●記事までゆるい玉虫色(大阪市)

以下は日経のコラム記事。分析が浅過ぎないか。それから「見せ方」という職員の言葉はチョー感じ悪い。ほんとに改革の中身が充実しているのだろうか?市民あたりの職員数が福岡の2倍、ウルトラ過剰人員の市役所がさらに賃上げをするというノーテンキさである。市政改革はマイナス100点からの出発だったはずだ。改革の初心はどこにいったのか?
 この記事、いかにも身のまわりの市役所関係者の意見を聞いてそれこそ玉虫色にまとめた風に見える?いったい何を言いたいのか。あちこちに気を使ったらこうなった?プレスの責任として、誰でも抱く以下の疑問にちゃんと答えてほしい。

・新市長は、前市長の改革路線に異を唱えて当選した。だが就任後は、前市長の改革路線を踏襲されているようにみえる。その背景にはどういう事情があるのか。
・地下鉄民営化反対が大きな争点だった。それについて新市長は今はどうお考えなのか?
・前市長の改革を本当に全て踏襲しているのか。何か変えたたことがあるのではないか。
・新たに新市長が打ち出した政策、改革メニューは何か。
・就任後の財政状況などの変化への対応力はどうか。
・労使関係の正常化は進んでいるのか?

 スタイルだの、見せ方だの、橋下との対比だのふわふわした論評にどれだけの価値があるのだろうか。首長は権力者である。その本質を踏まえ、緊張感のある記事を書いていただきたい。市役所が緩んだらプレスも緩む・・・。勉強不足のきわみ!プレスがこうでは話にならない。

<先望鏡>「見せ方」問われる平松市政――改革姿勢、大阪府と比較される宿命
2008/06/23配信
 「玉虫色」。物事などがはっきりせず、どうとでも解釈できることの例えだ。今月19日、就任半年を迎えた大阪市の平松邦夫市長は、自らのカラーをあえてこの「玉虫色」と表現する。
「もちろん悪い意味ではありません。玉虫というのは、光線によって金にも赤にも緑にも見える。1つでなく、すべての『色』を持って、状況に合わせて使いたい」。相手や局面で柔軟に対応するカラーを持ち味にしたいという。この半年間、平松市政に対して市民から聞こえてくるのは「独自色が見えない」「改革が進んでいない」などの声だ。市政改革でいえば、5年間で2250億円を削減する「市政改革マニフェスト」が進んでいることに加え、今月中旬には、公債償還基金の取り崩しをやめ、約1200億円の追加削減をすることを表明。市営地下鉄の民営化問題は白紙に戻されたが、改革全体を見れば、むしろ前進しているといっていい。
 それでも「改革が停滞している」という印象を与えてしまうのは、大阪府の橋下徹知事が全国の注目を集めるほどの、大胆な改革案を短期間に打ち出したためだろう。市に先月寄せられたメールや電話でも「橋下知事は歳出削減の具体的な策を出しているのに、大阪市は何をしているのか」「スピードが遅すぎる。何とも歯がゆい」など、明らかに大阪府と比較した批判、意見が目立つ。
 ある市職員は「同じような改革を進めているのに、『見せ方』の違いで大きな差があるように思われてしまう」とぼやく。大阪市の前には今、様々な壁が立ちはだかる。2回目の破綻の懸念が持たれる大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)など第三セクター問題、裏金など職員不祥事の再発防止、新たな1200億円の財政削減で「聖域ではない」とした人件費削減……。いずれも処理につまずけば、現時点での評価を市長自ら「合格点の60点」とした採点を「落第点」に下げかねない“爆弾”だ。そうした中で、市長が「大事にしている」というのは市民や職員との触れ合い。その対話などから「最善の策」を導き出し、施策に反映させたい思いを持つ。「鳥の目、虫の目」という言葉があるが、府政を俯瞰(ふかん)して大方針を打ち出す橋下流を「鳥の目」だとすれば、地道な積み重ねから結論を探る平松流は「虫の目」といえるかもしれない。だが、府が矢継ぎ早に改革案や施策を打ち出す中で、明確な市の将来像を早急に打ち出せなければ、大阪市政は色のはっきりしない、文字通りの「玉虫色」に埋没する危険もはらむ。府と市という両輪がそれぞれ機能しなければ、大阪の活性化という車は動き出さない。平松市政に投げかけられる「いらだち」や「歯がゆさ」は期待の裏返しでもある。
 「目線を市民に置き、市民の中に入り、新しい明るい大阪を創造してください。負の遺産を早く清算して、未来志向の市政に向かってください」市には最近、こんな意見も寄せられている。

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登録日:2008年 06月 27日 09:18:28

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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