●大阪市議会、情報公開の遅れが歴然

以下は日経。情報公開についていえば大阪市役所の成績が良い。関改革の成果だ。最近の不祥事の続出も関改革の時代に作り上げた情報公開の仕組み(議会をのぞく)が機能しているからこそ。ところでこれは関前市長が残してくれた遺産でしかない。
 今の大阪市役所についていえば、改革が前に進んでいるとはいえない。だが大きく後退もしていない。関時代に改革を後退させられないシステムがビルトイン済みである。停滞もしくは漂流。その最大の理由は大阪市特有の政治構造だ。特に大阪市議会は地下鉄民営化、水道の府市統合などの本質課題をおそらく自力では解決できない。大阪市は今の政治・選挙区構造のままでは大きくは変われない。3セク破綻による財政再生団体への転落、あるいは道州制もにらんだ府や国の手による制度改革のいずれかを経るしかないだろう。

<データ読解>大阪府28位、奈良県は44位――自治体の情報公開度
橋下徹知事の就任で、予算編成の過程など様々な情報公開が動き出した大阪府。テレビや新聞のニュースを見て「自分の住む自治体の透明度は?」と思う人も少なくないはず。近畿2府4県と4政令指定都市の実態はどうなのか。全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)が3月に発表した「情報公開度ランキング」をひもといた。 「知事部局」「議会」「警察」の3つを合わせた総合ランキングでは、2府4県は全都道府県の中で「並かそれ以下」のグループでいまひとつ。一番いい和歌山県でも16位。滋賀県、京都府が19位で続く。調査時点が橋下知事の就任前だった大阪府は28位。奈良県は最下位に近い44位と低迷する。
 大半は「知事部局」のランクはもう少し高いものの、奈良県が「議会」部門で、兵庫県が「警察」部門で全国最低の47位となるなど、ほかの部門の影響でランクが下がった。奈良県議会は政務調査費や議会運営委員会、兵庫県警は再就職情報の審査項目で得点が低かった。 一方、政令市の総合ランキングを見ると、近畿では大阪市の4位が最高。京都市8位、神戸市15位、堺市16位といずれも不本意な結果になった。実は5つある審査項目のうち大阪市は「交際費」「再就職情報」「予算編成スケジュール」の3部門で全政令市中でトップ。不祥事が続き、改革も停滞しているイメージがあり、意外な感じを受ける。むしろ足を引っ張ったのが「議会の政務調査費」(全国7位)と「議会運営委員会」(17位)の透明度の低さ。市議会改革も必要なようだ。地方分権の必要がいわれる中、「今後、自治体の財政や政策の中身が妥当か、市民がチェックすることが重要になる」と同会議の大河内憲司代表幹事は指摘する。情報公開はその大前提だけに、知事や市長らトップの姿勢が問われる

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登録日:2008年 05月 04日 05:37:15

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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