●府市水道事業統合

以下は読売。[今日のノート]剛球VS軟投
 「素人の人間が行政のかじとりをやるっていうのは、選挙制度の恐ろしさ…」
 橋下徹大阪府知事がしみじみと言った。先日、読売新聞大阪本社で開いた平松邦夫大阪市長との対談の一こま。今の率直な気持ちなのだろう。 お二人とも、行政の現状を語る職員らの言葉をシャワーのように浴びているに違いない。次第に実態に分け入る様子が日々の報道にうかがえる。 この対談で、橋下知事は、府と市がそれぞれ行っている上水道、公営住宅、信用保証の3事業を統合するよう、平松市長に提案した。 困難は伴うだろうが、メリットは大きそうだ。例えば、上水道の統合はこれまでも経済界などから提案されている。
 府と市の水道は、ともに優秀な浄水技術を誇るが、生産力が過剰になっている。一緒になれば、将来にわたる巨額の維持経費を減らせる。 関西経済同友会は、府市だけでなく府内の市町村も含めた広域的な水道企業団とすることを、昨年、提言している。 さらに、他都市に供給すれば、稼ぎ出すことも夢ではなく、「コストをビジネスに変えられる」というアイデアを、大阪市政改革をリードした上山信一慶応大教授がかつて披露していた。
 いきなり統合に切り込む直球勝負の橋下流を、軟投型の平松氏がどう受けるか、楽しみだが、ともに行政未経験でしがらみがないことは共通している。「素人」らしい思い切りをまず事業統合で発揮してはどうか。(論説委員 田口晃也)

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登録日:2008年 02月 21日 08:17:57

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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