●森村薫作品@文学座

 信濃町文学座アトリエで森村薫の名作「華々しき一族」を見る。70年前、彼女が23歳のときの作品。複雑な家族で図らずも少しずつずれていく家族の会話と気持ち。タブーすれすれの発言が絡み合う。男女の深層心理が最後には大きな事件を生み出す心理劇の凄みを感じさせる作品だ。間違いなく日本版のシェークスピアなのだが底流に流れるユーモア、すごい事件や告白もいったん起きてしまえば日常の一部さという割り切りが全体に凄みを加えている。23歳でこういう戯曲を書ける才能とはいったいどういうものなのだろうか。最大のなぞ。今回はかつての杉村春子のはまり役を稲野和子さんが演じる名演技。文学座、アトリエの世界をフルに堪能できる舞台だった。12月13日まで。演劇に興味のある方にはぜひともお勧めしたい。

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登録日:2007年 12月 01日 00:54:35

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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