2009年 10月
●大阪府議:意味の深い「記名でノー」
以下は毎日
徹夜の調整実らず、「ガチンコ勝負」で予算案のみ可決--。大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への大阪府庁舎移転関連2議案を審議する府議会は、投票による決着となり、WTCへの移転条例案は2月議会に続いて否決。ビル購入予算案は可決される矛盾した結果となった。府庁舎移転条例案の採決を先送りしてWTCを先行取得する自民・民主の方針は「筋が通らない」と批判を招き、26日夜には決着がつかず、27日午後に記名投票にもつれ込んだ末の異例の展開。橋下徹知事は移転案の否決に議場で悔しそうな表情を見せた。【稲垣淳、田辺一城、堀文彦、田中博子】
投票で決着のついたWTCへの移転条例案。議場で橋下知事は厳しい表情で議員らの発言に聴き入った。否決が決まると、唇をかんだ。
賛成、反対双方の議員が妥協できるはずだった先行取得案。27日未明にも可決の見通しだったが、会派間の調整が重ねられるたびに混迷の様相を深めた。着地点が見えないまま深夜、未明の調整作業が繰り返された。
3月の府議会で移転に反対した公明。今議会では「うちの会派だけが突出したくない」(府議の一人)と他会派の動向に気をもんだ。それでも「予算案を通したら知事は何回でも移転案を出してくる」と警戒する声が強く、先行取得案ではまとまらなかったという。
この展開に、移転案の採決先送りの方針を固めていた自民・民主内にも動揺が出てきた。民主の側に「先送りは不自然だ」との声が強まり、一転して移転案・ビル購入案を同時に採決する選択肢が浮上した。先行取得案にこだわる自民が孤立する事態に「(自民の府議は)かなりあせった様子だった」(他会派の府議)という。
朝倉秀実議長が動いたのが27日午前4時半ごろ。関係者によると、自民、民主、公明の3幹事長を議長室に呼び出し「あと10分で決めてください」と強い口調で促した。「(先行取得案でまとめるのが)無理なら記名式による投票はどうか」と提案。午前6時ごろには投票の方向が定まり、議長が橋下知事に電話で移転案否決の可能性が高くなることを告げ「分離採決になるが、大丈夫か?」と打診。橋下知事は提案を受け入れ、補正予算案の修正作業を指示した。
26日午後に開くはずだった総務委は27日午前9時半開会。先送りするはずだった移転条例案は否決になった。想定外の事態の続いた議会だったが、ベテラン府議の一人は「(購入予算案が分離され)本来の姿になった。徹夜で話し合った意味はあった」と疲れた表情で話した。
◇冷却期間おき協議を--加茂・立命大教授に聞く
加茂利男・立命館大大学院教授(政治学)に、WTC移転関連2議案に対する、大阪府議会の対応について聞いた。
府庁舎の移転は、大阪の都市構造を変えてしまう問題だ。財政難の大阪府にとってリスクの高い計画で、府議会としては慎重にならざるを得ない。今回購入予算案を認めてしまえば、移転への布石ができてしまう。最後の段階で議員の警戒心が働いたのだろう。橋下知事のスタイルは、個性的でインパクトが強い。薬にもなるが毒にもなる。知事は自分のアイデアに基づいて押し切ろうとして、議会との間の亀裂を深めてしまった。
橋下知事は自らが府民に選ばれている点を強調するが、その点は府議会も同様だ。二元的代表制では、首長と議会は衝突するが、両者は理性を働かせて均衡を保ち、互いに抑制し合うものだ。しかし今回は府庁舎移転という自らのアイデアに夢中になった知事に対し、議会は抑制機能を働かせることができなかった。いったん冷却期間をおいて話し合いを尽くすべきだろう。
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■解説
◇意義大きい「記名でノー」
大阪府庁舎のWTC移転計画で、橋下徹知事は関連2議案を否決されながら異例の「再挑戦」を宣言。「反対するなら議会も対案を」と訴えるなど、「劇場型議会」を作り出してきた。今度こそ2議案セットでの可決を目指したが、27日の府議会本会議はビル購入予算案を可決、移転条例案を否決。議会側の反発の根強さを見せつけられた形だ。自民、民主を中心に進んだ「予算案可決、条例案採決先送り」のシナリオは、各方面から批判を浴びた。土壇場で軌道修正し、最終的に記名投票となったのは、府民の「わかりにくい」という当たり前の疑問(民意)に応えた判断として、一定の評価に値する。
圧倒的な「民意」に支えられた知事は、1年半後に選挙を抱える府議らには脅威だ。そんな中、会派間の調整ではなく、議員一人一人による記名投票という方法で、知事にノーを突き付けた意義は大きい。知事と議会は「妥協の産物」とのそしりを受けぬよう真のまちづくりにつなげる責任がある。【福田隆】
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登録日:2009年 10月 28日 06:39:32
●大阪の負の遺産処理、着々と・・WTCと関空
以下は19日サンケイ記事
「知事の再挑戦 WTC府庁移転」(1)政治家・橋下 負けない布石
「来年はWTC(大阪ワールドトレードセンタービルディング)の知事室から歩いて出席したい」。今月7日、WTCそばの大阪市住之江区のインテックス大阪で開幕した「新エネルギー産業フェア大阪」の開幕式であいさつに立った知事の橋下徹は、大阪府庁の移転への強い思いを語った。3月24日未明の2月定例府議会で、賛成46票、反対65票の大差で移転案が否決されてから半年あまり。橋下の表情には当時にはなかった自信が満ちていた。「ノーサイドです」。3月の移転案否決後の記者会見で、さばさばとした表情で、知事就任後初の“黒星”を認めた橋下だったが、橋下と親しい府議は「はらわたは煮えくり返っていたはずだ」と橋下の気持ちを推し量った。なぜなら当時、古くさい根回しを好まない橋下が、がむしゃらに議員回りもして移転案可決に向けて走っていたからだ。 橋下は、すでに統合廃止を決めていた国際児童文学館廃止に反対する議員には、文学館廃止撤回と引き替えにWTC案への賛成を持ちかけたり、また、議員たちと積極的に飲食の場に同席し、繰り返し頭を下げたこともあった。だが、無記名投票の結果、可決に必要な3分の2どころか過半数にも達しなかった。しかし、橋下は否決から30分もたたないうちに、ある府議に「9月(議会)に新しいボールを投げさせてください」と漏らし、リベンジを誓った。
* * *
橋下にとってWTCへの府庁移転は、単なる役所の移転以上の重大事だった。昨年8月、大阪・心斎橋の日本料理店で橋下と府特別顧問で慶大教授の上山信一が昼食をともにした。「大阪がパッとしないのは、鳴り物入りで建設しながら、大阪市の負の遺産と化したWTCと、利用が低迷する関西国際空港が原因じゃないのか」。
2人の意見は一致した。
WTCをどうするか。おのずと結論が導き出された。「府庁を移転させれば、老朽化した庁舎問題が解決できるだけでなく、新たに人やモノの流れを作り出せる」と話がはずみ、橋下はベイエリア一帯の開発や関空の活性化につながるヒントを得た。この会談が、橋下が後に「WTCを全国の子供たちが府庁を覚えるシンボルにしたい」と発想する原点になったともいえる。
* * *
初戦で完敗した橋下は、今回の移転案の再提出に際しては、細心の注意を払い、負けないための布石を打った。
ひとつは9月に実施された堺市長選。現職と対決した元部下の竹山修身を積極的に支援し、劣勢とされた竹山を圧勝させ、影響力の大きさを見せつけた。もうひとつは、前回に比べ、関係者への説明を丁寧にした。WTCで働くことになる府職員を現地に行かせて意見聴取をしたほか、大阪市長の平松邦夫とともに、府内の市町村長向けに説明会を開き、移転について事前了承を取り付けた。この2点で橋下は外堀を埋めた。さらに、本丸の府議に対しては、移転案の賛否によって次期府議選で応援に差をつけると“脅し”をかけた。ダメ押しは、今回否決の場合には出直し知事選に打って出ることも示唆したこと。人気者から政治家に生まれ変わった橋下。そんな橋下について、上山は「政治家としては合理的な発想をしていると思う」と分析した。
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登録日:2009年 10月 27日 06:04:55
●これからの地域再生
以下は「富士箱根伊豆サミットでの講演「これからの自治体連携-SKYの可能性について」議事録です。
皆さん、こんにちは。慶応大学といえば東京港区三田にあるというふうに皆さんお思いかもしれませんが、大学も連携、あるいは外へ出ていくという時代でありまして、私が奉職しております総合政策学部は神奈川県藤沢市にあります。
きょうは、SKYの可能性についてお話しさせていただくわけですが、私の職場も神奈川県にあります。神奈川県とのゆかりを非常に感じます。あと、個人的なことですが、私は夏に富士山周辺、鳴沢村にとてもよく来ます。第二のふるさとのような気がするこの富士山の周辺でお話しをさせていただくというのを大変光栄に思っております。
そんなことで、このあたりをうろうろしておりましたら、ちょうど10年前に当時の山梨県の篠原環境局長から、そんなに富士山が好きだったら富士山の未来を考える研究会を手伝えと言われました。それで、富士山の将来を考える研究会に、参加して、この周辺で合宿をした思い出もあります。
当時は入山税を取って、環境保全をしよう、あるいはひょっとしたらケーブルカーで富士山に登れるような時代にしようとか、いろいろな議論をした覚えがあります。静岡、山梨、神奈川も含めて富士山の周りで行政も民間も住民も、大学も含めて一緒に富士山を一つの舞台として連携すればいいという議論をまさにやったのです。そのときはSKYの話は私は知らなかったし、県庁のほうもまだそんなに意識されていなかったように思います。しかし、今回の講演のお話をいただきまして、非常に感慨深く、また10年で随分進んでこられたという感じがします。
さて、慶応大学も神奈川にキャンパスを持って、もうすぐ20年です。実は、都市軸はだんだん西に動くという説があるのです。東京の中心も都庁が有楽町から新宿に移りました。名古屋も同じく都市軸が西に動いた。私は、大阪の出身なので橋下知事と大阪の改革、あるいは関西新空港の再建問題をやっているのですが、そこでも、やはり湾岸のほうに都市軸を移していこうという話をしています。都市計画の専門家に聞きますと、世界中そうだよといいます。それで、慶応大学の戦略も正しかったし、山梨県と富士吉田市と連携をするというのも時代の流れだとしみじみ感じております。
本題に入らせていただきます。まず、30分ほどお時間をいただきまして、地域再生について私なりの見聞から言えること、特に連携がどう役に立つのかということを最初にお話ししたいと思います。
次に、地域再生を考えるときに自治体がどういう役割を果たすか、あるいは自治体の連携がどういう意味を持つかについて、触れさせていただきます。
その後で、そんなことも頭に置きながらSKYの可能性と課題についてを僭越ながら、この近辺を愛する人間の一人として述べさせていただきます。
まず、最初の地域再生問題です。これはご存じのとおり、小泉改革になって公共事業を半減するという流れになってきました。一方で、都市再生が非常に意識されるようになり、容積率の緩和や、都市が経済のエンジンなので規制緩和をしようよという流れが出てくる。一方で、地方はどうなんだという議論に当然なった。その流れから地域再生という言葉がだんだん都市再生と追っかけるような形で出てきました。さらに最近は、地方が凌駕をして、都市再生ということを聞かなくなりました。地域再生が都市再生を飲み込んだ感じで、今や時代のキーワードになっていると思います。
お金のほうは公共事業が減るとともに地方へ流れるお金が減っていったわけですけれども、ある意味では資金の流れを保証する論理、理論に地域再生が出てきた。公共事業が減り過ぎた分を地域再生という言葉で補い始めている感じがあります。
さて、地域が疲弊しているという議論です。データを見ると、問題は都会と地方を比べても仕方がない。世界中、金融やらサービス業は都会のほうが発達するので、どうしても大都市と山間部を比べると格差はどんどん開いていく。しかし、真に問題なのは地方間格差だと私は思います。発展する地域と発展しない地域がある。さっき都市軸が西に移るということを申し上げましたけれども、やはり都市、あるいは地域には栄枯盛衰というのがあって、それは防げない要素もあるが防げることもあると思うわけであります。
私の出身地の大阪などは、客観的に考えると別に便利な場所でもなんでもない。瀬戸内海に船が入るのは不便で、わざわざあんなところを通って北米まで荷物を出す必要は全くない。ただ、昔、京都に近くて道路がなくて川を使って日本全国と物流をするしかなかった。その中で大阪というまちがたまたまよそより早くできて、その地の利をできるだけ生かそうということで粘りに粘って、衰退しながら粘ってきた。これが大阪の真実であります。栄枯盛衰はあるけれど、いろいろな作戦でその流れを変えることも可能だと思うわけです。
お手元の資料1の横長の資料の3枚目を見ていただきたい。最初の1・2枚は、これは個人間格差を出した参考資料でちょっと飛ばします。
3枚目、ちょっと字が小さいですけれども、これは商工中金さんが出しているデータで、非常に便利です。勢いのある地域とそうじゃない地域の違いがわかる。横が実質のGDPの成長率、これを5年分とっています。最新のデータは今月末に出るので、やや古いデータで申しわけないのですが、2000年代前半の数字です。縦が事業者当たりの実質GDP。これはもうかっている会社がどれぐらい大規模な会社があるのかということです。ですから、縦がお金持ちであるかどうか、あるいは経済の質。横が成長率、勢いと見ていただければいいです。
一番上に東京があります。その下をずっと見ていただくと神奈川。結構いいところにいる。その真下に全国平均というのがあります。そこからちょっと右にいっていただくと静岡。かなりいいところにある。山梨もそこからかなり下にはなりますけれども、右の伸び率でいうと2.0%、成長圏内です。SKYの3つは、いずれも全国と比べますと成長率という意味では高いエリアに入っている。神奈川に至っては東京に近い。
さらに見ていただきたいのは、我々が思っている勢いのある地域、勢いのない地域というのは、データで見ると必ずしもそうではない。例えば右上に滋賀、三重、これは調子がいい。滋賀も三重も道路、鉄道が便利ということで工場立地が一気に進んだ。
左下のほうは比較的地の利に恵まれない地域なので苦戦をしているというのは、そんなに驚きません。けれども真ん中から右に出ていく人と左にいってしまう土地がある。地方の中でも栄枯盛衰の差がある。この現実を押さえながら、どういう戦略をとっていくのかが大事な時代です。
もう1枚めくりますと、これは人口の伸び率です。これも横軸が伸び率で、縦が先ほどの豊かさを示す事業者当たりのGDP。縦はさっきの図と同じですが、人口はどこが伸びているかというと第1位が沖縄。若い人に人気があり、移住者も多い。それから、東京。それから、滋賀、愛知、その横に神奈川。その真下が、くしくも静岡ですね。さらに、真下が山梨。いずれもマイナスではあるけれども、全国的に見ると総体的に伸びが比較的高い。
何が言いたいかと言いますと、SKYというのは非常に恵まれた地にあると。これをどういうふうに生かしていくのかという大事なタイミングにある。うまくいけば滋賀や三重のように一歩ぬきんでてということになる。しかし、今後どういう手を打っていくかが、大きな目で見た課題だろうと思います。
もうちょっと細かい目で見ていきますと、地域再生というのはエリアとブロックの2つに分けて考える。エリアというのは狭い地域のことをいいます。これは村とか町とか。私はいろいろなところを歩いてきましたが、見てきた感想を一言で申し上げると、米のとれない土地ほど頑張る。
例えば、温泉で今一番勢いがあって人気があるのが黒川温泉。これは山合いで大きな観光ホテルがつくれない。30軒ぐらいの旅館があって、ひなびた温泉宿です。高度成長の時代にどんどんだめになりまして廃れていった。そのおかげというか、そのせいで子供たちが後を継がないで一回福岡とか東京、大阪に就職した。その後バブル崩壊になりまして、彼らが戻ってくる。同時に観光旅行も観光バスで団体旅行でどんちゃん騒ぎというのがどんどん減って、個人や、家族、親戚で行きたい、特に露天ぶろがいいという時代になる。そこでこのひなびた宿が脚光を浴び始めた。
そこで彼らは考えた。ただひなびているというのでは、だめだと。まず、お金がないので、露天ぶろをみんなで寄り合って順番にお互い無料奉仕で掘り合う。それで、ほとんどの旅館に露天ぶろができる。土地がなくてできない旅館のために温泉手形を発行して、ほかの旅館の露天ぶろにお客さんが行けるようにする。お金をちょっとずつ稼ぐわけです。
次にやったのが、この左上の写真なんですが、山にせっせと木を植えた。いろいろな木を植えますと、やはり自然は最高の美でありまして、いやされるよねといって人が集まる。次にやったのがファサードをきれいにする。基本的に黒と肌色の2色でそろえていく。肌色の壁にきれいな緑の木があって、木材の部分は全部黒。この3色でまち全体をそろえていく。こんなことをやって懐かし雰囲気とか、都会人が好きなひなびた雰囲気というのをうまく演出した。自動販売機なんかも、とてもきれいにした。
こういうセンスは残念ながらこのSKYの地域にあまりないと思うのです。この例で、遠隔地だから必死になって、木を植えたり露天ぶろを掘ったり頑張った。米がとれない、農業がないというので、必死になって考えて工夫する。
あとは省略しますが、高知県の馬路村、ユズしかないのでユズドリンクで大成功しています。あるいは大分の大山町ですね。これも米がとれないのでハーブやら梅やら果物で大成功して年収1,000万円の農家がたくさんいる。それから、岩手の葛巻、これは酪農です。山奥で米がとれないので東京マーケットに向けて有機の牛乳などをせっせとつくる。旭山動物園、旭川も有名な例です。ほかに産業がないので常識を破って動物園を集客の道具に使う。先進事例というのは全国の大体北の端、南の端にある。結局九州とか東北が、どうも先進事例になる。
地域再生は地域に人かお金が来ないとだめです。従来のモデルは割と単純だった。地域で子供たちを教育して、都会に送り出す。都会の大企業でお金を稼ぐ。その分を中央政府から役場に地方交付税、あるいは補助金と公共事業という形で政府から政府へお金が戻ってきていた。あとは米と、大企業の誘致。この3点セット。若干あとスキーと観光というのがあるかもしれませんが、これは地域による。基本的に都会に人を出して食べ物を提供して、東京からまとまったお金がどんどん入る。主に政府から入るビジネスモデルだった。
これが今は崩壊してしまった。政府は財政赤字で金がない。三位一体改革などをやり、基本的に政府から役場へ来る金というのは減る一方です。企業はアジアに投資を振り向ける。それで、資産はどこにあるかというと、ご存じのとおり個人資産が1,400兆円。一方で政府は830兆円の赤字。そうなると都会の富裕層、しかも、子育てが終わった中高年の3大都市の人たちからどのようにお金を持ってくるか戦力的な課題になる。
そういう意味ではSKYは大都市のすぐ周辺にある。とても恵まれた環境にある。しかし、なぜ東京の人はわざわざ黒川温泉に行くのか。緑が豊かで、露天ぶろが素朴で温かい雰囲気がするから。それから、町並み、景観がきれいだからですね。富士山が見えなくても、自分が泊まる旅館の周りをそぞろ歩きすると、とてもきれいだ、美しいと。SKYも温かい気持ちになる環境整備をやらないと、全国各地との競争に負ける。
以上は小さなエリアレベルの再生の話ですが、広いブロックレベルでもいろいろな議論が始まっています。関西といえば地域同士で仲が悪いので有名なエリアです。大阪と京都がいつも張り合い、神戸が割って入って、3人でいつもけんかです。そこもさすがにこれだけ厳しい状況になってくると何とかせんといかんということになりまして、今、広域連合をつくって観光、それから、防災、その他、まさにSKYと同じようなことをちゃんと特別地方公共団体をつくってやっていこうという機運で盛り上がっています。
発想の原点にあるのは、GDPを増やす、つまりお金を稼ぐということであります。行政間の連携とか節約とかコストダウンという話ではない。財界が中心になって広域連合のプランを立てていまして、そこに自治体が乗る形態になっています。地図がお手元にありますが、これは関西EU説という特徴をあらわすためにつくった図です。関西をEUに例えた。ヨーロッパは多様なものがいっぱい集まって勢いがある。それと同じように、関西をヨーロッパに見立てた。経済の中心ドイツが大阪です。海外と開けた神戸がイギリス。京都は文化の中心なのでフランス。イベリア半島は和歌山に形が似ているからスペイン。三重は当然イタリアです。長靴のように細長い。よく考えるとバチカン、ローマカトリック教会と同じ場所に伊勢がある。奈良がスイス、これは海がないから。フランスの隣が当然ベルギーで、その横の琵琶湖を北海に見立てると福井はスカンジナビア。福井は女性の参加率も高く、県民満足データ日本一です。したがって、福井はスカンジナビア。こんな漫画をかいて、関西はEUと同じ、それぞれの特色を生かし合って頑張りましょうという議論をしている。
戦略論もありまして、例えば敦賀という港がある。福井の港ですね。ここは水深20メートルで、ここからフェリーを出して中国大陸に荷物を運ぶ。そうすると、金沢、小松の荷物と名古屋のトヨタの荷物と、それから、パナソニック、サンヨーの荷物が中国に出していける。そうすると、神戸港、大阪港の衰退を補えるのではないか。
ほかにも議論されているのは琵琶湖から淀川、大阪湾までの流域を全部セットで環境対策をしよう。あるいは正倉院、国立博物館みたいなものは国に任せておかないで引き取って整備しよう。大学は公立大学を全部くっつけたほうがいい。神戸港、大阪港、それから、3つの空港もセットにしてポートオーソリティーをつくろうとか、この種の議論がどんどん進んでいる。GDPを上げると、あるいは地域間競争に勝つということが先に立っていまして、このスケールで考える。
地域再生は、これぐらいの大きなスケールでGDPをふやす話と、地域レベルの非常に地道なさっきの黒川温泉のような努力の2層構造でやっていかないとうまくいかない。
さて次に、地域再生に当たって、役所がどういう働き、役割を果たすかということです。基本はやはり民間が活性化してやってもらうしかない。役所はインフラ整備をやると。そして防災とか災害対策といったようなことをやる。バックアップの役割が私は大きいと思います。
箱物行政はけしからんという議論によくなるのですが、地域をいろいろ歩きますと、うまくやっている地域は結構投資をしている。ビジネスでもそうです。東京ディズニーランドがすばらしいのは、社員の方のサービス、笑顔もいいけれども、やはり設備がすばらしい。設備がすばらしくないとサービス業もうまくいかない。
宮崎県に綾町というのがありますけれども、これは何もないと自分たちでもおっしゃっている場所ですが、実はアジア最大の照葉樹林がある。これを観光にしたいというふうに前町長が思われたのです。ですが、照葉樹林、これがアジア一ですと言ってもみんな感動しない。宮崎市から空港を通ってさんざん山の中を走って、やっとここに着くとまた山だったと。ありがたみがわかない。それで、どうしたかというと、つり橋をつくった。つり橋を渡って向こう側へ行くと何があるか。何もないんですね。ただ渡るだけ。行って帰ってくると。大変怖い思いをする。それで、綾に行ったら、こんなつり橋があったと、いろいろなところで人に言う、あるいは照葉樹林ってこんなものなんだというので、頭に刻んで帰ってもらう。こんな投資もある。
それから、綾というのは歴史が非常に古い町です。木でつくった戦国時代のお城を再建してつくってみた。こういう投資は大してお金がかからない。つり橋も安いし、木でつくった城も安い。こういうものをつくるだけで、歴史とか自然が引き立って見えてくる。さっきの黒川温泉もそうです。大したお金をかけていない。でも、小ぎれいでしゃれている。
それから、大分の大山町。気のきいたお惣菜のバイキングレストランを気のきいた雰囲気でつくっている。こういうものを農協がつくって頑張っている。こういう建物のセンス、ディテールにこだわりながら役所が民間をバックアップしていく時代だと思います。
最後にSKYについての話です。私は旅行者の域を超えないので、実際に暮らしている、あるいは仕事されている皆様の前ではちょっと僭越ですけれども、5つほど直観的問題提起をして、あとの議論のヒントにしていただければと思います。
まず、現状。県境をまたいで市町村がこれだけの数、9年間やってきたのは素晴らしいと思います。特に防災とか道路とか、基本的には地道な連携から出発して、かつ首長さんが集まってサミットをやっておられるのは、非常に現実的だし、実務的なアプローチだと思います。
その上で今後ということになります。一つは、一緒に何かコスト削減を具体的にやる。行政改革というと、どうも削るとか人減らしとか暗いイメージが多いのですけれども、例えば道路の管理であるとか補修とか、こういったことは県もやっているし、国もやっている。市町村もやっている。山間部になりますと設備資材を置いたり、人を配備したり、災害対策でバックアップを置いたりといったコストが二重、三重の投資になる。それを共有する。お互い信頼関係があると、いざというときにあっちに助けてもらえればいいということになる。信頼の積み重ねがコストダウンにつながる。これは道路の例に限らない。ドクターヘリなど、お金がかかることも共有化する。場合によってはそこからでてくるキャッシュを使って新しい何かプロジェクトをやる。そういうレベルに次の10年はぜひいっていただきたいと思います。
例えば、富士山にケーブルカー。ヨーロッパだったら、当たり前の発想が、なぜ富士山にできないのか。例えばの例ですが、そういうふうな具体的な投資プロジェクトがもしかして考えられたらすばらしい。しかも、その原資をお互いに協力し合って行政改革をしてつくったお金でやる。前提に、自分たちでお金を出し合う連携がありうる。これが1番目であります。
2番目が人事。こういう交流の場も非常に大事だと思いますが、若い職員が出向し合うべきです。神奈川県の市町村の方が山梨県の市町村に1年間交流人事で行く。あるいは道路関係者、防災関係者が交流人事をしておく。すると何かあったときに電話1本で信頼関係に基づいて動ける。一部ではされているかと思いますけれども、もうちょっと体系的にやる。
それから、3つ目は国もこれに参加するべきではないか。県と市町村だけではなくて、国の出先、インフラ系になると国交省がかなりありますし、環境庁も研究所を置いていたりします。国の出先にも参画を仰いだらどうか。国の出先の人に手伝ってもらうということがいろいろあると思うのです。道路のメンテだとか補修は地元のほうが得意だけれども、計画をつくったり大規模修繕とかは国の土木の人のほうがなれている。そういった役割分担が国の出先との間でもできると。
4つ目が、役所連携から地域、企業、住民レベルの連携へ広げる。これは既に流域の環境問題などで一部やられているかと思う。地域住民意識という意味では富士山ナンバー等がせっかくあるわけ。ナンバープレートをきっかけに富士山のパスポートを持っていると何か美術館の入場料が安くなるとか、何でもいいのですけれども、その種の身の回りの市民にとって、あそこはうちの親戚みたいな、そういう意識が持てるような連携とか集まりもあってもいい。あるいはNPOが同じような領域であってもいいのかもしれない。
5番目は、そのような活動をやった上で具体的な何か広域連合のような組織、あるいは「富士山」をテーマとするある種の組織体をつくる。するとSKYはさらに飛躍する。以上、外の人間なので随分気楽なことを言っているなというふうに思われるかもしれませんが、議論のための話題提供ということで話させていただきました。どうもご清聴ありがとうござい
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登録日:2009年 10月 24日 22:10:52
●慶應SFCの新挑戦・・ハウス制度に期待
以下は読売
慶応大学は創立150年記念事業の一環として、湘南藤沢キャンパス(SFC)で、新入生が教員や上級生と交流する「ハウス制度」の試験運用を進めている。今月14日には、同制度の活動拠点となる「ハウスの家」を設立。将来的には、海外の研究者や留学生らを受け入れる滞在型教育・研究施設「未来創造塾」=写真は完成予想図、同大提供=も開設し、世界水準の大学を目指すという
上級生のリーダーを務める4年のトランティ美佳さん(23)は、「広大なSFCでは、人間関係が希薄になりがちで、こうした制度があれば良いと思っていた」と評価する。
パーティーには、村井純・環境情報学部長や「ハウスマスター」を務める国領二郎・総合政策学部長も出席。SFCがこの制度を重視する姿勢がうかがえた。村井学部長は「仲間との絆(きずな)を共有する場所を作ることが、社会に出てから大きく役立つだろう」と話した。
ハウス制度は、欧米の一流大学にある学生寮がモデルになっている。慶応大でハウス制度を担当する古谷知之・総合政策学部准教授は、「ハーバード大やスタンフォード大などでは、新入生が全員、寮に入り、大学のカラーを受け継いでいく良さがある」と話し、今後、ハウス制度の対象を、希望者だけでなく、新入生全員に広げる方針という。
将来、滞在型の教育・研究施設「未来創造塾」を建設。海外の研究者や留学生を招き、国際会議やセミナーなどの教育活動を実施する。そのため、昨年12月に米連邦最高裁初の女性判事だったサンドラ・オコーナー氏を招いてセミナーを開いたほか、日本研究が盛んな海外の大学との交流も活発化させている。
国領学部長は「国内で一番になるより、世界中から優れた研究者や学生が集まるような世界水準の大学を目指す」と意気込んでいる。
(2009年10月23日 読売新聞)
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登録日:2009年 10月 24日 07:21:39
●関西財界の神戸空港廃止案
以下はサンケイ
関空ハブ化には神戸空港廃止を 山中・関西同友会代表幹事
関西経済同友会の山中諄代表幹事(南海電気鉄道会長)は22日の会見で、関西国際、大阪(伊丹)、神戸の関西3空港問題に触れ、「関空を日本のハブ(拠点)空港に育てるためには、神戸の廃止と伊丹の縮小がベター」との考え方を示した。私見と断ったうえでの発言だが、関西財界トップが公式の場で神戸空港の廃止を主張したのは初めて。
山中氏は「地域的なエゴが混乱を招いた。今のような状態で(3空港が)存続しているのが国のためになるのか」と疑問を投げかけた。関空の開港と引き換えに伊丹が廃止されるはずだった経緯に触れ、「大阪府の橋下徹知事は伊丹の廃止を主張されており、原則として伊丹を廃止すべきだが、周辺人口や利用実態などを考えると難しい」と指摘。「神戸は初めからリスキーな空港で現在も経営が苦しく、あえて存続すべきだとは思わない」と強調し、神戸の跡地は政府機関のヘリポートなどに活用すれば良いとの考えを示した。
さらに国内主要路線を関空に移し、伊丹は地方空港として近距離路線などに絞るべきだと主張。この”過激”さに、同じ代表幹事の中野健二郎・三井住友銀行副会長が「同友会としての考えではありません」と釈明する場面もみられた。
地元自治体と経済団体は3空港問題を集中論議するため、「関西3空港懇談会」を設置。年内に3空港の一元的な管理のあり方について方向性を打ち出すが、関係者間でも意見は分かれており、山中代表幹事の発言は議論を呼びそうだ。
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登録日:2009年 10月 23日 23:41:05
●11月10日横浜・講演(自治体改革と図書館経営)
図書館総合展運営委員会主催:財政危機をチャンスに変える思考と戦略-低成長時代の図書館サービス指導理念(上山信一、根本彰、岡本真、山田真美、高山正也)
フォーラム, 図書館総合展運営委員会, 特設A会場, 上山信一, 根本彰, 岡本真, 山田真美, 高山正也
財政危機をチャンスに変える思考と戦略-低成長時代の図書館サービス指導理念
場所:特設A会場
日時:11月10日(火)13:00~17:00
主催:図書館総合展運営委員会
講師:上山信一(慶應義塾大学総合政策学部教授、経営コンサルタント)、根本彰(東京大学大学院教育学研究科教授)、岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE編集長)、山田真美(作家、日印芸術研究所言語センター長)
司会:高山正也(国立公文書館館長)
申込:http://www.global-websystem.net/wglist/main.php?s0=200081270901&s1=1&a2=10-A-1
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登録日:2009年 10月 21日 23:16:20
●子供手当て財源問題。民主党の信用喪失の始まり・・
官房長官が急に子供手当てを地方負担にするかも・・と言い出した。藤井財務大臣、野田副大臣と3人口裏あわせてである。なんかとてもさびしい。
地方分権などやっぱり全然考えてない。民主党の人格というか「党格」の貧困さを見てしまった感じ、現場知らない「素人」「子供」なんだね。近所に越してきた感じのいい紳士がスリだったと知った気分。一気にさめちゃった。そうか、民主党は詐欺なんだ。もっと驚いたのは3人とも完璧に役所に完全に使われていること。まるで財務省のパシリである。いったいどこが「脱官僚」なのか?もともとこんな馬鹿な議論を持ち出して通るわけがない。首長敵に回して選挙やれるという見通しもおろかとしか・・。
そして案の定、取り下げるようでは・・。この政権おそらく1年も持たない。この見通しの悪さ、全然甘過ぎて話にならない。
これはもう安倍内閣のときのデジャブ。あの時安倍さんも急に郵政民営化反対した議員の復党を言い出した。この政権長くはもたないなと思ったが同じ感じ。それから官房長官、こういうピンボケおじさんでわが国は危機管理だいじょうぶなのか。ふつうなら更迭しますが・・。
以下は松沢知事の怒り。橋下、西川、麻生の各知事もカンカン。当然だろう。全国首長の怒りというか失望感が手に取るようにわかる。
自治体をなめたらあかん。分権やめたら政権がふっとぶで。
ーーーー
以下はカナロコNEWSより。
平野博文官房長官が子ども手当の財源で地方負担の可能性を示唆したことを受け、松沢成文知事は20日の会見で、「冗談じゃない、ふざけるなという気持ち。地方への負担を強行するなら、神奈川はボイコットする」などと激しく反発した。
知事は衆院選の民主党マニフェスト(政権公約)を手に「子ども手当に、地方負担を求めると書いてない。発言を撤回していただきたい」と声を張り上げた。さらに、「地方は税収が落ち込み、職員の給与も削り、血みどろで必死の行革をやっている。地方を甘く見るのもいいかげんにしてほしい」と批判を続けた。
それでも怒りは収まらず、「国の財政も厳しいというが、まだまだ税制改革が足りない。財務省のJT株売却やたばこ税の値上げで、財源は出てくる」などと、一歩も引かない姿勢を強調した。
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登録日:2009年 10月 21日 00:51:48
●伊丹の民営化&関空との一元運用を
以下は18日付け、朝日新聞
上山 信一さん 大阪府特別顧問 慶応大教授
空港とはネットワークビジネスだ。国際線と国内線の乗り継ぎがなければ、国際空港として機能を発揮できない。その意味で、成田空港をはじめ日本の主要空港の大半は「欠陥空港」といえる。
前原国交相が「羽田を国際化し、ハブ空港にする」と発言した際、大阪府では橋下徹知事も担当部署もそして私も、当然の流れだと受け止めた。日本に国際的なハブ空港が出来れば、国内各地から海外への乗り継ぎが便利になる。東京の人以上に地方の人にとって意義が大きい。世界の常識に沿った考え方だ。
関西空港(関空)は現在、日本で唯一、国内線と国際線の乗り継ぎができ、海上にあるため24時間使え、しかも貨物便も降りられる空港だ。将来の拡張の余地もある。空港としては世界でも良質な部類に入る。二つめのハブとして、我が国全体の航空戦略に生かさない手はない。
西日本の人たちがアジア、ヨーロッパに向かうのにもいいし、貨物空港としても能力は羽田を上回るだろう。
だが、この空港は1兆1千億円の巨額な債務とそれが生む高コスト、そして大阪都心へのアクセスの悪さ、という深刻な三重苦を負っている。
人工島という「国土」を新たにつくるのに、民間会社に借金でやらせたのが間違いだった。収入の大半が借金返済で消え、利払いがもたらす着陸料の高さが高コストにつながり、競争力を減じている。本来は一般会計
で処理するべきものだった。今からでも遅くない、「真水」で半分でも解決すべきだろうい関空を活用できなければ国家的な損失だ。そのためにも国営の伊丹空港を関西地方に譲ってほしい。関空と一体化し、生ぬるい運営を改める。橋下知事は将来の伊丹売却を打ち出した。
売却益は試算で約1兆円。関空と大阪都心部を結ぶリニアをつくれば、所要時間は7分。競争力は一気に高まる。その建設と借金の返済分にそれぞれ5千億円ずつ充当したい。
現在、世界の空は変化の最中だ。ハブだけでなく「ポイント・トゥ・ポイント」、つまり目的の空港と直接つながる方式が始まった。騒音対策やエネルギー効率などから、航空機の小型化が進んだためだ。今後はこの流れ
も注目する必要があるだろう。
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登録日:2009年 10月 20日 21:01:58
●慶應SFCのわがゼミ生横田君が日本新記録!
以下は時事。
男子800メートル日本新=1分46秒16、15年ぶり更新-陸上
18日、横浜市の日体大健志台キャンパス陸上競技場で行われた日体大最終フィールド競技会の陸上男子800メートルで、横田真人(慶大)が1分46秒16の日本新記録を樹立した。従来の記録は1994年6月に小野友誠(当時法大)が出した1分46秒18で、これを15年ぶりに0秒02塗り替えた。
横田は2007年世界選手権大阪大会代表。今年6月の日本選手権で通算3度目の優勝を果たし、7月のユニバーシアード(ベオグラード)では4位に入った。
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登録日:2009年 10月 19日 22:58:33
●WTC移転問題についての意見
以下は毎日新聞
府庁どこへ:移転を巡る声/上 上山信一さん/河田恵昭さん
大阪府庁舎の大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC、大阪市住之江区)への移転議案をめぐる府議会の議論が最終盤を迎えている。橋下徹知事が唱える「大阪のベイエリアを活性化する起爆剤」になるなどの意義はあるのか。学識経験者や大阪のまちづくりに携わる人々から意見を聞いた。
◇「今がいい」は時代錯誤--上山信一さん(慶応大教授・公共経営学)
現在の大阪府庁舎は老朽化が激しく、耐震性にも問題がある。優秀な若い人は現庁舎で働きたいとは思わないだろう。財政状況が厳しい中、庁舎問題の解決にはWTC移転が一番合理的だ。安上がりで素晴らしいビルがあるのに、今が良いというのはアナクロニズム(時代錯誤)に過ぎない。移転条例案が否決された3月に比べ、今回は大阪市がWTCのある咲洲(さきしま)のエリア開発やアクセス改善により協力的な姿勢を示しており、府市連携を象徴するプロジェクトになる可能性が出てきた。
政治は今やシングル・イシュー・ポリティクス(単一課題の政治)の時代だ。小泉純一郎元首相は郵政民営化で、県レベルでは嘉田由紀子・滋賀県知事が東海道新幹線の新駅建設中止問題を掲げたように、今の政治は象徴的なテーマを示すことで、改革の方向性が決まる。橋下知事も大阪が抱えるテーマの象徴である庁舎移転で、リーダーシップを示せばよい。この政治手法は普段は選挙に無関心な層の票を掘り起こす力がある。4年前の郵政選挙がまさにそうだった。大阪府の場合も府民がWTCへの移転を支持すれば、11年4月の府議選に何らかの影響を与える可能性があるのではないか。
◇防災面でデメリットも--河田恵昭さん(関西大教授・環境都市工学)
防災面だけでみると大阪府庁の位置は国の機関や警察が集中する現在の大手前地区の方がいい。地震、水害など災害時は府だけでは対応できない。実動部隊をほとんど持たない府の役割は各機関との連携だ。府庁だけがWTCに行くと連携は難しくなる。災害対策本部に関係機関が集まれない場合、電話やテレビ会議だけでは人の命の問題を、的確に判断できないことも考えられる。
大阪府は防災センターを大手前地区とWTCに2カ所作るというが、日ごろ、活動していない拠点は災害時の役に立たない。両方機能させようとすれば経費が高くつく。大阪市と危機管理部門を一緒にするなど、工夫が必要だ。忘れてはいけないのは住民の命。地球温暖化などの影響で大型台風が来れば、WTCの位置する大阪湾岸部全体に高潮被害の可能性がある。シャープ堺工場は最悪の事態に対応できるよう、地面に土盛りをして工場を建てたほどだ。そうした高潮対策が湾岸部全域でまだ不足している。府県庁の位置は人口分布の中心が望ましく、東京都庁が移転した理由もそれが大きかった。(ベイエリア開発など)不確かな経済的観点で移転先を決めるのは、リスクが高い。
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登録日:2009年 10月 19日 21:38:25
- プロフィール
- 上山信一
- (男)
- 慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
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