日本の鉄道は世界で勝てるか---高速鉄道とグローバル展開

 先月、慶應SFCの研究発表学園祭@ミッドタウンにてJR東、日立の方にも来ていただきシンポジウムをやった  http://sfcclip.net/news2011112504
 私はビジネスの視点から、鉄道の輸出、また国内や世界の鉄道市場に関して解説。
 世界の鉄道市場は、毎年数%の成長を続けている。国ごとに見ていくと、ヨーロッパの市場が大きい。アメリカは人口や国土の大きさから考えるとかなり小さい。これは車社会であることに起因している。
 今後はアジア市場の成長がカギになるが、アジアを車社会ではなく鉄道社会にすることがポイント。人口の多いアジアが車社会になってしまうと、排出されるCo2の多さから環境問題にも重大な影響を及ぼす。
 海外展開においても日本企業は大きなアドバンテージを持っている。高速鉄道は、土木や車両、サービスの面まで様々な分野をパッケージングした商品である。複雑な技術を長期間にわたり事故もなく運用してきた経験は、とても大きな財産である。
  ただ問題なのは、そのアドバンテージを上手く説明できていない点にある。
 世界でもまれにみる過密ダイヤで安全に鉄道を運行するノウハウや、人材育成などを海外の人にも分かってもらうことが大切。  また駅構内の店から街づくり、周辺地域でのバス運行などをトータルパッケージで提供しているのは日本の郊外鉄道の特徴的なビジネスモデル。
 アジアなど、人口密度の高い地域でこのノウハウが役立てられるはず。  
 まずは鉄道車両からだが、今後は運営や周辺サービスなどのトータルパッケージでの輸出にも期待したい

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登録日:2011年 12月 07日 01:04:09

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プロフィール
上山信一
(男)
慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
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