-- アフィリエイターへの警鐘(後編)

USEN ライブドアとの業務提携を発表 - 東京

【東京 20日 AFP】USEN宇野康秀社長(42)が16日、証券取引法違反で経営危機にあるライブドアと業務提携することを正式発表した。宇野社長は、かつて父親から受け継いだ大阪有線放送を光ファイバによるインターネット動画配信会社大手に成長させた起業家。物腰柔らかで、堀江貴文前ライブドア社長とはタイプが異なる。写真は16日に行われた記者会見での宇野社長とライブドアの平松庚三社長。(c)AFP/Kazuhiro NOGI

AFPBB News


●現実からの「現実離れ」
ある調査によると、アフィリエイトを行なっている人のうち、月に5000円以上の
報酬を手にしている人は、2割にも満たないという。「簡単に」アフィリエイトを
始めた人の殆どが、程なく「(始めるのは)簡単だが、(儲けるのは)難しい」と
いう現実に、直面させられるのである。
そして、こうした現実を知った人の一部は、何とかして報酬を増やそうと、より
過激な紹介文や画像等で、購入者を惹き付けようと考え始めるようである。


●注意すべき広告表現

「痩せた」「花粉症に効いた」「病気が治った」「癌が消えた」等という紹介文と
共に、健康食品や飲食品の宣伝を行なっているアフィリエイターのウェブサイ
トやブログが、インターネット上にはかなり存在している。
だが、一部のASP(*注2)が注意事項等として掲げているように、健康食品や
ダイエット食品等を医薬品であるかのように宣伝する事は、薬事法で規制され
ている。これは、広告である以上はテレビCMや雑誌広告等と同様に、アフィリ
エイトも該当する。
健康食品ではない飲み物や食べ物等は、(現時点では)薬事法の対象となっ
ていないが、誇大広告と受け取られる可能性は十分考えられる。


●損害賠償の可能性
また、こうしたケースを考えて見てほしい。
アフィリエイターのウェブサイトに書かれていた「難病に効く」という紹介文を信
じ込んで健康食品を購入した、重病の患者さんの家族が居たとする。
患者さんに健康食品を与え続けたにも関わらず、不幸にしてその患者さんの
病状が好転しないまま亡くなってしまったとしたら、家族の方々はどう思うだろ
うか。
アフィリエイターに対して激怒するのは勿論の事、中には商品代金や慰謝料
等の損害賠償を検討する方が出てくるかも知れない。
さて、このような場合に「被告」となるのは、一体誰だろうか。


●責任を負う者
それは、商品の販売元でもASPでもなく、他でもないアフィリエイター自身で
ある。どのASPも、利用規約等で下記のようなルールを定めている。

------------------------------------------------------------
「アフィリエイトを利用する人(アフィリエイター)が、アフィリエイトによって何
らかの損害を被っても、ASPに賠償責任は無い。また、アフィリエイトを利用
する人が商品の購入者や広告元に損害を与えた場合には、アフィリエイト利
用者が自ら責任をもって、問題の解決にあたるものとする」
------------------------------------------------------------

こうした責任の所在を、きちんと心得ているアフィリエイターは、果たしてどれ
だけ居るだろうか。


●デメリットへの着目
アフィリエイトだけでなく、株式のオンライントレードやネットショップの運営等
にしても、ブームが起きている時はとにかく「簡単」「手軽」「儲かる」といったメ
リットばかりがクローズアップされ、「リスク」「問題点」「最悪の事態」といった
デメリットは、殆ど見過ごされてしまうようである。バブルの時や、ペーパー商
法がブームとなった時も、きっと同じような状況だったのだろう。人は何故、同
じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。
「説明責任」と「自己責任」。この二つの「責任」が周知徹底されていない状況
というのは、本当に危うい。デメリットとは、目を背ければよいというものではな
く、メリットと同じくらい重要視しなければならないものなのである。


[補足]
(*注1) 「アソシエイト」という言葉が用いられる場合もある。
(*注2) 「アフィリエイト・サービス・プロバイダ」の略。アフィリエイターと広告
      元の仲介役を務める業者。
 

カテゴリー[ IT関連 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2006年 03月 28日 19:26:43

コメント

http://www.nayami.jp/hajimete.html#hyouki
非常に有名なアフィリエイトサイトであるここには
「掲載情報をご利用いただく場合、お客様の責任においてご利用いただきますよう願いいたします。当サイトでは、一切の責任を負いかねますので、ご容赦ください。」
とありますね。アフィリエイターが商品の瑕疵にも責任を持たねばならないということは初耳でした。そうだとすると先物やらFXやらを紹介しているhttp://www.hikaku.com/などは大変だと思うのですが。

HornyGoat @ 2006年 03月 28日 21:46:59

 
HornyGoatさん、コメント有り難うございます。


商品そのものに瑕疵があった場合(例えば、「必ず血糖値が下がる」と標
榜しながら、効き目が認められない健康食品等)は、アフィリエイターだけ
でなく商品の販売元や、(販売元を広告主として採り上げるにあたり十分
な審査等を怠ったとして)ASPも、責任を負わされる可能性があると思い
ます。


アフィリエイターにとって最も不利になると思われるのは、アフィリエイター
自身の広告・宣伝表現に問題があった場合でしょう。
「体脂肪が気になる方に」という広告主の表現を拡大解釈して、「痩せる」
と書いてしまったら、責任を問われるのはアフィリエイターだけになってしま
うように思います。
アフィリエイトによる収入が微々たるものであったとしても、収入を得ている
以上は「プロ」とみなされるでしょうから、「素人だったから」という言い訳は
通用しない筈です。


「比較.com」さんも、利用規約にて「免責事項」等を記載されていますね。
もっとも、利用規約さえ作成すれば必ず責任逃れが出来る、という確証は
どこにもありませんが。


先物取引や外為取引にしてもそうですが、「リスクの大きい」商品やサー
ビス等において、一番「リスクを負う可能性が高い」のは、知識を全く持っ
ていない素人だと思います。
だからこそ、素人に「リスクの大きさ」を伝える専門家が、必要なのではな
いかと思うのです。
オフィシャルブロガーでもある山中登志子さん等がかつて著された、「買っ
てはいけない」のような、「アフィリエイトをやってはいけない」「先物・外為
をやってはいけない」といった書籍が、書店に一冊くらい並んでいてもよい
のでは、という気がしてなりません。


本当は、薬事法や民法等に精通されておられる方のご協力を仰ぎながら、
もっとしっかりした記事としてまとめたかったのですが、アフィリエイト・ブー
ムの勢いがあまりに凄まじい一方、リスクやデメリットの伝わり難い状況が
続いているので、このタイミングで今回、思い切ってこのような記事を書い
てみました。
内容があまりに拙くて、法律の専門家の方には、笑われてしまうかも知れ
ませんが。


コメントが長くなってしまいました。申し訳ありません。
 

牧人 @ 2006年 03月 29日 00:43:28

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2006年 03月 >



1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
高瀬 牧人
[・・Office Q3・・]
 
1978年12月4日、石川県生まれ。10歳から福井県で過ごす。
大学卒業後、IT関連企業等に勤務。現在は、個人事業主としてライティング、コンテンツ制作等の各種業務に取り組んでいる。

ライティングやウェブコンテンツ制作等のお仕事を承っております。詳しくは、上記ウェブサイトをご覧下さい。
最近のコメント
[07/05] -- 馬券の言い訳
[02/26] -- 一年 牧人
[02/14] -- 一年 すずか
[02/13] -- 一年 すずか
[01/21] -- 金融機関に望むこと 牧人
[01/21] -- ドメイン転売屋の行く末 牧人
[01/21] -- 骨を支える骨 牧人
[01/20] -- ドメイン転売屋の行く末 くぼ@赤ウサギ
[01/17] -- 骨を支える骨 くぼ@赤ウサギ
[01/16] -- 骨を支える骨 藤原Hikki
検索