2008年 01月

まともさ、とは? 08年秋冬メンズコレクション

【動画】クリス・ヴァン・アッシュ、ディオール・オム08/09年秋冬コレクションを語る

【1月22日 AFP】1月17日から4日間、フランス・パリ市内で08/09年秋冬パリ・メンズコレクションが開かれた。
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(c)AFP/parismodes

AFPBB News


 パリで08年春夏オートクチュールコレクションが開催中、その前にミラノ、パリと秋冬のメンズコレクションが終わり、今年も新たなファッションシーズンが始動し始めた。今回は直接見ることができなかったが、MODE PRESSの画面を通してさまざまな息吹が伝わってくる。

 メンズで感じたのは、いい意味での、手の込んだ「まともさ」ということだった。とりあえずはクラシックなジャケットやコートを基本にしての素材や柄のひねり、きちんとしたカジュアル、上質な素材づかい……といったところ。こういうスタイルだと味付けへのこだわりが欠かせないのだが、それが表にあからさまに見えないのが。今回のメンズの好ましい点だ。

 メゾンチームらとの徹底したワークショップを経てディオール・オムの伝統を生かし、自らの新しいシルエットとボリュームをも進化させたクリス・ヴァン・アッシュ。「伝統的なメンズのワードローブに遊び心を」と、素材とプリントで緻密なひねりを盛り込んだドリス・ヴァン・ノッテン。ドルチェ&ガッバーナも今回は本格的なクラシックスタイルだし、アルマーニも今回は本来の「まっとうさ」があるがままで水を得た魚のような感じだ。

 目立たないこだわりといえば、かつての英国の伊達男ブランメルのダンディズムを連想させる。それがある種の「男らしさ」に通じることは事実だが、今回の2008年のこだわりはそんな大げさなものでもないし、着る側(=消費者)に負担をかけるものでもない。あえて言えば、トレンドを作ろうとしたり創造性を打ち出したりするよりも「じっくり作ってみました」という感じだ。そんなまっとうさが、なぜかとても新鮮に思える。

 オートクチュールはまだ全体の感じがつかめないが、とりあえず、ジョン・ガリアーノのクリスチャン・ディオールとラクロワに心が惹かれ、それと対照的なのにシャネルが魅力的だ。分析は次回に。

 23日に降った東京の事実上の初雪。観測史上でも記録的な遅さだそうだが、後でこの雪をみんなが思い出すようなことになるのだろうか? 「まっとうなことではなかった」ということで。

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登録日:2008年 01月 24日 17:21:19

回顧?で、うろたえ

ヴェロニク・ブランキーノ、アントワープで回顧展を開催

【1月7日 MODE PRESS】創立10周年を迎えたヴェロニク・ブランキーノ(VERONIQUE BRANQUINHO)がベルギー・アントワープのモード・ミュージアム(ModeMuseum、MOMU)で回顧展『Moi, Veronique Branquinho, Toute Nue(ヴェロニク・ブランキーノ、ありのままの姿)』を開く。
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 ヴェロニク・ブランキーノの回顧展が3月からアントワープで開かれる。ヴェロニクといえば、「若い女性の揺れ動く……」みたいなイメージをずっともち続けてきたので、回顧というには何となく違和感がある。しかし彼女を最初に見たのは、考えてみればもうずいぶん前のことだった。

 まだショーなどは開いていなくて、パリのマレ地区の貸しアトリエでラフ・シモンズと一緒に展示会を開いていた。ラフの服にバイヤーから注文が入って、彼女が注文書に書き入れていた。繊細そうな美少女で、その姿がとても初々しかったのを思い出す。その時は二人についてはまだほとんど知らなかったが、ヴェロニクの服が本人とよく似た硬質で未成熟なフェミニンさを感じさせた。同時に「ひょっとするととてもセクシーなのかな」とも思った。何か話したはずだが、内容は覚えていない。

 その後、パリで定期的にショーを開くようになって、たいていは見ていた。若い女性の繊細な感覚で時々の時代の気分をとらえたコレクションだった。それなりに楽しめたが、その決まった枠組みが何となく鬱陶しくなって、最近はショーをパスすることもあって彼女の服からは遠ざかってしまった感じだった。それが、突然に回顧ということで、なんだか不義理を責められたとか、うかつに時間を過ごしていることを指摘されてうろたえたりするような気分になってしまう。

 機会があれば、一度系統的にじっくり見てみたいと思う。(c)UEMA

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登録日:2008年 01月 09日 18:25:35

どうせなら“能天気ウイルス”を

<08年春夏パリ・コレクション>シャネル、新作を発表

【パリ 5日 AFP】29日から9日間、フランス・パリ市内で08年春夏パリ・コレクションが開かれている。
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(c)AFP

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08年の最初のブログです。今年もよろしくお願いいたします。

 年末からかなりひどい風邪で正月はずっと寝込んでしまいました。しかしよく寝たおかげで、たまっていた疲れはかえって取れてしまった感じです。医者の話によれば、風邪で熱を出すと、体の中の老廃物や少量の悪性細胞などが燃えて体の中から出るのだとのこと。たまには風邪をひくのもいいことなのかもしれません。インフルエンザでも結果的には(死ななければ)ハッピーなのだそうです。

 年末、正月も殺人や外国のテロ事件などが続き、暗いニュースばかり。さまざまな不安や敵意、憎しみなどが世界中で互いに増幅し合って、どこか得体の知れないウイルスのような苛立ちを生み出しているように思えます。そんな“苛立ちウイルス”にうっかり感染してしまうと、本当ならちょっとした体調不良なのに重い風邪になってしまいます。ワクチンは多分、冷静さと、(去年のブログの続きみたいですが)ほかの人たちとつながろうとする想像力なのではないでしょうか?

 今年はもしかすると環境問題への取り組みが今までよりずっと前に進むかもしれないし、ブッシュがやめてアメリカがもうちょっとマシになるかもしれないし、日本だって政権交代が起きてやっぱり少しはマシになるかもしれません。それに夏には北京でオリンピックもあって、これもちょっとは楽しそうです。恋をしたり結婚をしたり、楽しい引越しをしたりする人もいるでしょうし、世界中で多くの人間や動物の赤ん坊も生まれます。

 そんな風に楽観的に考えているときは、ウイルスも寄り付かないと思うのですが。

 そういえば、ファッションの今年春夏コレクションでは、上に書いたようなことがすべてどこかに盛り込まれていました。考えてみれば、後ろ向きの暗い情念でファッションをデザインすることはほとんどあり得ないのです。ファッションはしばしば能天気だと思われがちなのですが、その論議はさて置き、どうせ感染するなら“能天気ウイルス”の方がずっといいのです。

 今年もご愛読のほどお願いいたします。(c)UEMA

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登録日:2008年 01月 07日 20:35:44

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