●文化遺産としてのCM

わが国のテレビCMは、世界最高水準にある。短い時間に叙情も交えて言いたいことを言う。俳句の美学に通じる高度なコミュニケーション手法である。単にうるさいだけのものも多いが全体の1割程度にはかなり高度な芸術性が見られる。美術や音楽にハイアートとポピュラーアートがあるようにCMにもハイとポピュラーがあると思う。CM文化の解析と再評価、発信を通じて日本は世界にもっと知られるのではないか?
 たとえば桃屋のCM。三木のりへいさんで有名だが昭和の生活史を物語る文化遺産でもある。慶応大学と川崎市民ミュージアムが連携して保存、展示をする計画が進行中(詳しくはhttp://museum.dmc.keio.ac.jp/momoya/)だ。CMは時代を伝えるだけでなく地域性も伝える。たとえば「パルナス」(神戸、洋菓子)の歌、あたり前だのクラッカー(大阪)、引越しのサカイなど数百万人単位で特定地域で親しまれるCMもある。CMを文化遺産として再評価すべき時期に来ている。

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登録日:2007年 12月 23日 18:30:08

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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