-- 日本馬のワンツー!

<競馬 メルボルンカップ>デルタブルース ポップロックを抑え優勝 - オーストラリア

【メルボルン/オーストラリア 7日 AFP】フレミントン競馬場でオーストラリアの最高賞金額G1レース、メルボルンカップ(Melbourne Cup、芝3200メートル)が開催され、日本から参戦した岩田康誠(Yasunari Iwata)騎手の騎乗するデルタブルース(Delta Blues)が、同じく日本から参戦の同厩馬、ダミアン・オリヴァー(Damien Oliver)騎手が騎乗するポップロック(Pop Rock)を抑え3分21秒47で優勝を飾った。
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(c)AFP/William WEST

AFPBB News


●メルボルンカップ結果
オーストラリアのフレミントン競馬場で、現地時間の7日、長距離G1レースの
メルボルンカップが行なわれ、日本から挑んだデルタブルースが優勝した。
長い歴史を持つこのレースにおいて、日本馬が優勝したのは史上初の事。ア
ジア勢としても、史上初の快挙である。なお、2着には僚馬ポップロックが入り、
日本馬のワンツーフィニッシュとなった。


●園田出身の名手

デルタブルースの手綱を取った岩田康誠(いわた・やすなり)騎手は、元々は
公営の園田競馬に所属していたジョッキーである。早くから、騎手としての才
能が開花し、園田時代には通算3000勝をはじめ、数々の輝かしい記録を残
している。
また、中央参戦時にも岩田騎手の騎乗力は如何なく発揮され、人気の無い
馬を鮮やかに勝たせてしまう事も度々あった。その為、地方所属騎手の認知
度がまだ低かった頃には、特に穴党ファンに注目される機会が多かった。
そして、2004年には今回の主役・デルタブルースと共に菊花賞を制し、地方
競馬所属騎手として初めて、クラシック勝利ジョッキーとなった。こうした幾多
もの勲章を引っ提げて、岩田騎手が中央競馬に転籍したのが、今年の3月で
ある。


●騎乗が、歴史を変える
中央移籍後は、より多くの騎乗依頼が集まるようになり、活躍の場はますま
す広がっていった。10月には年間100勝を達成し、今月3日にはJBCクラシッ
クを制する等、これまで以上に素晴らしい結果が積み重なっていった。
そして、今回のメルボルンカップ制覇。地方出身騎手として史上初の海外G1
勝利、史上初の(日本馬による)南半球の海外G1勝利等、この1勝で様々な
金字塔を打ち立てた岩田騎手の「栄光の歴史」は、果たしてどこまで続いて
いくのだろうか。


●若手の有望株
ところで、今回2着に入ったポップロックの手綱を取っていたのは、地元オー
ストラリアの名手・オリヴァー騎手だったのだが、もしかするとポップロックの
鞍上は、別の騎手になっていたかも知れない。
その騎手とは、ポップロックと共に今年の目黒記念を制した、川田将雅(か
わだ・ゆうが)騎手である。
川田騎手は、2004年に中央競馬の新人騎手としてデビュー。1年目はあま
り結果を出せなかったものの、2年目に39勝を挙げ、一気に注目される存在
となった。そして、3年目の今年は既に59勝を記録し、武豊騎手や岩田騎手
等といった強豪が名を連ねる関西リーディングジョッキーランキングにおいて、
堂々のトップ10入りを果たしている。
川田騎手の魅力は、「腕っ節の強さ」を持っている事である。これは、最近の
新人騎手にはなかなか見られない長所である。馬を御す力が有るので、馬
の力を引き出す騎乗をする事が出来、その結果勝ち星を積み重ねられるの
である。
特に、先行脚質の馬に騎乗すると、その馬をゴールまでしぶとく粘り込ませ
るので、人気薄の先行馬では度々、波乱を演出している。ポップロックで目
黒記念を勝った時も、早めに先頭に立ち、追撃する後続馬をギリギリ振り切
るという競馬を披露していた。


●躓き
そんな川田騎手に、思わぬアクシデントが襲い掛かったのは、9月30日。中
京競馬場でのレース中に落馬し、右腕を骨折してしまったのである。その為、
10月以降に予定されていた大レースでの有力馬への騎乗も、ポップロックで
メルボルンカップに挑戦するというプランも、全て断念せざるを得なくなってし
まったのである。
幸い、骨折はそれほど深刻な症状ではなく、騎手生命に大きな影響を及ぼす
可能性は低そうである。メルボルンカップに挑戦出来なかったのは残念だが、
この悔しさをバネにして、もう一回り成長し、岩田騎手のように「栄光の歴史」
を紡ぐジョッキーに大成してもらいたい、と願っている。


●未来を担う勇者達
さて、今年は大きな期待を集めたディープインパクトは敗れてしまったものの、
ハーツクライがドバイシーマクラシックを、コスモバルクがシンガポール航空
国際カップを制する等、日本生産馬の海外での活躍が目立っている。以前に
も述べたように、日本馬のレベルは着実に、世界の頂点を狙える水準にまで
上昇してきていると言える。
今年は、不運にも手が届かなかったが、凱旋門賞やドバイワールドカップ、ブ
リーダーズカップといった世界一決定戦において、日本馬の優勝する瞬間が
いつか、きっと訪れると、私は信じている。そして、日本競馬界の集大成が栄
光のゴールを駆け抜ける時に、手綱を握っているのが腕っ節の強い、九州男
児の川田騎手だったならば、これほど素晴らしい光景は無い。
 

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登録日:2006年 11月 08日 00:47:07

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プロフィール
高瀬 牧人
[・・Office Q3・・]
 
1978年12月4日、石川県生まれ。10歳から福井県で過ごす。
大学卒業後、IT関連企業等に勤務。現在は、個人事業主としてライティング、コンテンツ制作等の各種業務に取り組んでいる。

ライティングやウェブコンテンツ制作等のお仕事を承っております。詳しくは、上記ウェブサイトをご覧下さい。
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