2010年 01月

●新・大阪都構想

以下は読売
『新大阪都』構想、深まる溝…意気込む知事、平松市長は反発
昨年11月に開かれたパーティーでにこやかに握手をかわす橋下知事(右)と平松市長。「府市再編」では、ぎくしゃくぶりが目立つ 2月6日に就任2年を迎える大阪府の橋下徹知事が今年に入り、大阪府と大阪市を解体・再編する構想に繰り返し言及し、波紋を広げている。来春の統一地方選をにらみ、府市再編を公約にした政治グループ結成も目指しており、「残り任期で一世一代の大勝負を」と意気込む。ただ、肝心の平松邦夫市長は「知事の発想は地域主権にそぐわない」と反発。府市連携を合言葉に蜜月ぶりをアピールしていた2人だが、再編問題では溝が深まっている。

 「大阪市、大阪府を解体して、強い大阪を作らなければならない」。橋下知事はベトナム、シンガポール出張から関西空港に帰国した26日、報道陣に改めて府市再編構想をぶち上げた。「面積も資源もないシンガポールの発展は政治の力。大阪は潜在力があるのに、行政が台無しにしている」

 16日の自らの後援会パーティーでも「船長を1人にしないと大阪、関西丸は海を渡れない」と強調した。

 知事の再編イメージは▽府と市の投資部門などを一本化し「アジアの都市に対抗できる広域行政体」を作る▽大阪市内に人口30万人規模の「特別区」を複数設ける――など。東京都と23特別区の関係に近い、「大阪都」構想と言える。実現するには、国が地方自治特別法を制定し、府民、市民による住民投票で過半数の同意が必要という。

 「大阪の顔」として発信力を誇る知事だが、政令市である大阪市に対する権限は大きくない。今年度当初予算の規模(特別会計含む)は府の約4兆2200億円に対し、市は約3兆8400億円。財政難の中、戦略的にインフラ整備や施設の統廃合を進めるには「府市の財布を一つにするしかない」との考えが、構想の背景にある。

 だが、大阪市の「解体・分割」につながる構想に、市側は警戒。平松市長は「府が(国と市町村の)中間行政に過ぎないことが、知事には物足りないのではないか」と取り合わない姿勢だ。市幹部も「分割されれば、大阪市の都市としての活力が失われる」とする。

 再編論議は2001~04年頃にもあった。府が府市を合併する「大阪都」構想を提唱すると、大阪市が府の権限を取り込む「スーパー政令市」構想で対抗。双方の亀裂ばかりが際立った。

 今回も、「市長の理解は得られない。統一選に向けて、僕自身の判断で動く」(橋下知事)、「この件で知事と話してもかみ合わない」(平松市長)と対立。妥協点は見いだせそうにない。

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登録日:2010年 01月 27日 23:24:58

●府市の解体と再統合を

大阪市と大阪府をあるべき姿にしたらどうなるか。
知事の問題提起をてこに広く、議論すべき時期だ。

・水道も大学も病院も,事業系は一本化。
・その他体育館や図書館,博物館施設も大幅に整理。
・地下鉄は民営化し私鉄と連携。
・高規格道路は必要なものは推進。
・関空アクセス鉄道
・公営住宅も整理。
・広域行政で一本化した財布で,統合リゾートコンベンションの民間投資
・北ヤード,南港ベイエリア,森の宮の一体開発。
・特別区は30万人規模に整理して,トップを公選制にすれば,今の大阪市よりもはるかに住民に優しい自治体になる

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登録日:2010年 01月 25日 00:59:15

●遊タイム出版

以下は大阪日日新聞
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遊タイム出版。本で楽しい時間を提供する、そんな響きのある社名ではないか。

 1991年、大阪市北区東天満に編集プロダクションとして創立した。山と渓谷社や宝島社の編集業務に携わり、地道に仕事をこなしていた初代の編集長は、「いつかは自社から本を出版したい」と思っていたようだ。

 自社コードを取得し、出版社として認知されたのが94年。

 初めて発刊した書籍は『ラーメン伝説 あるいはラーメンの噂(うわさ)』。ちまたによくある食べ歩きガイドブックでなく、ラーメンに関する噂や伝説などを紹介している。今はあるのか分からないが、ラーメン伝説継承会が編集していた。

 大手食品メーカー本社の総務部より、「会長から、この書籍を社員に読ませなさい」との社命があったと連絡をいただき、千冊あまりを大慌てで納品し、発刊を喜んでもらったエピソードが残っている。

 現在、在庫は倉庫に数冊残るのみだ。

 同年秋、女性ホームレスの人生模様を写真と言葉で綴(つづ)った『ホームレスの詩』を出版した。新聞やテレビで紹介されるや大反響を呼び、瞬く間に10万部を超えるベストセラーとなった。

 その成功により、大手取次(書籍問屋)各社との取引も開始し、翌年には第2弾となる『ホームレスの詩2 ツネコ詩の世界』を出版した。

 99年に事務所を現在の東大阪の高井田に移し、ホームページ制作事業なども立ち上げた。

 版権を譲り受け、第7刷のロングセラーとなっている、大阪の天満を舞台にした絵本『てんまのとらやん』。東大阪の商工会議所の協力のもと、中小企業のまち東大阪の技術力を紹介した『あっぱれ!東大阪モノづくりワンダーランド』など、大阪らしさを表現した書籍を数多く作ってきた。

 しかし、販売状況の見誤りから、在庫が極端に増えるという事態に陥った。「自費出版以外、制作禁止」という指示が、現社長から編集長に出されるようになる。以降、増えた在庫を少しずつ売りさばきながら、自費出版専門出版社として、地道に活動を続けることとなる。

 ようやく在庫処理のめどがたった2007年、編集部のメンバーを一新して、新しい遊タイム出版がスタートする。企画出版の再開である。

 大阪に腰をすえて書籍を作ってきた出版社の新しい門出であった。

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登録日:2010年 01月 23日 20:34:03

●大阪の地下鉄民営化を目指して

以下はNEWS47
大阪市営地下鉄は民営化を 府市の再編構想で橋下知事
 【ホーチミン共同】大阪府の橋下徹知事は21日、2011年の統一地方選に向けて掲げる予定の府と大阪市の「再編」構想に関連し、「大阪市営地下鉄は民営化して、私鉄とタッグを組んでもらわないといけない」と指摘。さらに「4、5月をめどに理想の大阪像を示す」と述べ、各種事業の統合、民営化策などを取りまとめて公表する意向を明らかにした。

 橋下氏は構想の位置付けについて「統一選で『こういう大阪を目指していきましょう』というモデル」と説明した。ただ地下鉄民営化後の運営主体については「そのあたりはまた詰めていく」と述べるにとどまった。

 さらに「大学だって府大も市大も一本化。水道も一本化」と、大阪府立大と大阪市立大の統合や、府市の水道事業を一つにまとめるべきだとの考えをあらためて強調した。平松邦夫大阪市長の反応としては「怒る。でもしょうがない」とした。出張先のベトナム南部ホーチミンのホテルで、記者団の取材に答えた。

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登録日:2010年 01月 21日 23:48:57

●政界再編よりも大阪再編

以下は朝日
大阪では中央より、一足早く政界再編の流れが加速する。
東京都は石原政権の末期で停滞、中央政界は政治と金で混乱空転。
そうした東京の停滞をよそに大阪でまたまた時代の先端を開く動きが出てきた。
こうした経験を各地が積み重ねていくことこそが日本再生への王道である。
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「橋下派」候補者、統一地方選で公募へ2010年1月17日
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パーティーであいさつをする橋下徹大阪府知事=16日夕、大阪市住之江区のWTC、小林裕幸撮影

支持者らと記念撮影をする橋下徹知事=16日夕、大阪市住之江区のWTC、小林裕幸撮影
 大阪府の橋下徹知事は16日、大阪市住之江区の大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)で開いた政治資金パーティーで、来春の統一地方選に向けて、府と大阪市の再編を目指す新たな政治グループの候補者を今年4月ごろから公募する、と表明した。「大阪をワン(一つの)大阪に変える同志を多く集めたい」と述べた。

 知事が府庁移転を目指すWTCは、平松邦夫・大阪市長の協力もあって購入予算案が可決された「府市連携」の象徴。しかし、知事は400人の参加者を前に「僕がこれをやりたいと言っても平松市長はだめ。平松市長がやりたいと言っても僕がだめ。こんなので大都市圏は運営できない」と言及。「大阪には市長と知事という2人の指揮官がいる。コントロールタワーを作るべきだ」と、トップを1人にする必要性を訴えた。

 さらに「大阪を選挙で動かす。次の統一地方選挙は、僕の人生で一世一代の大勝負に出る」と述べ、新たな政治グループづくりを目指し、府内の市長選、府議選、市議選に向けて賛同者を集める考えを示した。府市を再編した後はWTCを「新しい大阪丸の船長室にしたい」と語った。

 知事は今月12日、府と市の二つに「財布」が分かれていることが大阪の競争力向上を阻害していると指摘。大阪市を堺市など周辺自治体にまで拡大する「スーパー大阪市」や、東京のように都心を特別区とする「大阪都」にする府市合併などの案を提示した。

 これに対し、平松市長は「早くコメンテーターから卒業を」と批判していた。橋下知事はパーティー後の会見で、平松市長の批判について「理解は得られないと思う。大阪市の理解は関係なくやっていきたい」とも宣言した。

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登録日:2010年 01月 17日 14:27:58

●大阪府も大阪市も解体&再生

以下はサンケイ
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「大阪のかたち変える」 橋下知事 行政再編に意欲
 大阪府の橋下徹知事は12日、定例記者会見で「大阪市の管轄エリアは現状では狭すぎる。一度ぶちこわして、大阪のかたちを変えたい」と述べ、大阪府、大阪市を含めた大阪府域の行政体の再編に向けた検討に乗り出すことを明らかにした。今後、具体的な調整を行い、ビジョンを提示する方針で「来年の統一地方選の争点にしたい」とした。

 橋下知事は「具体的なことは何も決めていない」としたうえで、「これから大阪が国内だけでなくアジアにも勝っていくためには、競争力が必要だが、今の大阪にはそれがない。大阪市のエリアやパワーを広げる必要がある」と語った。

 知事の構想では、大阪府を含めた府市町村の行政体を「競争力のある広域行政体」と「住民にやさしい基礎自治体」に再編する。基礎自治体の規模について「首長が1年間ですべての小学校を巡回できるぐらいの範囲で30万人がひとつの基準になる」と述べた。さらに現行の大阪市などの政令市は「区長が公選制でないのが大問題。住民からは遠い存在だ」と指摘した。

 一方、広域行政体は、関西国際空港や関西リニアといった大きなプロジェクトを担当するといった役割分担を視野に入れている。

 知事は今年4〜5月ごろにはビジョンをまとめて公表するとした。大阪市の平松邦夫市長らと議論を進める考えで「連携といったレベルの議論をしていてはダメ。大阪府と大阪市の関係をあらためたい」と話した。



 過去にも激論 府市論争再燃か

 大阪府内の自治体再編は、これまでも何度も浮上しては消えたテーマ。平成15年ごろには、大阪府と大阪市の合併を視野に入れた太田房江前知事の「大阪都構想」と磯村隆文元大阪市長の「スーパー政令市構想」が衝突し、激しい論争が繰り広げられた経緯もある。今回の構想を「(大阪)市長とも議論したい」と話した橋下知事。論争が再燃するのかにも注目が集まる。

 スーパー政令市構想は、地域内の行政事務を一元化し、二重行政を解消するという発想。大阪府を解体し、府の機能の一部は関西州が担うイメージだった。

 一方、大阪都構想は、大阪府と大阪市の合併を想定。大阪新都機構を発足させて、自治体をまとめる考えだったが、大阪市を実質的に解体し、東京都のような特別区を導入する内容だったことで、市が激しく反発。当時の磯村市長は府の発想を「時代に逆行している」などと批判した。

 広域行政体をつくったうえで、基礎自治体を30万人規模に分割するという橋下知事の発想は、大阪都構想に近いようだが、この日の会見では「『大阪都構想』『スーパー政令市』のどちらにもこだわっていない」と言及。都市の将来ビジョンについて検討することの重要性を訴えた。

 橋下構想について、ある大阪市幹部は「大阪市を分割すれば大都市としての力がそがれてしまう」と警戒感をあらわにしている。府内の自治体幹部の一人は「道州制導入が現実感が伴わないなか、知事はまず大阪府内の再編を提示することで、統一選をめぐる議論の主導権を狙っているのではないか」と推測している。

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登録日:2010年 01月 14日 00:59:31

●「暴走する資本主義」(学生書評シリーズ①)

慶應SFC上山ゼミでは2050年の未来を考えるための古典講読をやる。きわめて実践的な企業分析と古典講読。この両極端の組み合わせが知性と感性を磨くために有効なのだ。古典講読は毎週1冊合計13冊のトライアスロンである。一学期をおえると各人それなりに独自の世界観に根ざした知性の軸が出来上がる。そして1957年製の僕を乗り越える若者特有の鋭い洞察が垣間見えてくる。まだまだ荒削りだが僕が誇りを持って嫉妬する若い俊才たちによる書評シリーズである。
第1夜 『暴走する資本主義』
 第1回では、クリントン政権時代の労働長官を務めた経験をもつロバート・ライシュが行きすぎる資本主義へ警鐘をならしたとされる『暴走する資本主義』を取り上げたい。

 現在の行きすぎた資本主義を「超資本主義」と規定した上で、資本主義から超資本主義への変遷を追い、その時代背景を解説する。また民主主義との関係、企業のあり方、資本主義社会に生きる我々の二面性まで描き出しているのが本書である。

 特に我々が着目するのは、資本主義と民主主義の関係についてである。ライシュは本書の中で、次のように述べている。「資本主義の役割は経済のパイを拡大することである。どのようにパイを切り分けるのかということや、切り分けたパイをパソコンなどの消費財に充てるのか、クリーンな空気という公共財に充てるのかということは、社会全体が決めていくことである。そしてそれこそが、民主主義に課せられた役割なのである。」(本書、p.4-5より本文引用)
 
 そもそも、資本主義や民主主義というのは、個人に選択の自由が任されているという点において親和性が高く、一色単に議論がされやすいが、資本主義は経済システムであり、民主主義は政治システムである。それが、ライシュも指摘するように、「政治・経済」の一体化という文脈の中で、正確な定義に即さないまま、誤用されていることを指摘しておきたい。

 また、デービッド・イーストンは、政治システムとして、政治的要求というインプットがアウトプットとしての政策を生み出し、その生み出された政策が次なる政治的要求を生み出すというフィードバックをもたらすということを概念として提示することになった。そもそも同氏によれば、政治とは「社会の希少な資源をめぐる競合」であり、政策とは「社会の希少な資源の権威的配分決定」であるとする。これは、まさにライシュの冒頭の引用と重なるもので、「政治」が果たす役割も重要なのは言うまでもないことである。
ライシュが資本主義の暴走を防ぎ、市場の秩序を保つために民主主義に期待するのは、この政治システムに拠るところが大きいと考えている。
 
 また、ライシュの超資本主義の概念は、ジャック・アタリが『21世紀の歴史』の中で述べた「超帝国」、「超民主主義」と重なる部分が多い。アタリは、ライシュよりも深刻に、市場が国家という枠組みさえも破壊してしまうのではないかとさえ主張している。
 
 金子郁容は『ボランタリー経済の誕生』の中で、市場の権威とは、国家によるサンクションにより裏付けされていると指摘している。アタリが指摘する「超帝国」が実現するならば、21世紀の課題は、まさにこの市場を抑える権力装置を見出すことが必要になるとされよう。

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登録日:2010年 01月 12日 01:31:21

プロフィール
上山信一
(男)
慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
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