侵食する「郊外」、ファッションの行方は?
ヤマダ電機が、池袋駅東口に進出。先週の話だが、ファッションには一見関係なさそうで実はかなり意味深な気がしたので、ひと言。
ヤマダ電機といえば、これまでは郊外の店ばかりで、いってみれば田舎型の量販チェーンだった。それが都会・駅前型のビックカメラのすぐ横に店を出したわけで、「おきて破りの競争激化」とか、「沈滞気味の池袋に刺激に」などと話題になった。
だが、この動きが意味することは単純なことだろう。要するにかつては都心の一つだった池袋が、いよいよ本格的に「郊外」になってしまったということだ。これは別に池袋に限ったことではなくて、新宿や渋谷でも事態は同じように進みつつある現象だ。ヤマダ電機も新宿、渋谷への出店計画をすでに明らかにしている。
郊外と都心の壁は、ファストフードやコンビニ、ビデオショップなどのおかげで、いまや文化や生活スタイルという面では急速に薄くなっている。これはおおげさに言うと、本質的に郊外型の文化しかもたないアメリカの経済的グローバリズムの侵食の程度と見合っているのかもしれない。アメリカングローバリズム下での経済的な勝者は、必ずしも都心に住み、独自の都心文化や生活スタイルをもたない傾向が強いからだ。もちろんファッションについても、だ。
もちろんだが、郊外型の文化にも民主的で機能的、便利さや親しみやすさといった利点もたくさんある。幸か不幸か、モダンカルチャーの主流は今後そうした郊外から多く出てくることは間違いないだろう。そんな中では、今なお本質的に都会的な現代ファッションは大きなハンディを負っている。
ひと言が長くなりすぎた。続きは次の機会に譲って、おわび代わりにもうひと言。池袋はただの郊外になっただけではなくて、秋葉原の代わりにオタクの聖地にもなった。地区全体の商業的盛り返しになるかどうかは分からないが、新たな独自性を今後強めることは確かだろう。
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登録日:2007年 07月 17日 20:46:36
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