『ファッションのチカラ』―今井啓子さんの出版を祝う会

■現在のファッション界において重要な人物
今井啓子さんが筑摩書房から「ファッションのチカラ」(ちくまプリマー選書)を刊行、出版を祝う会が銀座で先週開かれた。文化出版局、高島屋、資生堂の時代、また現在のユニバーサルファッション協会を通して培われた幅広い分野の人たちが集まって盛況だった。
今井さんは1960年に大学を出て「ハイファッション」編集部に入社。ファッション・コーディネーター、バイヤー、セレクトショップなど、今では当たり前の職種の先駆けでもあった。いわば戦後のファッションの急速な変化と成長に、いくつかの分野の第一線でかかわり続けてきた人だ。
■まさに『ファッションのチカラ』を感じる1冊
この本には、その貴重な体験が簡潔な記述の中にぎっしりと詰まっている。全体で188ページと短いため、ファッションと時代の変化がかえって鮮やかに浮き上がって見えてくる。1960年代がどんなに大変革の時代だったのか、華やかだったがファッションの沈滞期だった80年代のこと。そして90年代から続いたファッション産業の急成長と画一化が生んだ深刻な課題。
そうした大きな俯瞰図を、今井さんは論ではなくて、ファッション界の今では大物たちの若き日のころとの出会いなどを通して体験的にスリリングに語っている。
最近は各出版社の新書シリーズの刊行が盛んだが、受け狙いや二匹めのドジョウのような薄い内容の本が多い中で、この本は本当に読みでがある数少ない本の一冊だ。
今井さんは今年70歳を迎えたが、感傷的でもないし、なお活動的で年齢よりずっと若く見える。それでも、祝う会で「みなさんのおかげです」と最後に挨拶したときに見せた一筋の涙がとても印象的だった。
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今回ご紹介した本「ファッションのチカラ」を5名の方にプレゼントさせていただきます。
ご希望の方は、以下の内容を必ず書き込みコチラまでメールをください。
1:名前(ペンネームなどで結構です)
2:連絡可能なメールアドレス
3:職種
4:このブログの感想
応募期限は7月30日まで。
なお当選者の発表は、8月1日にブログ上で発表させていただきます。
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登録日:2007年 06月 29日 21:09:27
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