●がんばる商店街その3:高松市丸亀商店街 7/21

「ストリートワゴン事業を支援(高松市丸亀商店街)」
 どこの商店街でも困るのが、書入れ時の休日に銀行がシャッターを下ろしている現象だ。この対策と同時に、小さな資金で商売をやってみたい素人に実験店舗を提供する工夫が、ワゴンショップのプロジェクトである。
 高松市丸亀商店街は全長470メートルで、150軒近い商店が並ぶ。6年前から、休日になるとシャッターが下りた銀行の店舗の前に屋台型のワゴンが10台近く出現する。ワゴンはたたみ1畳大。屋根つき、台車を青ペンキ、屋根を黄色ペンキで塗ったカラフルなワゴンが目立つ。ワゴンショップの店主は20代から70代まで多彩で、これまでのべ約50人がワゴンでの商売を手がけてきた。ワゴンの使用料は1日2000円で、売っているものは手づくりのアクセサリーや洋服などが多い。変り種は2年前に百貨店勤めを脱サラしたたい焼き屋さんだ。すこぶる繁盛し、ここで貯めた資金でこの秋に商店街内にたい焼きの店を構えることになった。その店は、実は15年前に彼の両親が洋服店をたたんだ店舗である。ワゴンショップをばねに、業種は違うがシャッターを下ろした店を見事に復活させた。
 全国各地で空き店舗を利用したチャレンジショップが雨後の筍のように出ている。これは空き店舗を商店会や行政機関が買いあげてお店をやってみたいという人に安く貸し出す。ハイテク分野ではマンションの一室などを行政機関が安く借りあげて起業家を支援する例がある。商業分野についても同じことかもしれない。空き店舗を行政が借りあげて安く起業家に提供するといった支援策が考えられる。

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登録日:2006年 07月 20日 23:30:54

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プロフィール
上山信一
(男)
慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
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