どこで味わう?

仏大統領、酷評したフィンランド料理に舌鼓 - フィンランド

【ラハティ/フィンランド 21日 AFP】欧州連合(EU)の首脳は20日、フィンランドの首都近郊の町ラハティ(LAHTI)で、対ロシア資源外交に関する協議会を開催。
≫続きを読む…
(c)AFP/WWW

AFPBB News


公開される晩餐会のメニューは名前が長い。長いほどありがたみも増すというわけじゃないだろうが。

かくいうわたくし、京都の格式ある料理屋さんで懐石なぞをいただく機会がありました。
昼間っからいちまんえん也!のコースだったりします。
ゆえに、もったいぶったお品書きを舐めるように読み、咀嚼し、反芻しつつ、その間にお料理がちびちびしずしずと出てくる次第なのですね。

<お品書きの効用>

お品書きを見ているから、初めてこの豆粒のように小さいものが栗だ!とか(だって、銀杏より小さく切って―いや、くだいて、と言うべきか―あるのだ。わかるわけない)、たいしておいしくもないベタっとした餅状のものが百合根豆腐だったのね、とかやっとわかるというもの。
お品書きがなければ何を食べたのやら、その正体さえわからない、ものが多い。

松茸についで、期待したのが「いくらよごし」と書いてあるもの。「焼き物」として、「太刀魚舞茸重ね焼き、いくらよごし、松葉刺し、子持ち若芽」と。
いくら、はわかる。よごし、って?いくら、でよごすの?
ごまよごし、と言うのがあったな。ごまでよごす、っていうくらいだから、胡麻和えみたいなものじゃなかったっけ?
ってことはいくら、でよごす!ってことは、いくらがふんだんに使ってあるんだ!
いやおうなしに期待は高まるわけです。

で、やってきたのは・・・太刀魚、はわかる。舞茸もわかる。これはしょっちゅう食べてますから。
子持ち若芽もわかった。子持ち昆布とまったく変わらなかったが。
松葉刺し。確かに子持ち若芽が松葉で刺してある。
あと松葉にはきゅうりのような5ミリ四方の食べ物、とオレンジ色の食べ物・・・。
きゅうり(のようなもの)が「いくらよごし」のはずはないから、だとしたらこのオレンジ色のものが「いくらよごし」?
どこにいくらがあるの?よごし、っていうほどのものはどこにもないし。
しかし、消去法で言うと(消去法するしかない)どう見てもこれが「いくらよごし」。しかし・・・うーん・・・。

いや、なにぶんいちまんえん懐石ですから、執念深いのです。たかがいくらよごし、されど・・・。

<本能とはいうものの>

食べるという行為、人間の本能そのものです。
しかし、どれだけ本能で食べているのでしょうか。
目と、舌と、鼻で味わっているわけでしょうが、それだけでしょうか。
頭で理解して、初めて本当に味わっているのではないのか、と「いくらよごし」を探しながら思ったのです。頭、すなわち脳、ですね。

先日は職場でケーキをいただきました。ケーキって選ぶのは楽しい。もちろん見た目にも美しいしおいしそうなのですが、それに舌を噛みそうな意味もわからない名前がつくとさらにありがたくなるわけです。
しかし、差し入れのケーキだと、イチゴのショートケーキ、とかチーズケーキ、とか誰でもわかる定番以外だと、食べてみるまでは何が入っていてどんな味なのか皆目わからない。
もちろん色や、上に載っている果物である程度は想像はつくわけですが。
それで、黄色いプリン状のものを食べたと思ってください。
甘い・・・でも何だろう?今流行の黄色いプリン、ってことはマンゴーだ!ってわけで、「このマンゴープリン、おいしいですねー」とうなずきあっていた。
しかし、ちょっと違和感が・・・もしかして、この甘さ、かぼちゃ?
マンゴーとかぼちゃの区別もつかない味覚に愕然としたのです。
名前や能書きを見て食べないと、マンゴーとかぼちゃさえわからない!?

タイ料理の店で、デザートに不思議な味のものが出たこともあります。
しばらく味わって、うーん、これはサツマイモだ!と結論付けた。不思議なデザートだ、と遅れて食べはじめた友人に言うと、友人「これはサツマイモじゃないよ、コーンじゃない?」
そう言われればそんな味。自分の舌がまったく信用できない、と言うのは私の貧しい味覚のせいとばかりは言えないのではないでしょうか。

<左脳で食べてる現代人>

今、テレビでは血液型に代わって「右脳左脳」がブームのようです。ま、テレビのヒトたちはウケければそれでいいんだから、それ自体はどうってことはない。
しかし、それから考えれば、食べることって脳の働きから言えば本来感性などをつかさどる右脳を使う分野のようですが、お品書きやらメニューを見て初めて本当の味がわかる、っていうのはまさに左脳の世界。
頭で理解してからでないと、食べ物も味わえない?
これは進化した人間の悲しい姿、なのでしょうか。

そういえば、松茸。松茸って言われないと松茸かどうかもわからない・・・ってこれは松茸の量が少なすぎるからか。

カテゴリー[ 独断と偏見・小物 ], コメント[8], トラックバック[0]
登録日:2006年 10月 23日 21:06:11

コメント

記事の「ラハティ」(地名だろうね)を見て,
「らふてぃ」を思い出し,
続いてEUの首脳が豚の角煮を食べてる様子が頭の中に浮かんだ.
どっちの脳が働いているんだろう?

U・M・E @ 2006年 10月 23日 22:34:36

ことしも松茸食べずに終わりました(すでに過去形

くぼ@赤ウサギ @ 2006年 10月 23日 23:27:34

 
松茸の味が付いたエリンギは食べました
 

高瀬 @ 2006年 10月 24日 00:01:31

U・M・Eさま

私は「ロフテー」って言う枕メーカーを思い出しました。
寝るのが食べるより好きな女って・・・泣

くぼさま

私は人生で最後のまったけ、だったかも。泣

いやしかし、まったけに3000円かけるんだったら、違うものにかけたいなぁ。

高瀬さま

エリンギ大好きです。
安いくせに妙に主張しないその控えめな姿勢、しかし歯ごたえはあるという芯の強さにきのこの高潔な姿を見る思いです。
まったけも見習ってほしいものです。

すずか @ 2006年 10月 24日 19:47:33

フィンランドは小笠原と並んで今一番行ってみたいところ。でも料理はあまりおいしくないだろうなってのは頷けます(フィンランドの皆様、ごめんなさい)。素朴ってかなんてか・・・。ノルウェイってとこに行ったことがあるんですが、自然も人々もすばらしい、けれども料理は・・・でした。

さて、「いくらよごし」でググったら、なんとトップに出てきたのがこのブログだったよ(驚)。しかも、その下に続くのは「いくらよごしても」ばかり(爆)。

というわけで、コメントもなんら本文と関係ないことで「いくらよごし」ても、心の広いすずかさまはきっとお許しくださることでしょう。

シベリウス・テツ @ 2006年 10月 26日 19:15:28

フィンランドは小笠原と並んで今一番行ってみたいところ。でも料理はあまりおいしくないだろうなってのは頷けます(フィンランドの皆様、ごめんなさい)。素朴ってかなんてか・・・。ノルウェイってとこに行ったことがあるんですが、自然も人々もすばらしい、けれども料理は・・・でした。

さて、「いくらよごし」でググったら、なんとトップに出てきたのがこのブログだったよ(驚)。しかも、その下に続くのは「いくらよごしても」ばかり(爆)。

というわけで、コメントもなんら本文と関係ないことで「いくらよごし」ても、心の広いすずかさまはきっとお許しくださることでしょう。

シベリウス・テツ @ 2006年 10月 26日 19:16:30


もうやだ、これ。
いつになったら改善されるんだ!!

怒テツ @ 2006年 10月 26日 19:22:08

シベリウス・テツさま

「いくらよごし」でトップに!いいのか・・・そんなことで。
そういえば、「脳」でAFP検索かけたら「首脳」関係ばっかりだった。
子どもたちがあこがれている(しかし食べさせてもらえない)「くるくる」のメニューに「こぼれいくら」ってのがあります。
これは「いくらよごし」とは違って、いくらがちゃんとこぼれるほど乗っているのだ。
料亭も見習ってほしいもんだ。

すずか @ 2006年 10月 27日 09:00:19

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2006年 10月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31



プロフィール
さかぐち すずか
(女)
国と外郭団体にて女性労働行政に携わる。3人の子育てトンネルを抜け出し、大学の研究所や弱小業界紙を経て、現在、介護生活&塾の採点室のセンセイ&地元紙で情報発信をする。物事をナナメから見てしまうのは、人生のメインストリートをはずれたせいかもしれません。
理屈より感覚。好きか嫌いか。ちょっと毒舌入ります。小心者の博多女ゆえ深い意味はありません。
最近のトラックバック
検索