●時代遅れのタクシー規制

以下のニュース(サンケイ)。タクシーは人を運ぶだけで、荷物を運んではいけないということらしい。が、たかがこんなことで社長を「逮捕」する必要があるのだろうか。法は法かもしれないが時代遅れの悪法だ。しかも「京阪」のブランドイメージが傷つけられ、逮捕者も傷つき、家族も驚いたことだろう。わざわざ逮捕するほどのことだろうか。これはまるで江戸時代だ。
 かつて僕は数ヶ月間ドイツで仕事をしたことがあるが、タクシーをバイク便代わりに使っていた。空いてる時間に何を運ぼうがいいではないか。そういうことは客と事業者が決めればいい。業界内、業界間の自主規制などならまだしも国家や警察が介入し逮捕者まで出すのはどうみても異常だ。 銀行と証券にもかつて垣根があった。それが取り払われ、今は銀行で投資信託が買える。薬も同じだ。OTCを薬局でしか売れないというのは時代遅れ。世界の流れは薬局だけでなくコンビニで薬も買える方向だ。時代錯誤の法は改正すべきだ。
 さてこの記事、注目すべきは「共栄商事」のほうかもしれない。JRA向けにいろいろなサービスをするいわゆる天下りの受け皿会社の範疇に入る企業。こちらのほうの調査をむしろしてもらいたいものだ。
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京阪タクシー社長ら逮捕 JRA子会社発行の出走馬表を違法輸送
 全国のタクシー会社6社が、JRA(日本中央競馬会)の子会社「共栄商事」(東京都港区)が発行する出走馬一覧表などを違法輸送していた問題で、京都府警は25日午後、貨物自動車運送事業法違反(無許可事業経営)容疑で逮捕状を取っていた、京都市伏見区の京阪タクシー社長、奥代俊晴容疑者(57)=同市伏見区=と同社営業部長、伊藤洋容疑者(57)=同=を逮捕した。調べに対し、奥代容疑者は「(昨年7月に)行政指導を受けるまで違法という認識はなかった」などと供述しているが、伊藤容疑者は容疑を認めているという。調べでは、京阪タクシーは昨年1月下旬から2月中旬にかけて計56回にわたり、京都競馬場のレース開催日に合わせて、関西や四国の10カ所の場外馬券場などに、共栄商事発行の出走馬一覧表や競馬ガイドブックなど約1000~4500枚を乗客のいないタクシーで配送。運送料金計約120万円の支払いを受け、許可なく貨物運送事業を行った疑い。府警は先月の京阪タクシー本社などの家宅捜索で押収した資料などから、同社が昭和58年に共栄商事京都営業所と輸送業務に関する契約を交わしていたことを確認。最近では平成16年に共栄商事と輸送業務契約を更新していた。府警は少なくとも昭和58年以降の20年以上にわたり、運転手が1人で荷物を運ぶ違法行為を行っていたとみている。

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登録日:2007年 06月 27日 07:28:07

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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