き継ぐそうですから、この流れは変わらないのでしょう。
とするとまだまだ楽観はできない。年金を当てにできないポスト団塊の世代は老後に備えてひたすら蓄えるしかないのでしょうか。それでも特養に入れれば万々歳だなぁ。もちろんなるべく長く健康で自立して生活するというのが大前提ですが。

<ナースからのおたより>

で、これに関して療養型病院で働くナースから次のようなメールをもらいました。
転載の許可をもらいましたので、以下紹介します。

そうです。うちの病院すなわち療養病床は大変です。今は医療保険の使える医療病棟にいるのだけど、お金のとれる医療区分の重い患者ばかり集めてるため、しょっちゅう入院などあり、死にそうな人ばかり入ってきて、みんな自分の勤務時間にあたらないようにと祈りながら出勤してます。
ひどい政策だと思う反面。死にそうな人にいろいろな医療をほどこすのは苦しませてるだけだし、そういうのが無くなっていくのならよい面もあるのかなとも思う。
人は死ぬってっていうこと忘れてない?って家族は困りもの。老衰って言葉をもう一度世間のかたがたに思い出してもらいたいわ。


うーん、やはり現場で日々直面している職業人の言葉は重い。
本音だと思います。

老衰で、枯れるように逝きたい。理想です。
それは皆が思うこと。若い人でも皆口をそろえて「ぽっくり逝きたい」と言う。
しかしそれができないからつらい。家族もつらい。医療従事者も、つらい。ぎりぎりのところでみんな生きているんだなぁ、と思います。

<これから誰もが往く道>

先ほどのお医者様の言葉を最後に引用させてもらって締めくくりたいと思います。
許可はまだいただいておりません。ごめんなさい。事後承諾にしよう。
自分の言葉でまとめられるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。

80くらいの年齢になると,ほとんどの患者さんは「死ぬ時は楽に死にたい」と言われます。これには「皆さんそう言われます」としか答えられません。先のことは誰もわからないから生きていられる、でも、死ぬことだけは確か。怖いけど、これはどんな人もみんな同じ。「あれこれ心配しても、なるようにしかならないですしねぇ」と言っています。自分自身も将来のことを考えると心配なんですが,「みんなで渡れば怖くない」とでも考えるしかないと思ってます。

カテゴリー[ 独断と偏見・時事 ], コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2006年 10月 02日 20:54:34

コメント

結局、「身体が動く限り、好きなことしていよ~っと」
なんて、気楽に考えている間は、まだ現実を見ていない証拠、
そんな気がしてきました。
ま、当分、これでいきます。

bonao @ 2006年 10月 06日 00:27:18

bonaoさま

逆に言えば、気楽に考えられているうちはまだまだ大丈夫ってことかもね。
親のことも含めて。

一挙に来るかもよー・・・笑

すずか @ 2006年 10月 06日 19:31:38

すずかさんの文章と全く無縁で申し訳ないのだけれども、本文の最後
「写真は東京の繁華街を年老いた女性(6月30日撮影)。」
って、日本語ではないね。フランス人が書いたのか?

赤ペンテツ先生 @ 2006年 10月 07日 06:56:34

テツ先生

ははは。AFPニュース、突っ込みどころ満載。
こんなの探して集めてみようか。いくらでも出てきそう。

すずか @ 2006年 10月 07日 19:16:57

再考、という文字を見ると
反射的に冷や汗が出ます(泣

くぼ@赤ウサギ @ 2006年 10月 09日 17:15:07

くぼさま

再考・・・最高・・・ごめん。^^;

すずか @ 2006年 10月 09日 19:36:36

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プロフィール
さかぐち すずか
(女)
福岡は玄界灘に面した町で生まれ育つ。
九州大学卒業後、国と外郭団体にて女性労働行政に携わった後、大学の生涯学習研究所や弱小業界紙、大手進学塾の採点室を経て、現在、ライター&介護生活佳境&3人の子育て終盤戦。
「女・年寄り・子ども」の視点から、介護・おシゴト・受験・ちょこっとエコについて書いています。
なにごとも物事をナナメから見てしまうのが長所でもあり短所でもあります。

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