2006年 11月
●路線バス、全国で存亡の危機
各地で路線バス事業の見直しが進む。過疎地では民間バス路線の廃止が相次ぎ、自治体が肩代わりして再出発する例が多い。それも市町村合併で再度の見直しを迫られる。大都市の公営バスでも路線の見直しが始まった。札幌市は全路線を民間に委譲した。横浜市営バスは今般17路線を廃止し、2年後にさらに13路線を廃止する。各地で進むバス事業の見直しの背景には乗客の減少がある。経済原則にあわせた見直しは不可欠だが、路線バス事業には福祉の性格もあり改革は簡単ではない。
・民営化しても赤字の場合--合理化の努力は重ねたが……
バス事業には直距離、観光、路線の3種類がある。前者2つは普通のビジネスと変わらない。バスは鉄道と違い設備投資が軽く需要にあわせた伸縮が自在だからだ。だが路線バスは違う。住民、特に弱者の日常の足であり公共性が強い。そのため民間では合理化や不動産や売店などの収入補填で何とか維持してきた。だがそれも困難となり路線廃止が相次ぐ。路線バスはおそらく現代人のライフスタイルに合わない。決まったた時間にバス停とバス停だけを運行するというサービス形態に限界がきている。遅れるうえに運賃も安くない。便利さを重視し、急ぐ人はマイカーやタクシーを使う。高頻度で次々やってくる幹線を除けば維持は困難だ。ビジネスとして成り立たない場合、答えは二つしかない。一つは「バスは福祉」と割切って税金を投入する。もう一つは昔ながらのバスの形態を捨てる。福祉タクシー、デマンドバス、住民ボランティアによる運送サービスなど別の手段を用意する。
・公営バスをどうするか--まずは路線別の利用実態と収支の情報公開を
公営バスはどうか。合理化は大幅に遅れている。特に名古屋、大阪、京都である。公務員の身分が制約となり大幅な賃下げや人員整理ができない。加えて「市民の足」論を隠れ蓑に旧態依然の労使関係が温存されてきた。その結果、公営バスの職員賃金は民間バスの2倍弱にもなる。例えば大阪市などには依然、年収1000万円を超える運転手が多数いる。路線の廃止以前になすべきことは明らかだろう。民間委託の拡大や民間への路線譲渡が必須だ。その上で別途やるべき作業が、路線別の利用実態と収支の情報公開である。分析すると路線は3つに大別できる。第1は民間並みの人件費化もしくは民間譲渡すれば黒字化できる路線である。通勤通学路線など意外に多い。これは「青色」路線と呼ぶ。単に合理化すればよい。
第2は青色路線並みの合理化だけでは赤字だが需要喚起すれば残せる路線だ。これは「黄色」路線とし社会実験をする。まず沿線住民の意識を喚起する。自治会に回数券を買ってもらう。さらに各種会合を開き「バスが廃止される」「不動産の価値にも影響する」といった危機感を喚起する。その上で「7時から20時まで一時間に1本、料金300円」の運行形態に移行し様子を見る。行政側が廃止を一方的に通告すれば住民は反発する。だが現実は住民が利用しないから赤字なのだ。だとすれば真の需要を喚起し、結果を公表する。福祉的利用が多ければ税金で赤字を補填して維持し、それも限られるなら廃止する。
・バス以外の形態の追求--お互い補完し合い全体でスケールメリットを出す
さて、黄色路線の社会実験を経て廃止となった路線、つまり「赤色路線」はどうす
るか。過疎地や郊外の場合は福祉の視点からの代替策が必要だ。例えばデマンドバスや福祉タクシーがある。例えば過疎地の場合、地元に住民と行政が共同でNPOを設立し、そこがマイクロバスと運転手を保有する。新規投資の必要はない。旅館や結婚式場、自動車学校、さらに私立の幼稚園や工場、建設会社、そして役場が送迎用のマイクロバスや運転手を保有している。それらを集めてプール化する。土日は役所や工場のバスは遊んでいる。旅館や冠婚葬祭業者は逆に平日に余裕がある。お互い補完し合い全体でスケールメリットを出す。余力でデマンドバスを走らせる。車両と運転手が足りない場合は予めタクシー会社と契約して代行を依頼する。差額は福祉と割切って
行政が補填する。
バス事業のあり方は、交通局など事業者任せだけでは答えが出ない。まずは路線別の収支実態を全面情報公開する。路線図を収支別に青・黄・赤に塗り分けて新聞の折込で配るくらいの工夫で住民の危機感を喚起する。その上で事業者と利用者、そして行政が選択肢を出し合って話し合うべきだ
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登録日:2006年 11月 30日 19:22:30
●アルバート・アインシュタイン
わが愛犬は「アルバート・アインシュタイン」という。息子が名付けた。年は3歳、色はクリームゴールド。犬種はキューバ産のハバニーズ。オハイオで生まれ、10週目に当時メリーランドに住んでいたわが家にやってきた。一時は絶滅しかけた。だがキューバから移住してきた3家族が数頭をアメリカに持ち込み増えた。日本にはあまりいないようだ。今夜は2日ぶりに出張から帰宅する。すると居間でちゃんと待ち構えている。膝によじ登ってきて気持ちよさそうに目を細め猫になる。かわいい。寒い冬の夜はアルのぬくもりが最高。犬が狼の子孫だなんて絶対に嘘だ。でも、こういうペットとののろけ話は犬も食わない・・。ちゃんと読んでくれたあなたに感謝。
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登録日:2006年 11月 30日 01:01:20
●フランスの国家ブランド戦略
伝統芸術、匠の技を称える文化勲章を仏文化省がエルメスほか4ブランドに授与-フランス
【パリ/フランス 28日 AFP】伝統芸術の巨匠たちに授与する「Le titre de maitre d'art」が、コルベール協会(Comite Colbert:美への敬愛、技の伝統、至上と創造への情熱を基本理念とする66のフランス高級ブランドの協会)のメンバーである4つのブランドに与えられることが決まった。
≫続きを読む…
(c)AFP/PIERRE VERDY
エルメス、バカラが文化勲章というのは「文化」の超拡大解釈だ。本来は複製、量産できない芸術品こそが文化だろう。おそらくメゾン・ブランドの価値を国家が認定し、陳腐化・劣化を防ぐ意味もあるのだろう。それにしてもカルティエはなぜないのか。
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登録日:2006年 11月 29日 00:18:44
●和歌山県庁:ピンチはチャンス
今日27日は和歌山県庁の職員の皆さん400名に講演した。テーマは行政の経営改革。過去10年の全国の行政経営の流れは、まだ100くらいの自治体にしか浸透ておらず、それも多くはトップが改革派という偶然に依存することが多いという観察を紹介した。これからは首長の名人芸のみに依存せず、マニフェストと行政評価を通じた目標管理が必要だ。そのためにも現場の改善活動とそこから出てくる具体課題のあぶり出しが大事だと解説した。そして「ピンチはチャンス」を合言葉にがんばった大阪市職員の話を紹介して激励する。12月半ばには和歌山にも新知事が誕生する。これから心気一転、失った県民の信頼を取り戻すべく職員の皆さんの奮起を期待したい。
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登録日:2006年 11月 28日 01:12:23
●近代日本を知るための東京の新名所3つ
東京の新名所といえば、たいがいは「ヒルズ」(六本木、表参道)となる。だが、私は「鳩山会館」「渋沢史料館」「遊就館」の3つをお勧めしたい(江戸東京博物館は入門編として必須だが)。いずれも北部にあり池袋・飯田橋を拠点に一日で廻れる。現代日本の座標軸を考えるためには絶好の施設だ。ぜひ〔特に晴れた日に〕訪問をお勧めしたい。
1、「鳩山会館」は文京区音羽。バラの咲く庭と鯉の池、きれいに復元された洋館だ。現民主党の鳩山家が日本のケネディ家といわれるゆえんや歴史がよくわかる。バラ園では英国から贈られた新品種「プリンセス美智子」が春と秋に咲く。
2、「渋沢史料館」はJR王子駅前の公園内。広大な敷地内に渋沢家の建物が2つ残る。図書館は大正期の秀逸のきれいな建物。最近、復元され一見の価値がある。史料館も充実。500もの大企業を作った渋沢翁の活躍の歴史は圧巻だ。
3、遊就館。例の靖国神社の中にある軍事博物館だ。神社の宝物殿だと思っていると大間違いで規模の大きさに驚く。第2次大戦の原因やわが国の戦争責任に関しいわゆる靖国史観に基づく体系的解説がされる。好き嫌い以前にここを訪れずして靖国問題は語れない。私の感想?遺族の気持ちを察すればここの存在や主義主張は容認できる。極東軍事裁判のおかしさが指摘できる場所という意味でも貴重だ。だが米国が日米開戦に至った背景の説明など違和感を覚える箇所も多い。そして映画のナレーションは北朝鮮のTVのようでいまひとつ。だが個々人がしっかりとした歴史観を持った上でぜひ訪問すべき場所だ。ちなみにワシントンDCには、ホロコーストミュージアムがあり、巡礼追悼を兼ねた来館者が絶えない。日本にもきちんとした戦争博物館が必要だ。追悼施設のあり方、神社形態の是非は議論の余地がある。だが、「戦争と軍事の博物館」は日本にも必要だろう。(なお以上はあくまで一度訪問して得た第一印象の域を超えない点をお断りしておく)
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登録日:2006年 11月 27日 00:42:17
●家族で読んで欲しいお話
友人から回ってきた「きいちゃんの浴衣」というお話です。聞いたことのある人もいると思いますが、あったかいいいお話です。初めての人、ぜひ読んでください。ある養護学校の先生の体験談だそうです。
ーーー
きいちゃんは私が教員になったばかりのときに出会いました。きいちゃんは教室の中でいつもさびしそうでした。たいていのとき、うつむいてひとりぼっちですわっていました。だから、ある日、きいちゃんが職員室の私のところへ「せんせいーー」って大きな声でとびこんできてくれたときは本当にびっくりしたのです。こんなにうれしそうなきいちゃんを私ははじめてみたのです。「どうしたの?」そうたずねると、きいちゃんは「おねえさんが結婚するの。私、結婚式に出るのよ」ってにこにこしながら教えてくれました。ああ、よかったって私もすごくうれしかったのです。
それなのに、それから一週間くらいたったころ、教室で机に顔を押しつけるようにして、ひとりで泣いているきいちゃんをみつけたました。涙でぬれた顔をあげてきいちゃんが言いました。「おかあさんがわたしに、結婚式に出ないでほしいって言ったの。おかあさんは私のことが恥ずかしいのよ。おねえさんのことばかり考えているのよ。私なんてうまなければよかったのに」きいちゃんはやっとのことでそういうと、またはげしく泣いていたのです。
でも、きいちゃんのおかあさんはいつもいつもきいちゃんのことばかり考えているような人でした。きいちゃんは小さいときに高い熱が出て、それがもとで手や足が思うように動かなくなって車椅子にのっています。そして訓練を受けるためにおうちを遠く離れて、この学校へきていたのでした。お母さんは面会日のたびに、きいちゃんに会うために、まだ暗いうちに家を出て、電車やバスをいくつものりついで4時間もかけて、きいちゃんに会いにこられていたのです。毎日のお仕事がどんなに大変でも、きいちゃんに会いに来られるのを一度もお休みしたことはないくらいでした。そしてね、私にも、きいちゃんの喜ぶことはなんでもしたいのだと話しておられたのです。だからおかあさんはけっしてきいちゃんが言うように、おねえさんのことばかり考えていたわけではないと思うのです。ただ、もしかしたら、結婚式にきいちゃんが出ることで、おねえさんが肩身の狭い思いをするのではないか、あるいは、きいちゃん自身がつらい思いをするのじゃないかとお母さんが心配されたからではないかと私は思いました。きいちゃんはとても悲しそうだったけれど、「うまなければよかったのに・・」ときいちゃんに言われたおかあさんもどんなに悲しい思いをしておられるだろうと私は心配でした。
けれど、きいちゃんの悲しい気持ちにもおかあさんの悲しい気持ちにも、私はなにをすることもできませんでした。ただ、きいちゃんに「おねえさんに結婚のお祝いのプレゼントをつくろうよ」と言いました。金沢の山の方に和紙をつくっている二俣というところがあります。そこで、布を染める方法をならってきました。さらしという真っ白な布を買ってきて、きいちゃんといっしょにそれを夕日の色に染めました。
そしてその布で、ゆかたをぬってプレゼントすることにしたのです。でも、本当を言うと、私はきいちゃんにゆかたをぬうことはとてもむずかしいことだろうと思っていたのです。きいちゃんは、手や足が思ったところへなかなかもっていけないので、ごはんを食べたり、字を書いたりするときも誰か他の人といっしょにすることが多かったのです。ミシンもあるし、いっしょに針をもってぬってもいいのだからと私は考えていました。でも、きいちゃんは「ぜったいにひとりでぬう」と言いはりました。まちがって指を針でさして、練習用の布が血で真っ赤になっても、「おねえちゃんの結婚のプレゼントなのだもの」ってひとりでぬうことをやめようとはしませんでした。
私、びっくりしたのだけど、きいちゃんは縫うのがどんどん、どんどんじょうずになっていきました。学校の休み時間も、学園へ帰ってからもきいちゃんはずっとゆかたをぬっていました。体をこわしてしまうのではないかと思うくらい一所懸命、きいちゃんはゆかたをぬい続けました。
そしてとうとう結婚式の10日前にゆかたはできあがったのです。
宅急便でおねえさんのところへゆかたを送ってから二日ほどたっていたころだったと思います。きいちゃんのおねえさんから私のところに電話がかかってきたのです。おどろいたことに、きいちゃんのおねえさんは、きいちゃんだけではなくて私にまで結婚式に出てほしいと言うのです。けれどきいちゃんのおかあさんの気持ちを考えると、どうしたらいいのかわかりませんでした。
おかあさんに電話をしたら、お母さんは「あのこの姉が、どうしてもそうしたいと言うのです。出てあげてください」と言って下さったので結婚式に出ることにしました。
結婚式のおねえさんはとてもきれいでした。そして幸せそうでした。それを見て、とてもうれしかったけれど、でも気になることがありました。
結婚式に出ておられた人たちがきいちゃんをじろじろ見ていたり、なにかひそひそ話しているのです。きいちゃんはすっかり元気をなくしてしまい、おいしそうな御馳走も食べたくないと言いました。(きいちゃんはどう思っているかしら、やっぱり出ないほうがよかったのではないかしら)とそんなことをちょうど考えていたときでした。
お色直しをして扉から出てきたおねえさんは、きいちゃんが縫ったあの浴衣をきていたのです。浴衣はおねえさんにとてもよく似合っていました。きいちゃんも私もうれしくて、おねえさんばかりをみつめていました。
おねえさんはお相手の方とマイクの前にたたれて、私たちを前に呼んでくださいました。そしてこんなふうに話し出されました。
「みなさんこのゆかたを見てください。このゆかたは私の妹がぬってくれたのです。妹は小さいときに高い熱が出て、手足が不自由になりました。そのために家から離れて生活しなくてはなりませんでした。家で父や母とくらしている私のことを恨んでいるのではないかと思ったこともありました。それなのに、こんなりっぱなゆかたをぬってくれたのです。高校生でゆかたをぬうことのできるひとがどれだけいるでしょうか?妹は私のほこりです」
そのとき、式場のどこからともなく拍手が起こり、式場中が、大きな拍手でいっぱいになりました。そのときのはずかしそうだけれど、誇らしげでうれしそうなきいちゃんの顔を私はいまもはっきりと覚えています。
私はそのとき、とても感激しました。おねえさんはなんてすばらしい人なのでしょう。そして、おねえさんの気持ちを動かした、きいちゃんのがんばりはなんて素敵なのでしょう。きいちゃんはきいちゃんとして生まれて、きいちゃんとして生きてきました。そしてこれからもきいちゃんとして生きていくのです。もし、名前を隠したり、かくれたりして生きていったら、それからのきいちゃんの生活はどんなにさびしいものになったでしょうか?お母さんは、結婚式のあと、私にありがとうと言ってくださいました。でも私はなんにもしていませんと言うと、お母さんは、「あの子が、お母さん、生んでくれてありがとう。私幸せです」と話してくれたと泣きながらおっしゃいました。お母さんは、きいちゃんが、障害を持ったときから、きいちゃんの障害は自分のせいだと思ってずっとご自分を責め続けてこられたのだそうです。もし、もう一時間でも早く大きな病院に連れて行っていたら、あの子に障害が残ることはなかったのじゃないか、あの子の障害は自分のせいだと思ってずっと自分を責めていたと話しておられました。
きいちゃんは結婚式の後、とても明るい女の子になりました。これが本当のきいちゃんの姿だったのだろうと思います。あの後、きいちゃんは、和裁を習いたいといいました。そしてそれを一生のお仕事に選んだのです。
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登録日:2006年 11月 24日 22:38:15
●公営バス事業の破綻
公営バスの見直しは簡単ではない。今回、横浜市が路線再編という抜本策に踏み出したが、さすが中田市長だ。(以下の記事参照)。大阪市や名古屋市のバス事業は横浜の数倍の累積赤字を抱える。にもかかわらず見直しが進まない。
私は公営バス見直しには次の5原則が大事だと思う。
1.公営バスの賃金は民間バスの倍近い。路線廃止論の前に民間委託や民営化、あるいは公務員のままなら大幅賃下げ、人員整理が不可欠だ。
2.路線別収支の情報公開が不可欠。民間並みの人件費あるいは民間譲渡したら黒字という路線は残す(通勤通学路線など意外にある)。その他は原則廃止としたうえで以下の3、4に沿って代替案を考える
3.大きな鉄のハコが決まった時間にバス停だけを運行するというバス事業そのものが時代遅れだ。民間路線でも廃止が相次ぎ、成り立つ路線は限られる。経済原則にあわないのだからとにかく昔ながらのバスの形態のまま「残す」という発想を捨てる。80年代に国鉄改革でローカル鉄道がバスに切り変わったように、バスもほかの交通形態に変えたらよい。これからはタクシーのようにニーズにあわせどこでも乗り降りできる少人数交通が便利かつ安上がりだ。市民の足としてのデマンドバス、福祉タクシーを考える。以上を念頭に置いた上で赤字路線はいずれ廃止をまぬがれないと考える。問題の先送りはよくない。
4.但し、経過措置と政治的妥協としてはいきなり廃止の前に「7時から20時まで一時間に1本、料金300円」で走らせてみる。同時に交通会計ではなく福祉として一般会計化(たいした赤字額jにならない)するか補助金で交通会計を補填する。但し、こうした路線も利用者が減ったらすぐに廃止する。
5.敬老パスには年収300万円以下という所得制限をかける。またラッシュ時の使用は有料とする。
ーーーーー
以下は横浜市バスに関し、11月21日の朝日新聞
○市バス再編計画 市民と連携これから
横浜市営バスの路線再編問題は、17路線を来春までに廃止か区間廃止することで決着する見通しとなった。その2年後の09年3月にはさらに13路線が無くなる。存続を求める署名が6万人を超えるなど、路線再編への反発は市が予想した以上に強く、市は2度も計画を修正することになった。公営バスの役割をどうとらえるべきなのか、識者に聞いた。
・廃止基準
市によれば、廃止か一部廃止となったのは代替交通機関がある路線だ。無くなるバス停から「別のバス停まで300メートルか駅まで1キロ」が基準で、市は「できる限り配慮した」というが、利用者の実感は異なるようだ。神奈川区の女性(65)の自宅から、14系統のバス停までは徒歩で3分。週3回、新子安駅前の病院へバスで通う。新子安駅は最寄り駅だが、直線で約900メートルある。徒歩では坂道を抜け、歩道橋を上り下りしなければならず、20分以上かかってしまう。「足腰が不自由な人々だからこそ、近距離でもバスを使っているんじゃないんですか」。女性は理不尽さを感じている。不満は他にもある。磯子区の氷取沢地区は、磯子駅に出る93系統が廃止される。上大岡や洋光台駅に向かう路線はあり、基準では交通不便地域にはならない。しかし、途中でシーサイドラインに乗り換えて仕事先に通うという女性は「遠回りになり、時間も運賃も余計にかかる」。自治会も「区役所に1本で行けなくなる」と反発した。14、93系統は反対が強く、暫定的に運行を続ける対象になったが、09年3月には廃止される。
交通政策に詳しい東京海洋大学の寺田一薫教授は「基準は坂道を考慮していないし、別のバス停があっても行き先が違えば、代替路線とは呼べないのではないか。このルールで新路線を開設するというのでなければ、市民の理解は得にくいだろう」と話す。
・市民合意
市営バス改革は、04年に識者委員会が「民間並みに効率化を進め、いずれ完全民営化することが望ましい」と答申したことに端を発している。市は答申に沿って、市営バスへの税金による赤字補填制度を06年度で廃止する。給与や手当の削減を進めても赤字超過となるため、交通局は路線廃止に踏み切らざるをえなかった格好だ。中田宏市長と親交がある上山信一・慶応大大学院教授(公共政策)は「答申に引っ張られすぎた印象だ。交通にはビジネスだけでなく福祉の視点が必要。横浜市の財政規模からみれば、バスの赤字は大した額ではない」と指摘する
市営バスへの補助金は来年度、約17億円減額される。それだけ赤字を減らす必要があるが、人件費などのコスト削減を進めており、路線再編自体の市全体への財政効果は2~4億円程度とみられている。大阪市役所の改革に委員としてかかわった上山教授は「大阪など他都市のバスも赤字で、もはやビジネスではない。福祉だと考えれば大した赤字ではなく、1時間に1本ぐらい維持できたのではないか」とみる。一方、寺田教授は「公営企業は独立採算が基本で、赤字でよいわけではない」と指摘。赤字路線は低コストの民間会社に補助金を出して運行させるべきだと主張する。寺田教授が問題視するのは、廃止にいたる過程だ。「地方では廃止の際に、自治会で回数券を購入するとか、減便すれば運行できるかなど、事業者と利用者が選択肢を示して話し合うことが多い。横浜市は答申の形に合わせることを急ぎ、市民との合意形成努力を欠いた」と指摘している。
・今後の行方
路線再編では、高齢者の反発が特に強かった。市内でも、昭和30~40年代に建てられた郊外の住宅地は急速に高齢化が進んでいる。寺田教授は「高齢化で以前は歩けた距離が歩けなくなる。丘の上の住宅地と駅を結ぶ短距離交通があちこちで必要になるだろう」と指摘する。上山教授は「横浜ぐらいアイデアのある市役所なら、デマンドバス(利用者の希望に応じて走るバス)や福祉タクシーなどの代替策を同時に出し、全市的な交通体系を示すべきだった」と批判。今後は「住民と行政がそれぞれ、地域の足をどう確保するかきちんと議論するべきだ」と話している。
市も小規模なコミュニティーバスの運行や、自動車教習所の送迎バスに地域の高齢者が乗れるようにする取り組みを試験的に行っている。今後は市民や学者で構成する会議を立ち上げて、バスに代わる新しい交通政策の検討を重ねる方針だ。
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登録日:2006年 11月 23日 13:28:13
●米国の不動産取引市場の充実ぶり
【センタービル/米国 30日 AFP】24日発表された7月の米住宅販売戸数は、6月実績から4.3%下落した。世界最大経済の今後の成長と個人消費への悪影響が懸念される。写真は29日、バージニア(Virginia)州センタービル(Centreville)で、売りに出された不動産。(c)AFP/Paul J. RICHARDS
米国で不動産の売買をすると日本との違いに驚く。まず、地域さえ決めれば今出ている案件はネットですべての業者が共有化している。評価の基準や先例蓄積がしっかりしていて値付けに悩まない。地区を指定すれば過去数年の取引事例・価格が全部開示される。売り手側と買い手側にそれぞれ仲介業者がつく。そして彼らが大体この辺という値段にほとんどの場合、落ち着く。なので好き嫌いだけであまり悩まずに決めてよい。審査も厳しい。買う側がやとった審査業者が来てシロアリだの水周りだの詳細にチェックし、価格に反映されていく。リスクに応じた項目別の減額の目安相場もあり、これも安心。ばばをつかんだり、すごく得をすることがない。お金もエスクローアカウントにいれて弁護士に預けるのでこれも安心。かくして住宅といえども投資信託のような客観的価値評価がされ、リスクが最小化されている。そういうなかでの住宅価格の下落である。なかなかパニックがおこらないはずだ。
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登録日:2006年 11月 23日 08:21:09
●公立美術館・博物館にも独立行政法人制度の道を開くべき
以下は11月19日毎日新聞朝刊です。
ーーーーーーーーーーーーー
構造改革特区:美術館・博物館を独立行政法人に 大阪市が申請 (「指定管理者では財産守れない」 )
大阪市が、市立の博物館・美術館を市立大学などと同じ「地方独立行政法人」化できるよう、国の「構造改革特区」認定を申請していることが分かった。市は現在、管理を外部委託する指定管理者制度を採用しているが、「管理者が頻繁に代わる可能性があり、博物館などにはなじまない」(市教委)と主張、学芸員を法人職員にするなどの案を検討している。経済効率優先の同制度には批判も少なくなく、申請の結果が注目される。 制度は03年に地方自治法改正で導入された。公共施設の運営を民間にも開放。一定期間ごとに管理者を公募することで効率運営を促すのが狙い。 市は市営6館のうち4館で、専門学芸員を抱える財団などに管理を委託していたが、制度導入後、手順を経て同じ団体に管理を委託した。委託期間は2年だが、大規模な企画展は数年の準備期間が必要で、仮に管理者が代われば継続性に問題が出ると説明。市教委は「学芸員はもともとその館で働くため公的財団で雇った人たち。美術館などは不採算施設のうえ、市民から寄贈・寄託された財産を多数預かっており、民間運営は好ましくない」としている。日本学術会議(平山郁夫会長)も今月4日に開いたシンポジウムで、学術資料の保存管理体制が危うくなると警鐘を鳴らした。【野原靖】 白藤博行・専修大教授(地方自治法)の話 博物館や美術館は公共性の高い施設で、指定管理者制度による運営は専門性の確保や雇用の安定上、問題がある。実際に民間参入はまだほとんどないのが実情だ。地方独立行政法人化をめざす大阪市の手法はひとつのチャレンジとして評価できる。
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登録日:2006年 11月 22日 07:33:01
- プロフィール
- 上山信一
- (男)
- http://www.pm-forum.org/ueyama/
- 慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
- 最近のエントリー
- [05/17] ●大阪のエコミュゼ構想
- [05/15] ●いよいよ議会との対話へ
- [05/13] ●橋下改革、3ヶ月目の現場から
- [05/10] ●読売のインタビュー記事
- [05/10] ●行政とNPOの協働(@神奈川県)
- [05/05] ●オーケストラの公共性⑤
- [05/05] ●オーケストラの公共性④
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- [05/04] ●大阪市議会、情報公開の遅れが歴然
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