中国で禁煙場所の法制化が進む

胡国家主席と首脳会談、2010年までに40億ドル規模の相互貿易を - インド

【ニューデリー/インド 22日 AFP】中国首脳としては10年ぶりにインドを訪問中の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は22日、マンモハン・シン(Manmohan Singh)首相と会談した。
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(c)AFP/MANAN VATSYAYANA

AFPBB News


「喫煙天国」と言われている中国でも、ようやく禁煙場所の法制化に向けての取り組みが具体的に始まってきた。筆者のようなタバコを吸わない人間にとっては非常にありがたいことで、もともとタバコなどというものは百害あって一利なし、さっさと禁煙場所を増やしてくれるといいと思う。

 中国政府が制定を進めているのは「公共場所衛生管理条例」の修正法案で、同条例でもともと定められていた禁煙場所の概念を一層拡大かつ整備し、喫煙可能な場所に一定のタガをはめようというものである。

 同草案は現在、国務院(内閣)で審議中と伝えられるが、それによれば、禁煙場所の候補として「公共場所、医療機関、公共交通機関、室内工作場所」などが禁煙の対象になる見込みだという。これらが具体的にどのような場所を指すのかは、いまひとつ明らかではないが、まずは手始めとして幼稚園や保育所、学校、遊園地など、子供がたくさん集まる場所が最優先で禁煙場所に指定されるようだ。

 2008年の北京オリンピックは「禁煙五輪」を目指すのだそうで、まずは07年中に、オリンピックの各競技を開催する都市の医療機関では完全禁煙を実現するという。

 中国衛生部の発表によると、肺ガンによる死者のうち87%が喫煙による(受動喫煙も含む)だそうで、タバコの害は明白である。この数字では受動喫煙の害がどの程度あるのかわからないが、体に害があるかないかもともかく、あのケムリを吹きかけられる不愉快さは喫煙しない者にとってはたまったものではない。

中国男性の喫煙率は66%

 中国の15歳以上の喫煙率は約35%で、意外と低いような気がするが、それは女性の喫煙率が非常に低いからだ。衛生部の報告によると、喫煙率は男性が66%に達するのに対して、女性はわずか3.1%に過ぎない。しかし喫煙者の総数にすれば約3億5000万人に達するのだから、やはり中国は喫煙大国である。男性だけに限れば、3人に2人はタバコを吸っているわけで、これはいかにも多い。さらに中国の喫煙者はどちらかというと高学歴者が多いのだそうで、医者と教職員の喫煙率は50%を超えるという。

 日本の喫煙率は、これも意外に高くて、JTの調査では男性は05年度で45.8%もある。女性は13.8%と男性に比べれば低いが、今後伸びる可能性もある。余談だがデータで面白かったのは、日本の成人男性の喫煙率は最高だった1966年には83.7%もあり、これは現在の中国よりはるかに高い。男性の8割以上がタバコを吸っていたなどというのは、今から考えると想像もつかない。

若年女性の喫煙阻止が必要

 今後の動向を見ると、中国でも女性の喫煙者の増加をいかに防ぐかが課題だろう。日本でも女性全体での喫煙者の比率はおおむね13から14%台で、この20年間、ほんとど増えていないが、20代に限ってみれば、86年の15.9%から05年の20.9%へと増えている。

 街でみていても、中国では女性で喫煙をしている人は以前はほとんど見かけることはなかったが、最近ではレストランや喫茶店などで女性がタバコを吸っているのはごく普通だ。男性は吸ってもよくて、女性はダメというつもりはないが、タバコなどというものは吸わないほうがいいに決まっている。

タバコを吸うシーンの放映禁止を

 タバコを吸うことがカッコいいとか、大人っぽいとかいった偏見を助長するような風潮は断固改めるべきで、その手始めとしてテレビや映画など一般大衆に向けて公開する映像ではタバコを吸うシーンの放映を禁止すべきだ。これは日本も中国も同様である。

 だいたい青少年がタバコに関心を持つのは、「大人になりたい」からであって、私も高校生の頃に数本、タバコを吸っていきがっていたことがあるが、今にしても思えばバカなことをしたものである。口からケムリを出して何がカッコいいのか。

 だいたい、国民に害のあるものを売って税金をせしめようという国家権力の性根が腐っている。これはアヘンを中国に売りつけた大英帝国と同じではないか。JTなどという会社は20年ぐらいの猶予期間を設けて廃止すべきだ。

 一日も早く、公共場所の前面禁煙の法律を成立させて、不愉快な思いをしないで済むようにしてほしい。どこか禁煙を政策に掲げる政党は出て来ないものか。
         

カテゴリー[ 中国社会 ], コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2006年 11月 23日 22:44:05

コメント

毎回死ぬほどつまらん

Boring shit @ 2006年 11月 25日 04:34:18

ご愛読いただいてありがとうございます。できれば面白いと思っていただきたいので、どのようにしたら面白くなるか、ぜひご意見をお聞かせください。よろしくお願い申し上げます。

田中信彦 @ 2006年 11月 26日 21:27:07

死ぬほどつまらんでも毎回読んでくれるとは良い人ですね。

天津 @ 2006年 11月 28日 20:27:45

これまで個人の偏見ですな~

人間は悪い?事をする事によってストレス解散をする事が多い。タバコ、お酒、賭博、買春 ・ ・ ・

私の場合は賭博、買春は自分の中で禁止だが、タバコとお酒は適度であり、マナーを守ればいいじゃないかな~と思うけど・・・

ちなみに、売春を政策として禁止している国はあります。

どうかな~ @ 2006年 12月 04日 19:29:18

最近
中国の現代を調査しているのですが
結構本当に知りたい情報が散乱していました
ここは
端的に、初心者でも広い視野から見えて
ひじょうにおもしろかったです
(10代・女)

shino @ 2008年 12月 05日 00:21:52

最近禁煙しようとがんばってはみたもののかなり難しくて・・・

禁煙グッズ @ 2009年 07月 09日 15:39:48

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プロフィール
田中 信彦
(男)
http://chinahr.way-nifty.com/
1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。
毎日新聞社記者を経て、日本と上海の両方に活動拠点を持ち、企業の中国事業に対するコンサルティングに従事するほか、雑誌等への執筆、講演など多数。亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科で「日中人事・労務比較論」を講義している。
■主な著書
「中国で成功する人事 失敗する人事」(日本経済新聞社)・「人事・採用の基礎知識--中国編」(メディアファクトリー)・「ぼくの上海行商紀行」(文藝春秋)・「日本人の知らない中国人の私的事情」(講談社)
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