-- 馬券の言い訳
<競馬>ケンタッキーダービー馬のバルバロ 手術に成功 - 米国
【ペンシルバニア/米国 21日 AFP】6日に行われた第132回ケンタッキーダービー(132nd Kentucky Derby)を無敗で制し、2冠目を狙って臨んだ20日の第131回プリークネス・ステークス(131st Preakness Stakes)のレース中に右後ろ脚を骨折して競走を中止したバルバロ(Barbaro)の手術が、ペンシルバニア大学ニューボルトン・センター(University of Pennsylvania New Bolton Center)のジョージ・D・ワイドナー大動物病院(George D. Widener Hospital for Large Animals)で行われた。
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(c)AFP/Sabina Louise Pierce
●悲劇
アメリカ三冠レースの二戦目となるプリークネスSが現地時間の20日、ピム
リコ競馬場で行われ、3番手から競馬を進めた4番人気のベルナルディーニ
が直線、後続を突き放して快勝した。1番人気に推されていた、ケンタッキー
ダービー馬のバーバロは、スタート直後に右後脚を骨折し、競走を中止した。
●生への努力
バーバロの骨折はかなりの重傷で、その場で安楽死の措置が取られてもお
かしくない程のものだった。だが、何とか命だけは助けたいという関係者の思
いからか、バーバロはペンシルバニア大学のニューボルトンセンターに搬送
され、骨折箇所を20個以上ものボルトと金属プレートで固定する手術を受け
た。
手術後のバーバロの容態は安定しており、バーバロ自身も落ち着いていると
の事である。しかし、当面は注意深く様子を見守らなければならないようであ
る。
●跡形も無く
競馬には、骨折等の故障の危険性が、常に付きまとう。
また、サラブレッドは細い脚で500キロ前後の体重を支えている為、4本のう
ち1本の脚が折れただけでも、体重を支え切れなくなってしまう。例え延命措
置を行なったとしても、残る3本の脚が湾曲したり、蹄が壊死したりして、やが
て死に至るケースが多い。
……そうした事を解っていても、応援していたサラブレッドが、突如として目の
前から消え去ってしまうというのは、やり切れないものがある。
●感情移入の賛否
競馬はギャンブルなのだから、サラブレッド等への余計な感情移入は邪魔に
なるだけだ、と主張する人も居る。
そうした指摘は、確かに的を射ているのかも知れない。私も、応援していたサ
ラブレッドに感情移入しすぎて、馬券を獲り損ねた事が幾度もある(とは言え、
その逆のパターンもあるのだが)。その事を知人に指摘され、愚かだと言われ
た事もある。
しかし、感情移入を排したとしても、競馬で勝ち続けたり、回収率を100パー
セント以上にしたりする事は、極めて難しい。ならば、名前も戦績もよく知らな
いサラブレッドの馬券を、「勝つ可能性が高い」という理由だけで買うよりは自
分が応援し続けているサラブレッドの馬券を買うほうが、ずっと競馬を楽しめ
る。馬券が外れてもそれなりに納得出来るし、馬券が当たればこれほど嬉し
い事は無い。「勝つ可能性が高い」と勧められた馬券が外れたら、楽しみも納
得も、そして配当金すらも得られない事になってしまう。
何より、馬券の事ばかりを考えて競馬を見ていると、馬券よりも大切なものを
見逃してしまうような気がしてならないのである。
●中途半端な競馬愛好者
ちなみに、馬券欲があまり無いのなら、馬券を買わなければよいのではない
か、という声も耳にする事がある。私も、以前はそう考えていたのだが、とある
地方競馬の廃止に直面して、その考えが変わった。
馬券が、競馬を成り立たせているという事は、曲げようのない事実である。そ
れならば、例えどんなに少額であっても、馬券を買い続ける事がサラブレッド
や競馬関係者達への、何よりの応援となるのではないだろうか……。
こうした信念から、私は馬券を買い続けている。勿論、自分自身が破産してし
まっては、馬券を買い続ける事も出来なくなるから懐を痛めない程度の金額
に留めておく事は、常に心がけている。
馬券主義者にも、馬券嫌いにもなれない、何とも中途半端な状態。
だが、現在の馬券との付き合い方が、私には一番合っているようである。
カテゴリー[ 競馬 ], コメント[10], トラックバック[0]
登録日:2006年 05月 24日 23:38:19
コメント
競争馬の飼育にはエライ金がかかるそうですが、成績が伸びない子たちやケガしちゃった子たちで、そんなに有名じゃない場合は、やっぱ……天国行き……ですか?
藤原Hikki @ 2006年 05月 26日 20:07:43
藤原さん、コメント有り難うございます。
重度の骨折の場合、一定の成績を残したサラブレッドであっても、日本で
は安楽死となってしまう事が殆どです。
また、良い成績を残せず、競走馬登録を抹消されたサラブレッドについて
も、繁殖馬や乗馬、誘導馬等となれるのはほんの一握りで、多くのサラブ
レッド達は人知れず淘汰される事になります。
残酷ではありますが、こうした淘汰があって、優秀な血脈が繁栄していき、
日本馬のレベルが世界に通用するものになったという事も、また事実です。
牧人 @ 2006年 05月 27日 13:55:36
はじめてコメントさせて頂きます。
私は、きれいごとを言うつもりも有りませんが、お馬さんの安楽死は許せません。
もし、他の足が湾曲したり、蹄が壊死したりしてしまうことが予想が出来ても安楽死は命を奪うことになると思います。
言葉も発せないお馬さんを苦しみから救ってあげることも大切かもしれないですけど、それよりももっと命が大切だと思います。
安楽死が簡単に許されてしまうのであれば、何の為にお馬さんは生まれて、練習をして、競争をするのか分からないです。
こういう考え方は幼稚できれいごとだと思うかもしれないですが、お馬さんは人間の為に生きているのではないと思います。
私の勝手な意見を申し上げてすみませんでした。
失礼しました。
Pooh @ 2006年 05月 29日 16:40:39
Poohさん、初めまして。コメント有り難うございます。
Poohさんのように、競走馬の安楽死を望まない方も、多くいらっしゃい
ます。
延命治療の是非については、「脚の湾曲等が予測出来ても、可能性が
あるのならば治療を行なうべきだ」という声と、「助かる見込みのない怪
我に対して延命治療を行なうのは、馬を無意味に苦しめるだけだ」という
声とがあります。
どちらも、筋の通った論であり、どちらが間違っていると一概に指摘する
事は出来ません。
ただ、日本の競走馬を取り巻く医療技術は、アメリカに比べてかなり遅
れており、専門の知識を身に付ける事の出来る獣医学部も減ってきて
いる、と指摘する声もあります。
今回引用したバーバロの骨折に触れて、馬臨床獣医師で獣医学博士
のhigさんが、ご自身のブログでアメリカと日本の技術差等を指摘され
ています。
よろしければ是非、ご一読下さい。
馬医者修行日記
http://drhig.blogzine.jp/equine/2006/05/barbaro_f75b.html
医療技術が向上し、命を救われる競走馬が増えれば、必然的に安楽死
も減っていく事になる筈です。
馬主さんは皆、自分の愛馬が安楽死させられる事など望んでいないの
ですから。
だからこそ、競馬主催者や馬主連合会、農林水産省等が、医療技術を
向上させる為の支援策を打ち出していかなければならないと、私は考え
ています。
牧人 @ 2006年 05月 31日 00:15:07
安楽死(実は安楽であるはずがない)に反対するのは、あまりにも無知且つ観念的に過ぎます。骨折した馬が殺処分されずに死に行く様は、正に無残、地獄そのものです。
私は、予後不良と判断された場合は、たとえ競馬場の観客の目の前であろうとも(幕で覆う時間さえも割くことなく)、即刻銃殺処分が適切と考えます。
テンポイントも、マテリアルも、ライスシャワーも、馬運車に乗せる必要はなかったのです。
kokoro.shizuka @ 2006年 06月 24日 17:53:41
競争馬に対して執られている安楽死処分が”簡単に許されてしまうのであれば”という前提、仮定がそもそも幼稚に過ぎますね。
サイレンススズカに対して執られた処分について、軽々しくコメントしたメディアがありましたが、調べてからものを言ってもらいたい。
それはそうと、バルバロが一命をとりとめ、この先、殺処分される馬が少なくなる事を願ってやみません。
kokoro.shizuka @ 2006年 06月 24日 18:04:57
kokoro.shizukaさん、初めまして。コメント有り難うございます。
安楽死肯定派の知人から、かつてkokoro.shizukaさんと同じような事を言
われました。
「むやみに苦しむ時間を長くさせるだけならば、直ぐに"時間"を断ったほうが
良い」
これも又、正論だと思います。
しかし、銃殺というのはかえってコストがかかってしまうのでは、という気がし
ます。
また、殺処分の一つの方法である事は間違いないのですが、銃殺を実施した
場合は世界中の動物愛護団体から、非難が集中する事になるかと思います。
人間が、サラブレッドの為にすべき事は、安楽死の是非について論ずる事で
はなく、医療技術の向上に力を注ぐ事なのではないか、という思いが最近強
くなってきています。
かつて、結核は人間にとって不治の病でしたが、医療技術の向上により、現
在では治療法が確立しつつあります。現在、不治の病とされている癌やエイ
ズについても、いずれ不治の病とは呼ばれなくなる事でしょう。
人間に当てはまる事が、サラブレッドに当てはまらない、とは限りません。
医療技術が向上すれば、かつては「予後不良」と診断されていたものが、治
療可能なものになっていく。
これは決して、絵空事ではないと思います。
ただ、今の日本にはサラブレッドの治療を的確に行なえる獣医師が不足して
います。
専門知識を身に付けられる場も減少していますし、「サラブレッド医師」を目
指す若者も減ってきています。
こうした現状を、何とか世に伝えていきたいものです。
牧人 @ 2006年 06月 30日 10:42:41
高瀬 牧人 さん、貴重なご意見ありがとうございます。
私も殺処分などしてほしくはありません。
もう、”伝説”や”出来過ぎの悲劇”はたくさんです。
しかしながら、やむを得ず安楽死処分を決断しなければならない事態は、残念ながら現実にあるのです。そして、その際にはもっとも短時間でかつ苦痛の少ない方法をとるべきである事は言うまでもない事です。馬をみとり、おくる事のない愛護団体が何か言うとしたら、それこそ空論。
今回バルバロになされている治療をネットで検索して見ました。テンポイントの時代からしたら隔世の感があります。是非とも、成功してほしいものです。たとえ、種牡馬になれずとも、一命を取り止める事ができればと願ってやみません。
kokoro.shizuka @ 2006年 07月 01日 20:36:00
高瀬 牧人 さん、貴重なご意見ありがとうございます。
私も殺処分などしてほしくはありません。
もう、”伝説”や”出来過ぎの悲劇”はたくさんです。
しかしながら、やむを得ず安楽死処分を決断しなければならない事態は、残念ながら現実にあるのです。そして、その際にはもっとも短時間でかつ苦痛の少ない方法をとるべきである事は言うまでもない事です。馬をみとり、おくる事のない愛護団体が何か言うとしたら、それこそ空論。
今回バルバロになされている治療をネットで検索して見ました。テンポイントの時代からしたら隔世の感があります。是非とも、成功してほしいものです。たとえ、種牡馬になれずとも、一命を取り止める事ができればと願ってやみません。
kokoro.shizuka @ 2006年 07月 01日 20:36:16
安楽死そのものは、容認します。避けられない苦痛、死に至る怪我および病に直面しているとき、その馬にとって安楽死の方が幸せな場合もあると思うからです。
問題なのは、人間の経済的状況を優先させ、殺さなくても良い状態で余生を送ることのできる馬を、無闇に殺していることだと考えます。競馬及び乗馬は、経済的負担を嫌う馬主、経済力のない馬主、有益性および効率を優先する馬主によって、無闇に殺されている現状があります。果たして人間は、金儲けと娯楽の為に、馬の命を自由に操作する権利を持つのでしょうか?
今、私が考えているのはですが、「競馬を廃止せよ」ということです。競馬は娯楽であり、金儲けの手段です。馬は人間によって生産されて、「速く走れない」という理由で、年間一万頭近くが廃用になっています。つまり、動物の命を娯楽や金儲けのために、自由に弄んでいるのが競馬です。華やかに見える競馬の舞台裏、そこに毎年1万頭の馬が殺されてゆく現実に正対した時、はじめて問題意識が生まれてくると思います。
馬に関する仕事に携わっている方々には、大変腹立たしい考えと思います(飽くまで個人的な一意見であり、誹謗中傷する意図はありません)。「そもそも競馬なんてなければ、苦しむ馬もいない」という考え方、あながち間違えとはいえないのではないでしょうか。ギャンブルならモーターボートや競輪など、人間同士で完結するものに終始する方が、「動物の命を大切にする」という観点で、整合性があっているように思います。
K @ 2007年 07月 05日 14:32:06
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- プロフィール
- 高瀬 牧人
- [・・Office Q3・・]
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1978年12月4日、石川県生まれ。10歳から福井県で過ごす。
大学卒業後、IT関連企業等に勤務。現在は、個人事業主としてライティング、コンテンツ制作等の各種業務に取り組んでいる。
ライティングやウェブコンテンツ制作等のお仕事を承っております。詳しくは、上記ウェブサイトをご覧下さい。
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