鶏肉の行方をちゃんと見届けよう
【パリ/フランス 6日 AFP】フランス国内での鳥インフルエンザ発生を受け、今年のパリ国際農業見本市(Paris International Agruculture fair)では家禽類の出品が禁止された。国内3万600の家禽飼育所では年間7億羽の家禽が飼育され、業界の年間売上規模は60億ユーロ(約8500億円)に達する。写真は同博覧会場で5日、牛の隣で眠る子ども。(c)AFP/OLIVIER LABAN-MATTEI
フランスで鳥インフルエンザが見つかったのは2月18日。EU欧州連合では6カ国目となる。
この影響で欧州最大のフランス鳥肉メーカー「ドゥ」は操業を短縮。
同社のフランスでの国内売上高は3割低下し、雇用問題にまで及びつつある。
ドゥに次ぐ鶏肉大手のLDCやガストロノームもパートを削減。
日本での鳥インフルエンザ、狂牛病での打撃も記憶に新しいところ、いまや世界はこれら食用にする動物関係の病気で食も職も危機に瀕していると言っても過言ではないだろう。
この写真の舞台、2月25日から開かれていた国際農業サロンが鳥類抜きで開催されたことも大きな話題となった。この国際農業サロン、42年の歴史を誇る欧州を代表する農業見本市である。
05年は家族連れなど63万人の一般客を集め、ニワトリ、七面鳥、ホロホロ鳥など生きた鳥も約1000羽が出品されたが、今年は家畜だけとなったらしい。今年の来場者数は50万人というから、昨年より20%の減少。
鳥インフルエンザの影響で減少したとはいうものの、それでもすごい数字じゃないか?
家族連れが来場するって、どういう魅力があるんでしょうね。
一種の動物園的扱いなのか?
マザー牧場みたいに牛の乳搾り体験ができるわけでも、子豚のレースがあるわけでもないだろうし。
あくまで家畜として出品されるわけでしょ?
うーん。いまひとつ理解に苦しむところだ。
理解に苦しむ、というのではこの写真もそう。
「牛の隣で眠る子ども」って何?どういうこと?
欧州を代表する見本市で子どもが牛の番をするの?
ヨーロッパではまだこういう子どもが牛飼いとして働いている・・・わけないよな。
ああ・・・また無知を露呈してしまっている。誰かご存知の方、教えてください。
<もちろん輸入禁止ですね>
さて、フランスの鳥インフルエンザの話題に戻る。
この影響でフランス産鶏肉の輸入を日本が真っ先に禁止したのを皮切りに(おお、なんとすばやい対応!こういう点をちゃんと我々は評価しないといけないですね)輸入を禁止する国が相次いで、2月末の時点で43カ国。
ただ、輸入制限の対象製品はさまざまで、アメリカは、飼育場への感染が確認された東部アン州産に限定している(さすがちゃんと検査もしないで日本に牛の背骨を輸出するお国はおおらかだ。逆だったら許せないよな)。
フランス貿易相は、「輸入制限に際してはアメリカのように対象を感染地周辺の産品に絞る国際ルールに従ってほしい」と訴えているらしい。
おっと、アメリカは国際ルール(そもそもそんなルールがあったんですね)を遵守していたわけだ。ただ自国の利益を重視しているだけかと思ったよ。失礼。
<え?いいの?子どもに??>
ともかく窮地に立っているフランスの鶏肉業界なんである。
去年の日本も同じ状態。
牛肉の消費に関してはアメリカ産以外についてはずいぶん回復したイメージはあるものの、我々も安心しきって肉を食べているという状態でないのは確かだろう。薄氷を踏む思い。いつ氷が割れてもおかしくない。
・・・のだが、フランスはちと違うらしい。
つい最近のニュースには驚かされた。
鶏肉消費の落ち込んだフランス、なんと売れ残った鶏肉をホームレス救援食や学校給食、病院の食事に使うという動きが出てきたというのだ。
与党幹部のラフィヌール国民議会議員。自分が町長を勤める(兼職できるんだ!)フランス西部アブリレで今後3ヶ月学校給食や職員食堂の鶏肉献立を5割増しにすることを決め、ほかの首長も続くことを訴えているのだ。
同議員はホームレス救援食堂で鶏肉を多用することも提案。ビュスロ農相は「とてもよいアイデアだ」と言ったとか。
そりゃ、ホームレスなら、まあね。文句は言えまい。ホームレスが文句を言うはずがないと見込んでいるね。知能犯だ。しかしそれもなんともブラックですな。
・・・しかしそんなことですまないだろう。なんせ、学校給食ですぜ、ダンナ。いや、奥さん。
これで反対が出ないなんて信じられん。出たのかもしれないが。
あ、出てますね。
パリ近郊のグロレでは町内4小学校の給食から鶏肉をはずした。「多くの父母からの要望」(町長)だが、鶏肉の大産地からは「時局をわきまえない不当な決定」だと怒りの声が上がっているという。
政治家がカイワレやステーキをおいしそうに食べてみせる、くらいしかできない日本と比べてどうだ?業界の声を重視しすぎているとしか私には思えないのだが。鶏肉を含んで肉食の欠かせない西欧諸国と日本とでは条件に違いはあるとはいえ、それを差し引いてもこの業界重視は異常だ。将来を担う子どもたちの健康は二の次か。
自国の子どもに対してもこうなんだから、いわんやアジアの猿どもに対してをや。
そう。日本にいつその不満の矛先が向かないとも限らないよ。
アメリカさんがやったように、いつ激しい「フランス産鶏肉を輸入しろ攻撃」が始まってもおかしくない。
ま、相手がフランスだから、領主さまアメリカのようにすぐ言うことを聞くとは思えないが(思いたくないが)、一応心と体の準備はしといた方がいいかも。
せっせと肉食に励み、免疫でもつけておきますか。
カテゴリー[ 独断と偏見・時事 ], コメント[13], トラックバック[1]
登録日:2006年 03月 10日 08:58:47
コメント
スーパーのお惣菜の焼き鳥とか唐揚げとか、あれの原産地は中国やタイだぜ。あ、昨日、駅の立ち食いそばで「10日は卵サービス」とか言われて、喜んで月見にしてもらったなあ・・・どこのいつの卵かもわからんのに・・・。体に免疫がつくのか、目や耳に免疫がつくのか。
テツ @ 2006年 03月 11日 18:09:56
去年里帰りしてウン十年ぶりに行った焼き鳥屋。
鶏だけじゃなく、焼いているの人もお運びさんも全部外国産だった。
狂牛と抗生物質漬けのサカナと豚と、どれを選びますか?
すずか @ 2006年 03月 12日 11:28:46
私の大好きな「ほあぐら」が
食べられなくなってさびしいです(というほど食べてないけど
くぼ @ 2006年 03月 14日 23:02:03
ほあぐらも輸入禁止かい?
鳥の内臓だっけ?←三大珍味もかたなし
すずか @ 2006年 03月 15日 17:10:09
すずかさん。トラックバックありがとうございます。
フランスも最近極端ですね~。しかし、みんなが食べないから給食でだそうとは、日本だったら閣僚が更迭されますな。
【スタッフの一人言】 @ 2006年 04月 26日 14:50:43
しんさま
フランスはどこまでも(自国民に対しても!)徹底していますねぇ。ここまでくると尊敬さえしてしまいます。だからおフランス(意味不明)。
すずか @ 2006年 04月 26日 21:32:12
トラックバックありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
な @ 2006年 04月 28日 07:39:07
な さま
ありがとうございます。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
すずか @ 2006年 04月 28日 10:22:52
はじめまして。最近じゃ、南インド料理っていうのが密かなブームらしいです。ベジタリアン、っていうのともちょっとニュアンンスが違うみたい。。。
ひろ @ 2007年 03月 08日 18:27:59
ひろさま
こんな昔のとこにまでコメ、ありがとうございました。
南インド料理・・・?普通のインド料理とはどう違うのでしょう?
南、っていうくらいだから、さらに辛いのか?
すずか @ 2007年 03月 12日 08:13:28
普通、お料理ってお肉や魚でダシをとって味を作るじゃないですか?でも南インドにはこれらをいっさい使わないで、スパイスや野菜の組み合わせで独特の味やコク、旨味を作るんです。体験レポートがあるので(インターネットラジオ)チェックしてみて下さい。http://www.voiceblog.jp/aquaan/166465.html
ひろ @ 2007年 03月 28日 17:53:52
ひろさま
ほほぅ。拝見。。。。
画像が動かなくて見られません・・・???
南ってことはさらに辛いのでしょうか?食べてみたーい。
すずか @ 2007年 03月 30日 19:24:52
あれれ。そうでしたか。。。
普段僕が飲んだくれてるカフェバーのマスターがハマっていて、昼の時間に月一ペースで採算度外視でやっているようです。予約してみては?
サウンドカフェバービーツ:
http://depart.enjoytokyo.jp/OD003Detail.html?SPOT_ID=g_a163400&SW=0
ひろ @ 2007年 03月 31日 08:18:56
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【スタッフの一人言】鳥インフルエンザネタは世界に比べると日本は少ないのはなぜ?
写真の九官鳥、特に捨てられたわけではないのでしょうが、ペットとしてかわいがられていた鳥たちが、鳥インフルエンザの影響で捨てられるケースが増えているとのこと。チビ犬と九官鳥の愛らしさが絶妙な写真で、こうした鳥たちが捨てられていると思うとつらくなる一枚です...
date:2006年 04月 26日 14:51:49
- プロフィール
- さかぐち すずか
- (女)
- 国と外郭団体にて女性労働行政に携わる。3人の子育てトンネルを抜け出し、大学の研究所や弱小業界紙を経て、現在、介護生活&塾の採点室のセンセイ&地元紙で情報発信をする。物事をナナメから見てしまうのは、人生のメインストリートをはずれたせいかもしれません。
理屈より感覚。好きか嫌いか。ちょっと毒舌入ります。小心者の博多女ゆえ深い意味はありません。
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