●書評「地域医療ーー再生への処方箋」伊関友伸著

「コンクリートから人へ」といわれるとおり、わが国の公共サービスの重点は道路、港湾などのインフラから福祉、医療、社会保障にシフトしつつある。だがこれらのサービスのあり方は地域や受益者の個別事情に大きく左右される。また国家よりも自治体が政策の立案と執行を担うべき領域である。中でも地域医療はその崩壊がすでに社会問題化しており、現代の公共政策が直面する課題の筆頭に位置する。
本書はその現場の実態に精通するわが国における第一人者の手による実態分析と政策提案である。筆者は元埼玉県庁職員であり、かつ病院勤務の経験ももつ。現在は各地の病院改革や医療政策の改革に助言している。医療分野に限らず、広く現場発の「あたらしい公共」論としても一読を勧めたい

カテゴリー[ 書評 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2010年 07月 10日 18:14:14

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

プロフィール
上山信一
(男)
慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
お気に入りリンク
行政経営フォーラム
検索