2008年 02月 14日

ロジェ・ヴィヴィエの思い出

ロジェ・ヴィヴィエの新作エキシビション、リステア ミッドタウンで3月中旬まで

【2月14日 MODE PRESS】パリの高級靴ブランド、ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)の春夏新作エキシビションが東京・六本木のリステア ミッドタウン(RESTIR)で開かれている。
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AFPBB News


ロジェ・ヴィヴィエの08年春夏新作の展示記念パーティーが東京ミッドタウンのリステアで開かれた。ここで扱うことになったためだが、ファンにとっては嬉しいニュースだろう。パリや香港に行かなければ買えないというのは、ちょっと情けないことだっただろうから。

 靴はもちろんのこと、バッグやアクセサリー類もこのブランドらしいセンスが行き届いていて、女性ならずともその美しさに惹かれる思いがした。靴の魅力は一種の象徴的な曲線と、素材のバランス感覚にある。ヴィヴィエのファンだったというイネスの姿を見ていて、もう10年以上も前に東京でインタビューしたロジェ・ヴィヴィエ氏のことがはっきり浮かんできた。

 確かもう90歳近かったはずだが、彼はとても元気で変な色気もまだたっぷりあった。あの靴の美しい曲線は、靴を嘗め尽くすようなデザイナーの視線が必要なのだな、とつくずく感じさせられたものだった。インタビューの途中で彼が突然黙り込んで、どうしたのかと戸惑っていたら、「いま靴のアイデアが浮かんでしまったのだよ」と言って、スタッフに鉛筆をもってこさせた。

 あの時、彼が描いたスケッチは記念にいただいた。いまも、私の机の資料の奥深くに眠っているはずだ。インタビューの最後に、オフレコでもいいのでと前置きして、「あなたの靴が一番似合う女性はだれだった?」と聞いた。

 彼はちょっといたずらっぽい笑みを浮かべて、小声で答えた。「マレーネ・ディートリッヒ」。そして付け加えた。「そりゃあ、ダントツにきれいだった」

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登録日:2008年 02月 14日 14:59:29

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