2007年 10月 01日
ミラノ:9月30日
<08年春夏ミラノ・コレクション>プラダ、新作を発表【動画】
【ミラノ 29日 AFP】イタリア・ミラノ市内で25日、プラダ(PRADA)が08年春夏コレクションを発表した。
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(c)AFP/parismodes
トレンドということで言えば、今シーズンはクラシックからナチュラルへと大きく変化した。服のシルエットもゆるやかになり、色もかなり復活した。そこにどんな意味や背景があるのかとあれこれ考えるのが興味深いのだが、楽しい夢もファッションの大切な要素だ。
プラダのショーは今シーズンのミラノのトレンドを最も深い意味で代表していて、同時にファンタジーにも満ちた楽しい力作だった。一見するとまるでおとぎ話のような服は、最近の実用的なリアルクローズを見慣れた目には「これが売れるのだろうか?」と心配になるほど。しかし、今回のプラダのコレクションには、「自然」がもつ神秘的な力と楽しさへの想いを観る人に誘う迫力があった。
デザイナーのミウッチャ・プラダの念頭にあったのは、破壊されつつある地球の自然環境への危機感だ。「そうした現状への想像力をもつことが、いま一番必要とされている」と彼女は語っている。自然を破壊し始めた近現代の工業生産システムを支えてきたのは、西欧的でマッチョな合理的考え方だった。ミウッチャはそれに対し、自らの女性性にあえて注目し、妖精や少女のイメージを表現することで異議申し立てをしたようだ。
ミラノはトレンドをあえて打ち出すことでパリに対抗するのだが、プラダはややそれを裏切るスタイルでコレクション全体に厚みを持たせてきた。だが、今回はグッチがその役割を務めた格好になった。
今シーズンのグッチは、ナチュラルとは全く違って、50年代のクラシックな形を基本にした都会的で夢見るようにシックな服だった。白と黒の色調の中で、さらりと使った黄色とピンクが効果的でシックだった。50年代の優雅な形にアクセントを加えたのは、もう少し後に始まったロックのテースト。どちらもクラシックといえばクラシックなのだが、それが少しも古く見えないのは、デザイナーのフリーダ・ジャンニーニの現代女性としての生活感覚が反映されているからだ。
いずれにしても、“ストレンジャー・イン・ザ・ナイト”が流れる中で登場したワンレングスのロングドレスはうっとりするほどロマンチックだった。こういう夢や陶酔感は、いまではファッションしか提供できない。
モダンアートを服作りに持ち込んだドルチェ&ガッバーナのショーもファッションの夢に満ちていて、同時に現代的だった。大量生産の工業製品がとっくに失ってしまった合理性のオーラを補うために、最近は手作り感覚が重要視されている。ファッションも例外ではなかったが、アートは逆に工業化されつつある手作り製品ともいえる。ドルチェ&ガッバーナの今回の新作は、その二つの分野の“製品”の出会いの場をつくったような形となった。
その結果できたのが、パーツや図柄の一つひとつは既視感がないとはいえないのに全体としては見たことが全くなかった新鮮で楽しくて、しかも美しい服だった。こんな試みが成功してしまうのは、このブランドがもっているオートクチューメゾンにも引けを取らないようなテーラード技術の水準の高さが背景にあるからだろう。
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登録日:2007年 10月 01日 18:05:48
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