2007年 12月

●終戦直後の国際交流

以下の記事、たいへん面白い。いつの世にも国籍を超えた若者の交流と友情が世界をひとつにする。国際政治だの外交だのという以前にやはり人間同士の国際交流が大切だ。僕は嫌いな国がない。海外を旅してとことん不愉快な思いをしたことがない。どこの国にも親切な人たち、無邪気な子供たちがいて言葉は通じなくてもささやかな交流ができる。その思い出は一生消えない。若者よ、たびをしよう。
ーーー
終戦の年のクリスマス。香川県旧詫間町(現三豊市)のアメリカ進駐軍基地で、日本舞踊を披露した女性たちがいた。紳士的に振る舞う米兵に親しみを覚え、周囲の反対を押し切って慰問。米兵らは、お礼にクリスマスソングを歌ってくれたといい、参加した豊中市の山本コトヱさん(85)は「戦勝国も敗戦国もなく心を通わせた、忘れられない思い出」と話す。昭和戦争中、山本さんは実家のある詫間町の海軍航空隊で、副官秘書として働いた。基地には学生が召集され、特攻隊員として出動。若い命が次々に失われ、やりきれなさが募った。終戦後、進駐軍が基地に来た。「何をされるかわからん」と言われ、親せき宅に身を寄せたが予想と全く違っていた。畑仕事をするお年寄りに「えらいですね」と声をかけ、子どもたちにはアメやガムをくれた。
実家に戻った山本さんは「何かもてなしができないか」と、日本舞踊の仲間と基地を慰問することに。1945年12月25日、6人で基地を訪れた。舞台の部屋は米兵であふれかえり、山本さんらが着物姿で登場すると、「ビューティフル」と大きな歓声が上がった。進駐軍の責任者から「ぜひお礼を」と言われ、その日の夜、米兵5人を実家に招いた。5人は座敷に正座して「ジングルベル」を合唱、山本さんらも日本語で歌った。兄と弟が戦死した山本さんは「『戦争さえなければ』との思いは消えないが、あの日の思い出は今も輝いている。いつか、再会したい」と願う。(12月25日 読売新聞)

カテゴリー[ 国際情勢 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 25日 06:38:21

●経済合理性と民意

以下は日経。「元気な大阪、官民で知恵を――「平松新市長」に経済界は様子見
2007/12/17
 大阪市長選に初当選した元民放アナウンサーの平松邦夫氏が19日、就任する。現職の関淳一氏を応援した経済界は新市長との距離感をつかめていない。市政改革を推進してきた関氏を退けた「民意」をはかりかねている。「関市長の落選は残念。なじんだ人の方がやりやすい」。関西経済連合会の下妻博会長は率直にこう語った。職員の厚遇問題、ヤミ退職金、カラ残業などが相次ぎ発覚した大阪市。関氏は出直し選挙で再選された後、職員の削減などに取り組んできた。経済界は市政改革の監視役となり、行政のスリム化や大阪市営地下鉄の民営化、民間への業務委託を促すなど「官から民へ」の流れを決定づけようとしてきた。平松氏も関氏が推進してきた市政改革を継続する構えだが、微妙にスタンスが異なる。「急激な官から民への流れの中で、安全性や信頼性が損なわれ、過度なコスト重視の結果、民間事業者が劣悪な条件で受託する場合も生じてきた。高度医療など市民の生命と安全・安心を支えるセーフティーネットの役割は効率的経営の努力を尽くしながらも公的な責任で確保するべきだ」。平松氏は選挙前、民間活力の活用などについて尋ねた関西経済同友会の公開質問状にこう回答した。経済界が旗を振ってきた市営地下鉄の民営化にも反対している。

 助役出身の関氏と民間出身の平松氏の対決という構図だけで選挙結果を評価するのは難しい。大阪商工会議所の小池俊二副会頭は「関市長による市政改革の中身が市民に十分に伝わらなかった。大阪では厳しい生活環境に置かれている人が多く、“市民目線”を唱える平松氏に現状の打開を期待したのかもしれない」と分析する。関氏と同様に経済界が支援を決めていた太田房江大阪府知事も「市民目線」とはかけ離れた言動が目立ち、出馬断念に追い込まれた。「民意」はどこにあるのか。大阪では原料費高騰などの影響を受けた中小・零細企業の倒産が急増し、「好況」を実感できないとの声が広がっている。「行政のスリム化や財政再建はもちろん大切だが、大阪を元気にするような夢のある施策も打ち出してほしい」というのが多くの市民の願いではなかろうか。平松氏は立候補を表明したとき、大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)に市役所の本庁機能を移し、現在の本庁舎には美術館を入居させる「夢」を語った。選挙戦を通じて実感した「市政と市民との距離」を縮めようと「ガラス張りの市政の実現」を強調している。個々の構想の是非はさておき、過去の延長線上にはない発想こそが大阪を浮上させる原動力となる。下妻関経連会長は早速、平松氏と会談し、市政改革の継続などを求めた。「こちらの意見によく耳を傾けてくれたが、どんな施策を打ち出すのか、まだよくわからない」と模様眺めだ。大阪をどうすれば元気にできるのか。市長選のしこりを乗り越え、官と民が知恵を出し合わなければ、大阪再生への「次の一手」は見つからない。
(編集委員 前田裕之)

カテゴリー[ 大阪市改革 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 25日 06:22:43

●党派性を超えた市民の日常感覚?

以下の☆以下はJANJANから引用。この記事、要は市議選で自民候補が弔い合戦で出た現職候補の奥さん(民主党)に勝ったというお話。選挙戦を戦った方々、ご苦労様でした。当選された方、おめでとうございます。関係者にまずねぎらいを申し上げたい。しかしこの記事の論理展開には大きな疑問がある。書き手は地方政治の本質をあまり理解されていない。この記事のどこがおかしいのか?
疑問1.わずか数千票で当選する市議の選挙がなぜ「府知事選」の前哨戦なのだろうか?ましてや場所は大正区。地縁血縁の濃い地区だ。新住民の多い府全体の動向を占うサンプルとするにはかなり無理がある。もしこれがサンプルになるなら、たとえば総理出身県の県会議員の補欠選の動向が衆議院の政権選択選挙の行方を占う重要なサンプルだといってもいいことになる。数量的、原理的にむちゃな想定だ。
2.市会議員である。普通の地域の住民は党派性を超えて人物や役割本位で候補者を選ぶ。中央の民主対自民だのこの前の市長選の影響だのと、明らかに考えすぎ。特に中央の目線で大阪の下町(いや、全国どこでもそうだろう)を見てはいけない。地元住民の心理を無視した報道姿勢は地元に不快感すら与えかねない(いいすぎかもしれないが、大阪に少し縁のある人間なら誰でもかなりの違和感あり)。
3.そもそも2元代表制の地方政治に党派性は成立しない。実際、日本の制度の元祖の米国では市議会には中央政党の会派が存在しない。地方議員がやるべきことはただひとつ。首長のチェックのみである。
4.二元代表制の首長と議会の対立構造は制度が要求する健全な対立構図である。したがって首長に応援してもらう市議候補や逆に応援する首長は本当は成立しえない。もちろんそういう作戦が選挙戦で有利に働くことはある。人間同士だから何でもありではある。
 しかし首長と議員の本質的な対立緊張関係を壊すことは地方自治制度の否定につながる。したがって首長は普通は特定の議員の選挙を全面支援はしない。一応の不文律があるが最近薄れている。ともあれ今回の場合、新任の首長の応援を受けた候補者が落選した。この事実は党派性の結果というよりも単に候補者の実力の差。そしてひょっとすると2元代表制の本質の逸脱に危機感を感じた市民の健全な政治感覚の発露とみることが言える。
地方自治に中央の自民対民主の構図を持ち込むなという民意の表れと捉えるべきかもしれない。
5、要するに私が言いたいのは、この種の浅慮というべき記事が政党政治、そして地方政治をゆがめる危険性である。活字媒体がワードショー化、衆愚政治のお先棒を担いでしまっては困る。たかが一地区の市議選の経過から知事選を予想してみるという作業は素人の床屋談義としてなら十分わかる。だがプロ、ジャーナリストの仕事としてはかなり疑問がのこる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆府知事前哨戦、大阪市議選大正区補選は自民候補が返り咲き当選 2007/12/24
民主党、福山義照市議が死去したのに伴う大阪市大正区の市議会議員補欠選挙(改選数1)が23日、投開票され、自民党公認で元職の舟戸良裕氏(59)が民主党公認の新人、福山敬子氏(59)、共産党公認の新人、小原孝志氏(34)をしのいで返り咲き当選を果たした。当日有権者数は5万9、398人で、投票率は41.32%だった。平松邦夫市長誕生後初の市内選挙で、市長選での平松旋風の余韻が残る中、平松市長も就任前に福山陣営に激励に訪れるなど、自民と民主が激しく争ったが、自民、公明の支持を手堅くまとめた舟戸氏が競り勝った。来年1月27日には大阪府知事選挙があり、有権者の動向を占う意味でも注目されたが、民主候補は波に乗り切れなかった。
 世論調査で内閣と自民党が支持率を落とす中、市議選ということで国政や首長選とは違う有権者の意識が読み取れた。福山氏は夫の義照前市議の弔い合戦としてその政策を引き継ぎ、実現させることなどを訴えたが、舟戸氏は地元での幅広い支持層に加え、公明党の支持基盤が強固な大正区では有利に戦いを進めていた。地元の地縁血縁が動向を左右したことも考えられる。福山氏は今年4月の市議選で義照氏が獲得した7、554票を上回る8、048票の健闘を見せた。しかし、市議選では自民と公明への票が合計で1万6、000票以上あり、自公のスクラムの前には届かなかった。小原氏は34歳という若さをアピールし、国民健康保険料の値下げや、小児医療費の軽減など福祉施策の充実を訴えたが及ばなかった。また、民主党は大阪市議会での議員数が19人のままで、自民党の33人、公明党の20人を下回る第3党となり、民主支援の平松市長はいっそう市議会運営で苦労を強いられそうだ。大正区では防犯・防災・安全対策や、大規模小売店舗に客を奪われ気味の地元商店街活性策などに多くの予算配分を受けており、市議の実績がある舟戸氏がこうした施策にどう力を発揮していくか問われる。また、地下鉄鶴見緑地線の大正駅から鶴町付近までの地下鉄延伸計画にどう取り組むかも課題だ。来年1月はいよいよ大阪府知事選の投開票がある。1つの区の市議補選が首長選に大きな影響を与えるとは思えないが、民主党は先の政治資金パーティーでも補選への取り組みに強い意欲を見せており、平松市長も乗り込むなど大阪府連をあげての戦いだっただけに、少なからぬ影響はあるだろう。知事選候補予定者は自民が弁護士でタレント活動もする橋下徹氏(38)、民主が大阪大学大学院教授の熊谷貞俊氏(62)、共産が弁護士の梅田章二氏(57)をそれぞれ推薦、各政党の決戦に向けて態勢は整った。公明が橋下氏支持に迷いを見せているが、中央の自公協調路線を崩すことは難しいだろう。府知事選は次期衆院選をにらむ重要な選挙となる。市議補選の次は年明け早々の府知事選で、大阪の政党関係者は席をあたためるヒマもない。
 <大阪市議選大正区補選開票結果>(大阪市選挙管理委員会発表)
舟戸良裕 10、216 当選
福山敬子 8、048
小原孝志 6、009
     ◇
大阪市議会議員補欠選挙「ザ・選挙」・JanJan政治家データベース

カテゴリー[ 大阪府の改革 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 24日 12:36:40

●文化遺産としてのCM

わが国のテレビCMは、世界最高水準にある。短い時間に叙情も交えて言いたいことを言う。俳句の美学に通じる高度なコミュニケーション手法である。単にうるさいだけのものも多いが全体の1割程度にはかなり高度な芸術性が見られる。美術や音楽にハイアートとポピュラーアートがあるようにCMにもハイとポピュラーがあると思う。CM文化の解析と再評価、発信を通じて日本は世界にもっと知られるのではないか?
 たとえば桃屋のCM。三木のりへいさんで有名だが昭和の生活史を物語る文化遺産でもある。慶応大学と川崎市民ミュージアムが連携して保存、展示をする計画が進行中(詳しくはhttp://museum.dmc.keio.ac.jp/momoya/)だ。CMは時代を伝えるだけでなく地域性も伝える。たとえば「パルナス」(神戸、洋菓子)の歌、あたり前だのクラッカー(大阪)、引越しのサカイなど数百万人単位で特定地域で親しまれるCMもある。CMを文化遺産として再評価すべき時期に来ている。

カテゴリー[ アート ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 23日 18:30:08

●百貨店が関西を再生する!?

東京ー大阪を毎週行き来していると痛感するのが百貨店の質の差。関西が圧倒的にレベルが高い。東京の有識者は新宿・伊勢丹がサービスでは日本一という。伊勢丹のよさは私も否定はしないが、どうみても大阪梅田・阪急百貨店には及ばない。また心斎橋・大丸もすばらしい。もっとも「阪急」は沿線で育った僕にとっては人生の一部だし、梅田店は幼児の頃から通っているので例外かもしれない。 
 しかし、やっぱり阪急は何かが違う。小林一三のDNAのなせる魔術かと思ってみていたら週刊ダイヤモンドでも関西系のほうが顧客満足度は高いというデータが出ていた。当然、梅田・阪急が日本一である。
 閑話休題。サービス礼賛からさらに進めた関西再生と百貨店の役割を論じた好論文が「地方行政」(時事通信)に載っている。著者の前田氏は実は私の教え子である。関西に興味ある方、そして百貨店・流通関係の方、ぜひご一読いただきたい。以下のサイトからよめる(一行にして入力)。
http://www.pm-forum.org/ueyama/
20071115_partner_maeda.pdf

カテゴリー[ 大阪市改革 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 22日 23:07:54

●市長交代

以下は読売。おそらく全国を見渡してこの4年間の関市長ほどの激務をこなした首長はいないだろう。しかし多くの市民が関氏が果たした役割の大きさに気づくまであと数年、いや10年くらいはかかるのではないか。祖父の場合も同じだった。先を見越して作った巨大な御堂筋の建設に多くの市民や議員は反対した。だがその英断の上に大阪の町のその後の発展がある。改革者の成果は歴史だけが正しく評価する。関さん、本当にお疲れ様でした。
ーーー
激動の4年関・大阪市長退任:「地方分権受け皿に」
職員らに見送られ退庁する関市長(左)=大阪市役所で 地方分権の「受け皿」となるような市を築いてほしい――。18日退任した大阪市の関淳一市長(72)は、職員厚遇問題や同和行政に関する不祥事、市政改革と〈激動の4年間〉を走り抜けた。この日も多忙な日程をこなし、市長として最後の言葉を残した。
【記者会見】
関市長は午前中、民間企業にあいさつ回りをした後、午後2時から市役所で退任記者会見に臨んだ。4年間で最も印象に残ったことを問われると、「2年前の出直し市長選。賛否両論だったが今振り返ってみると、やってよかった。きちんと区切りをつけ、次の市政改革を進められた。一連の同和関連問題で大量の職員を処分したのも、非常に厳しい試練だった」などと振り返った。今後の市政については、「関西全体の経済を発展させるには、市民や、多くの企業経営者らと同じ目線で物事を見ることが必要だと思う」と話した。
【市議会】
市長選で推薦を受けた自民と公明両会派の控室のほか、対立候補を推薦した民主、共産の両会派にもあいさつに回った。「お世話になりました。大阪市をよろしくお願いします」と頭を下げ、一人ずつ握手を交わすと涙ぐむ議員もいた。
【所属長会】
午後5時からは、局長や区長ら55人を集めて会議を開き、「市政改革は私が行ったのではなく、みなさんを先頭にした職員らのおかげ。短期間で職員や経費の削減を行い、非常に優秀だ。自信を持って、これからも市政を進めていって」と語りかけた。最後に「明日からは、一市民になる。どこかでお会いすると思うが、そのときは友人としてよろしくお願いしたい」と頭を下げると、拍手が起きた。
 <“改革登山”2合目過ぎ>
「大化けするかもしれない」。4年前の夏、故磯村隆文市長(当時)の後継に浮上した助役の関氏を、市幹部が評した言葉が忘れられない。助役から市長就任の慣例が続いていたが、3人の助役の中でも目立たない存在。半信半疑だった。関氏は初当選後もしばらく、第3セクター3社の特定調停合意など「既定方針」通りの市政運営を続けたが、職員厚遇問題が次々発覚すると、思い切った対策を取った。「根本的な改善には、選挙戦で支援を受けた職員組合との関係見直しが必要」と、2005年秋に出直し市長選を実施。再選後には、市政改革マニフェストを策定して職員削減などを進め、長年の同和行政についても総チェックした。“予言”は当たった。関氏は自身が変わりながら、市を変えようとした。ただ、今回の市長選では、推薦政党からの注文で市営地下鉄民営化についての明言を避けるなど、「過去との決別」の先に何を目指すかが、市民にはわかりにくいままだった。
市政改革推進会議委員長の上山信一・慶応大教授は「問題点の是正や身の丈改革は進んだが、経営形態や府市連携、区政や議会など、先を見越した改革はできなかった。登山なら2合目を越えたあたり」と話す。それでも、登るべき山があることが明るみに出た。トップが代われば登り方は異なるだろうが、課題がすぐそこに横たわっている。もう、見て見ぬふりはできない。(沢田泰子)
(2007年12月19日 読売新聞)

カテゴリー[ 大阪市改革 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 19日 08:59:57

●Et Alors?

サルコジ大統領、新恋人に求婚

【12月18日 AFP】(12月19日 写真追加)フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が、イタリア人の元スーパーモデル、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)さん(39)に結婚を申し込んでいたと、イタリアの日刊紙スタンパ(La Stampa)が18日に報じた。
≫続きを読む…
(c)AFP

AFPBB News


かつてミッテラン大統領に隠し子がいることが発覚し記者に問い詰められたときに発したことばが「エ・アロール(それがどうかしましたか)」。記者も黙ってそれで終わったというのは有名な逸話だ。フランス社会は全般に愛人関係はもとより、公人のプライベートなことには寛容だ。フランス政治伝統の「性政分離原則」ともいわれる。日本で小泉さんが東京ディズニーランドで同じくデートをしたならばたぶん大騒ぎかもしれない。だが独身なのだからデートくらいは個人の勝手だろう。フランスの洗練と文化の奥深さを象徴するのがこのあたりの鷹揚さである。

カテゴリー[ 国際情勢 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 18日 01:30:57

●牛乳から見る地域再生

地方企業には中小企業が多い。そのため多くの地方の経済は元気がない。だが経済の行く末を「都会と地方」「大企業と中小企業」に分けて論じるのは乱暴だ。地方の中にも元気な地域や産業・企業は多々ある。例えば牛乳である。今回は牛乳という典型的な“地場商材”を題材に地方企業の生き残り策を考えたい。
・地方乳業のユニークなビジネスモデル
 牛乳は給食を通じて全国に普及した。牛乳は水分が多く運送コストがかさみ、かつ腐りやすい。輸入品の脅威がないため全体消費量は停滞しているものの各地で地場の乳業会社が生き残ってきた。そして多くがユニークな戦略を展開する。ひまわり乳業(高知市)は創業85年。年商45億円で関西でも売れている。商品数は
120にものぼる。県特産のしょうが入りヨーグルト、酪農家の氏名を印刷したパッケ
ージの牛乳、そしてロシアの国際宇宙ステーションで打ち上げられて無事帰還した乳酸菌を使った「宇宙を旅したヨーグルト」などユニークな商品が多い。
 尾鷲(おわし)牧場(和歌山県串本町)は絞りたてと同レベルの味を追求する。通
常のメーカーでは高温瞬間殺菌をするので栄養素(ラクトフェリン)が消える。尾鷲
牧場では専用牧場の牛の新鮮な乳を低温殺菌処理するので栄養素が損なわれない。搾乳は雑菌が入らないように牛舎ではなく専用の搾乳室で慎重にやる。牛には競走馬と同じ高価な餌を与える凝りようだ。
 糸島みるくぷらんと(福岡市)は酪農家と組合が出資した会社だ。ここは香港にヨ
ーグルトを輸出する。九州からだと関東向けよりも安く早く運べる。消費期限も17日と牛乳よりも長い。チチヤス(広島県廿日市市)は首都圏にもヨーグルトを出荷する著名企業だ。しかし工夫を怠らない。キャラクターの「チー坊」をあしらったヨーグルトパッケージが今年度のグッドデザイン賞を受賞した。ヨーグルトパッケージ初のグッドデザイン賞の受賞である。
・ファストからスロー、そしてファーストへ
以上の事例に共通するのは「本物」へのこだわり、そして小規模性を逆手に取った
実験スピリットである。それが地元の安定需要をひきつけ、さらに都市部、ひいては海外の消費者にもアピールする。地方の乳業会社はなぜ元気なのか。根っ子には「日本の伝統食ではない」という危機意識がある。欧米の動向を常に意識し、新製品の探索や技術交流を行う。東京を見るよりも世界にアンテナを向ける。また乳製品はフランスのチーズに代表されるように「文化性」「ファッション性」を帯びる。加工や発酵の工夫で今から日本でも新たな味が作れる。そしてマーケティング、ブランド戦略しだいで全国制覇も可能だ。さらに近年は食品の手作り志向、安全志向が高まり、小さくても顔の見える生産者が評価される。都会人はスローライフ、スローフード運動ともあいまって地方の小さな名門企業に希少性を見出す。地方乳業の製品は大手製品よりも価格が高い。それにもかかわらず人気があり品薄だ。スローフードがファストフードに勝ちいわばファーストクラスのフードとして評価される可能性が見える。他の分野でも日本の焼酎や日本酒、あるいはフランスのチーズなどで地場企業が生き残っている。日本の地方乳業にも同じようなチャンスが開けつつある。水産加工品にも可能性がある。外国人がスシを食べる時代になった。“クール・ジャパン“のブームに沿った輸出産業化も夢ではないはずだ。食品産業に従事する人は全国で約15%。北海道では44%にもなる。地方の食品産業
は歴史と伝統の上にあぐらをかかず、海外に目を向け、そして乳業のように飛躍のチャンスを見出だして欲しいものだ。

カテゴリー[ 地域再生 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 10日 14:05:00

●改革屋のフロンティア

 先週から内閣府の「社会保険オンラインシステム最適化評価ワーキンググループ」が発足。私もメンバーになった。年金記録問題、社保庁の組織変更はひと山越えた。だがあとひとつ大きな課題が残っている。ITの更新と投資である。ITのバージョンアップの計画は昔からあった。その後の事件発覚で軌道修正はされてきた。だが、本当に今の社保庁の投資計画で良いのか。その事前評価が我々の仕事だ。
 投資額も維持費も巨額である。そのうえ開発スケジュールに余裕がない。巨大システムの本質課題をいかに的確に見抜くか。専門家のチームワークが問われる仕事だ。
 最近、私が関わる公的機関の改革は事件・事故に由来するものが多い。典型が「大阪市役所(変革推進会議委員長)」の改革。最近は「JR西日本(変革推進会議委員)」と「国連某機関(査察委員)」の改革で忙しい。そして先週から社会保険庁が加わった。いずれも世論の厳しい批判を受けた組織だ。スタッフにお会いすると本当に組織を変えたいという思いが伝わってくる。トップの決意の強さにも心をうたれる。だが、巨大組織のDNAや行動様式は急には変わらない。組織の内実を変える作業には硬軟両様の仕掛けと根気が必要になる。「たかが外部の委員に何ができるか」と言われつつ、黙って急所に楔を打っていく。針灸と同じで打つ場所によって歓迎されたり、嫌がられたりする。だが絶対に妥協しない。打つべき場所には全部打つ。するとやがて組織は元気を取り戻し、自律学習の好循環に入っていく。その頃、私はよそでせっせと楔を打っている。これがプロの改革屋の仕事の流儀、そして美学である。

カテゴリー[ 改革術 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 10日 00:02:47

●転生の規制緩和・・?

ダライ・ラマの後継者、女性の可能性も

【12月8日 AFP】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(72)は6日、訪問先のイタリア、ミラノ(Milan)で報道陣のインタビューに応じ、「その立場にふさわしいことが証明されれば、女性が次のダライ・ラマとして転生する可能性も多いにある」と語り、女性後継者が誕生する可能性もあることを示唆した。
≫続きを読む…
(c)AFP

AFPBB News


 環境変化に合わせてルールは変えるということか・・。伝統、神秘も進化する。

カテゴリー[ 国際情勢 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 09日 01:00:19

1   |   2      »      

プロフィール
上山信一
(男)
http://www.pm-forum.org/ueyama/
慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
検索