雨の情景:春雨と長崎、丸山「花月」 

今のころに降る春雨といえば、小さい頃からよく聞いた端唄の「春雨」を思い出します。
「チントンシャン・チチ・チントンシャン、春雨にしっぽり濡るる鴬の・・・」と歌が流れてきます。

 以前、NHKの大河ドラマで司馬遼太郎氏原作、北大路欣也さん主演の「竜馬がゆく」が放映されました。ドラマの中で長崎の丸山の楼(現在の「花月」)で、北大路欣也さん扮する坂本竜馬が、三味線を弾きながら「春雨」を唄うシーンが思い出されます。小さい頃聞いた「春雨」の舞台がこの丸山だったことを知りました。

 後に、長崎、丸山の「花月」に行く機会に恵まれました。
 「花月」では、竜馬が酔って刀で切りつけたという床柱が残されており、見ることができます。「春雨の間」と名付けられ、当時の様子を垣間見ることができます。「竜馬がゆく」のなかにも、竜馬と「花月」や「春雨」に関する記述があります。

 料理は長崎名物の卓袱料理をだしてくれますし、長崎検番の芸妓さんも呼んでもらえ、芸妓さんの技芸も楽しむことができます。

 竜馬が長崎での海援隊の亀山社中で活用していたころは、140数年前くらい前のころですが、意外とそんなに古い時代のことではなく、すこし前のように感じます。

 「春雨」では、もう一方忘れてはならない人がいます。新国劇で有名な月形半平太です。
 土佐藩士武市半平太こと武市瑞山がモデルということですが、坂本龍馬とも遠縁にあたるといわれています。映画や、地方の芝居でも、町内の祭でもよく演じられていました。

 「月様、雨が…」「春雨じゃ、濡れて行こう」の名場面は日本の味わいともいうべき、粋な雨
の情景です。

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登録日:2008年 04月 02日 01:32:29

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