●ソーシャル・アントレプレナーとは何か(その1)

最近「社会企業(起業家)」、あるいは「ソーシャル・アントレプレナー」が若者
の間でブームだ。グラミン銀行(バングラデシュ)の創始者、ムハマド・ユヌス氏が
ノーベル平和賞を受賞し一気に注目を集めた。社会企業とは企業経営モデルを使い社会問題を解決する企業やその創始者(起業家)をいう。
・“社会革新に挑む個人”が若者に人気
 昔の学生はチェ・ゲバラなど“革命家”に憧れた。今の学生は“社会起業家”に憧
れる。だが大人たちは「社会貢献で食えるはずがない」と考える。また若者の社会起業家ブームは「就職忌避のモラトリアム」「自分探しの逃げ場」「ホリエモン礼賛の反動」と見えなくもない。だが社会企業の伸長は世界的現象だ。なぜ善行を目的とした企業が成り立つのか。
 「社会企業」は日本にはなかった概念だ。英語の「social entrepreneur」の訳で
ある。「社会起業家」と訳される場合も多い。いずれにせよ、アントレプレナーシッ
プ、つまり企業家精神を重視する。米国のNPOのアショカ財団(Ashoka Foundation)は米国内外の優れた社会企業(起業家)を選抜・支援する。彼らは社会企業(起業家)を「社会の最も差し迫った社会問題に対し革新的な解決策をもつ個人」と定義する。スイスのシュワブ財団(Schwab Foundation for Social Entrepreneurship)も社会企業(起業家)を発掘・助言し連携を促す。彼らは「新しい発明や方法、あるいは既存の技術や戦略を使いこなし、組み合わせて大規模かつ体系的で持続可能な社会変化をひきおこす現実的な夢想家」だと定義する。(続く

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登録日:2007年 03月 22日 23:33:23

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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