●大阪市の創造都市戦略と市大大学院の連携 7/24

以下7月13日 読売新聞:扇町創造村が始動--大阪市立大大学院が提唱 新産業創出目指す:
 大阪・キタを芸術、文化産業の拠点にすることを目指す、大阪市立大大学院の「扇町創造村構想」が動き始めた。アート作品の展示場の新設や、芸術性を打ち出したイベント開催などが相次いでおり、関淳一・大阪市長も4月、大阪を「創造都市」として再生する方針を打ち出した。
イラストやアクセサリーなどの個性的な作品が並ぶ「アートカクテル」(大阪市北区で) 2003年4月に開学した同大学院の創造都市研究科は、芸術などを生み出す「創造都市」の実現を目標に掲げてきた。この考えを具体化しようとするのが創造村構想だ。映像や広告、音楽の制作者が集中する扇町(大阪市北区)を中心とした地域で、芸術を活用した新産業を育成するよう、シンポジウムなどを通じて地域に訴えている。
キタに注目する理由の一つは、梅田北ヤード再開発や百貨店の新増設など、大規模開発が目白押しとなっている点だ。街づくりを見直す契機として期待できるという。同大学院の小長谷一之教授は「キタが元気な今こそ絶好のチャンス。USJの誘致など『点』にとどまっていた大阪の街づくりを、周辺にも人を呼び込む『面』に広げる必要がある」と強調する。
既に少数ながら、個性的なアート拠点が誕生している。阪急・中津駅のガード下にある「アートカクテル」(北区)は、イラストや陶器、アクセサリーなどの展示、販売場だ。約330平方メートルの室内に、30センチ四方の約260区画に仕切られた巨大な木棚がある。1区画あたり月2500~3000円で貸し出す仕組みで、作品の委託販売も行っている。
運営会社社長の西尾元成さん(52)は、コンサート音響会社の役員も務めている。「上田正樹とサウストゥサウス」など、関西系ミュージシャンの仕事が原点だったが、音楽市場の一極集中で、東京での活動がめっきり増えた。「関西でアーティストが育つ場所を」と思い立ち、同じガード下に、03年10月にライブハウス「ビーコード」、05年3月にアートカクテルを開設した。「何かヒット作品を生み出したい」と意欲を見せる。
古美術店や画廊が軒を連ねる老松通り(北区)では、「アートの街」として活性化しようという取り組みが進んでいる。地元店主などでつくる「老松西天満アートストリート会」は7月1~9日、芸術性を前面に打ち出した「七夕アートストリート祭」を開催した。ガラス細工で飾り立てた約40本のささ飾りなどを通りに並べ、通行人の目を楽しませた。
同大学院は創造村構想を広めるため、これまでに十数回のシンポジウムを開催した。6月のシンポジウムでは、中心メンバーの塩沢由典教授が「創造村とは、個性を生かした輝く地域のこと。製造業従事者の減少などに伴い、今後は知識や情報を基にした産業が重要になる」と、構想を新産業創出につなげる必要性を指摘した。

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登録日:2006年 07月 23日 01:11:35

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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