-- テレビ局の嘘
<イスラエル軍進攻>イスラエル、ヒズボラのTVに中傷映像を流す - レバノン
【レバノン 1日 AFP】1日、イスラエルは、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラ(Hezbollah)のTV局al-Manarの放送を操作、改変し、独自の映像を放送した。放送されたのは、死体の映像や「ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師は嘘つきだ」などの文字。写真はそのテレビ映像で、目を隠されたナスララ師と、「ヒズボラのメンバー、注意せよ」とのアラビア語の字幕。(c)AFP
●嘘だらけの番組
坂口さんのブログで、とあるテレビ番組が紹介していた「納豆ダイエット」の影
響により、納豆が品薄状態になっているという話題が採り上げられていたが、
先日、その納豆ダイエットについてのデータや、外国人教授のコメントの日本
語訳など、多くの部分に捏造が含まれていたと判明した。
この一報を聞いての、私の第一印象は「ああ、やっぱり」というものだった。
私はその番組を観ていなかったので、詳しい内容は分からないが、テレビ番
組で紹介されているダイエット方法というものは、大概いい加減なものだから
である。
●有り得ないダイエット
今回紹介されていた納豆ダイエットのように、「誰もが」「簡単に」「短期間で」
痩せる事の出来るダイエットというものは、存在し得ない。人はそれぞれ、体
質も食生活も異なっているのだから、誰にでも当てはまるような万能ダイエッ
トは、有り得ないのである。
また、体重というものがいかに減り難く、増え易いものであるかは、ダイエット
に挑戦した事のある殆どの方が、身をもって痛感されている筈である。にも
関わらず、何故これほど多くの人が「一品ダイエットの嘘」に引っかかってし
まったのか、私は不思議でならない。
私は、昨年の秋からダイエットを始め、3ヶ月間でおよそ11キロの減量を果
たす事が出来たのだが、それは地道なカロリーコントロールと有酸素運動を
続けたからこそ、達成できた減量である。そして、そうした地道で合理的なダ
イエット方法であっても、11キロ落とすのに3ヶ月もかかっているのである。
たった一品の食べ物だけを用いた付け焼刃ダイエットに、効果などある筈も
ない。
(余談になるが、カロリー計算にはコンビニを活用している。また、最近はカ
ロリーや脂質等が記載された惣菜がスーパー等で販売されるようになって
きたので、こうした品々もカロリー計算に役立てている)
●テレビの半分以上は嘘
今回の付け焼刃ダイエットに引っかかってしまった人の中には、「テレビだか
ら信じてしまった」という人もいるかも知れない。だが、私に言わせればテレ
ビというのは、非常に嘘をつき易く、視聴者を欺き易いメディアなのである。
私の知人が、テレビ番組の制作に携わっているのだが、その知人が以前、
「テレビの半分以上は、嘘で出来ている」
という事を、口にしていた。
解釈によっては、確かにテレビの半分以上は嘘である、と言う事が出来る。
とは言っても、その中には視聴者が「明らかな嘘」である事を分かっているも
の(ドラマの脚本など)もある。しかし、「演出」によって脚色され、視聴者の
立場からすると嘘とは映り難くなっているものもある。偏った報道や番組構
成のように、視聴者の誤解を招くきっかけになり易いものもある。そして、今
回の一件のような悪質な嘘(捏造)もある。
●「制約」と「ハイペース」
何故、テレビにはこれほど嘘が蔓延しているのだろうか。その原因は、テレ
ビが扱わなければならない圧倒的な情報量と番組数、そしてスポンサーと
の関係にある。
1時間のテレビ番組を作成する場合、必要とされるシナリオや情報はかなり
の量になる。テーマを1つに絞り込んでしまうと、視聴者にとっては判り易い
番組になるのだが、制作サイドは狭い情報源の中から、1時間の番組を作れ
るだけの要素を見つけて来なければならなくなる。それでいて、視聴者の興
味を惹き付けなければならないのだから、使える情報は更に限られてくる。
こうした、限られた情報での番組制作を、一日一回、ないし一週間に一度と
いった頻度で行わなければならないのである。更には、スポンサーへの配
慮といった制約も加わってくる。これでは、無理が出てくるのは当然である。
●金になる仕事
巨大化し、番組制作の大半を外部企業へ委託しなければならなくなり、リス
クマネジメントも満足に行なえなくなっているテレビ局は、既に瓦解寸前の状
態なのかも知れない。
それでも、番組制作を手がける企業は未だに多いし、テレビ業界を目指す人
も大勢いる。そうした状況が見られるのは、瓦解寸前であるにせよ、テレビ業
界が「儲かる」からなのだろう。ゴールデンタイムの番組ともなれば、1時間の
番組で数千万円もの広告費が、テレビ局に流れ込む。番組制作企業が手に
入れられるのは、そのうちの一部に過ぎないが、それでも一回の番組制作で
数百万円が転がり込んでくる計算になる。金脈としての魅力は大きい。だか
らこそ、どの制作企業も番組制作依頼を受注したがり、納品にまで漕ぎ着け
ようとするのだろう。「捏造」という手段を使ってでも……
●滅び行くもの
ただ、こんな体質や状況が続いていけば、テレビ局の信頼感もいずれ揺らぎ
始め、メディアとしての価値も下がっていき、視聴者のテレビ離れが進み、ス
ポンサーも思うように集まらなくなっていく事だろう。
また、テレビとインターネットが現在よりも更に融合し、視聴者側が色々な番
組(ライヴ中継、フラッシュアニメなどもあるだろうし、それらの枠には当ては
まらないような、新しい形の番組が登場するかも知れない)を観る事が出来
る状態になれば、視聴者がそちらへ流れていき、「テレビ」にしか固執出来な
い一部テレビ局の立場は、より一層危うくなるだろう。
価値のなくなったテレビをいつまでも眺め続け、広告費を支払い続けるほど、
視聴者もスポンサーも愚かではない、と信じたい。
そうあって欲しい、というのが、私の願いである。
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登録日:2007年 01月 26日 20:48:38
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- プロフィール
- 高瀬 牧人
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1978年12月4日、石川県生まれ。10歳から福井県で過ごす。
大学卒業後、IT関連企業等に勤務。現在は、個人事業主としてライティング、コンテンツ制作等の各種業務に取り組んでいる。
ライティングやウェブコンテンツ制作等のお仕事を承っております。詳しくは、上記ウェブサイトをご覧下さい。
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