●大阪市債格付け、市政改革で高評価

以下はサンケイ。続いて読売。
大阪市債格付け、全国トップ水準 進む市政改革や税収増で高評価
 自治体が資金調達のために発行する地方債をめぐり大阪市は16日、アメリカの格付け会社「スタンダード&プアーズ」(S&P)と「ムーディーズ」から、それぞれ「AA-(マイナス)」「Aa2」の信用格付けを取得したと発表した。東京都や横浜市と並ぶトップレベルの水準。関淳一市長は「市の債務水準は高いが、市政改革への取り組みが評価されており、改革の方向性が誤りではなかったと再認識している」とコメントした。S&P社が行った「AA-」評価は20段階で上から4番目、ムーディーズの「Aa2」は21段階の上から3番目で、いずれも債務履行能力は非常に高いと評価される水準だった。両社は、市税収入が増加に転じたことや市政改革の進行で、行財政改革の効果があらわれ始めたと評価したが、今後も財政健全化が図られることが前提だと条件を付けており、改革が停滞すれば評価の下方修正もありうるという。別の格付け会社「R&I」が今年3月、独自に行った格付けでは、大阪市の評価は「AA-」(21段階で4番目)で、横浜市の「AA+」(2番目)に比べ低評価になっていた。
・低金利確保へ格付け取得拍車
 市場公募地方債を発行する地方公共団体が続々と信用格付けの取得に動いている。昨年から自治体ごとに地方債の発行条件を個別交渉する方式が本格導入され、市場に低く評価されれば、より高金利の借金を背負うことになるためだ。国債より高利回りの金融商品として、海外投資家が地方債参入を加速させる動きもあり、格付け取得に拍車をかけている。公募地方債の金利は、各自治体が共同で金融機関と調整して設定してきた。しかし、自由化の流れのなかで、昨年9月から自治体ごとに金融機関と個別に交渉する方式が本格導入された。場公募債を発行しているのは全国42自治体。大阪市債の場合、平成元年には政府資金分が37・5%、市場公募分は22%だったが、小泉政権の構造改革によって官から民への動きが強まり、17年には政府資金分16・6%、市場公募分46・4%と割合が逆転している。金利が上昇傾向にあるなか、個別交渉方式では財政が厳しいと判断された自治体ほど高金利の借金を背負うことになる。そのため、市場での信用度を上げようと、昨年10月に横浜市が格付けを取得したのをはじめ、神戸市や東京都、京都市、福岡市、大阪市が相次いで格付けを取得。財政再建計画などを売り込み、「高評価」の獲得に躍起になっている。個別交渉が始まった昨秋当初は、大阪市や大阪府と北海道などが比較的高金利の「負け組」。東京都、神奈川県、静岡県などが「勝ち組」とされた。ただ、最近は大阪市債の利回りは国債に近づき、横浜市などとの差は小さくなっている。一方、国債より利回りが良い日本の地方債には、海外投資家の注目が集まる。来年1月からは海外投資家が保有する地方債利子が非課税となり、投資意欲が増すことも予想される。海外投資家にも通用しやすい格付け取得の動きは、ますます活発になりそうだ。
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以下は読売記事
「政令市最低」一転 大阪市債が格付け最高ランクに・・・米S&Pとムーディーズ財政再建評価

 大阪市は、米国の格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービスに市債の評価を依頼し、S&Pから「AAマイナス」(20段階で上から4番目)、ムーディーズから「Aa2」(21段階で上から3番目)を取得したと16日、発表した。東京都や横浜市と並び、全国の自治体では最高ランクの格付け。市政改革による財政再建の取り組みが高く評価されたという。両社によると、市政改革に伴う公共事業費の削減などで昨年度末の市債発行残高が15年ぶりに減少したことや、市税収入が3年連続で増加している点を評価したという。ただ、「今後も改革が進められることが前提で、滞るようなら下方修正を検討する」(S&P)としている。地方債は財政力に対する市場の評価が金利の差となって表れるが、大阪市債は国内の格付け会社による「勝手格付け」で政令市最下位に甘んじていた。市は「世界的な格付け会社から高評価を得たことで、今後、有利な条件での発行が期待できる」としており、07年度は1700億円の発行を予定している。S&Pとムーディーズは30か国以上の自治体の格付け実績を持ち、投資家に高い信用力があるとされる。(2007年08月17日 読売新聞)

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登録日:2007年 08月 17日 18:28:49

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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