●福山市の先例:学力テスト公開

以下はサンケイ。先進都市、福山の学力テスト公開の例を紹介。僕はメリーランド州に住んでいたがカウンティ別、学校別の成績一覧表が発表されていた。当然だろう。公開されないなら税金など払う気がしない。学力テストは行政サービスを評価する作業そのものである。結果を公開してもらわないと誰もがんばらない。もちろん、点数=行政の責任とはいいきれない。地域差や個人差などいろいろな要因がある。だがテストだけが業績の評価ではない。当然、ほかの要素で子供も教師も評価されるのが現実だ。
 そもそも世の中は序列、競争だらけである。そして学力は所得に比例している。この現実を直視せずにのんびりやっていける(という誤解に満ちた)社会はいまどき地球上広しといえども日本の市町村の教育委員会くらいだろう。なぜか。そりゃ簡単。教員採用テストの結果も非公開にして自分たちの内輪の論理でいいようにやっていける甘い世界だからだ。
 教育界の間違った世界観、狭い了見を有権者におしつけるべきではない。子供たちにも親にも教員にも現実は知らせるべきだ。そこから努力や工夫がはじまる。がんの告知、今では当たり前になったが、これとおなじことだ。ほうっておいて流れは公開に向かう。それを阻止する勢力は単なる守旧派、既得権益勢力である。
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「序列化や行き過ぎた競争を招く」として全国学力テストの成績を非公開とする市町村教育委員会は多いが、ホームページなどで成績を広く公表している都市もある。広島県福山市である。

 掲載の書式はさまざまだが、平均正答率や分野ごとの得点状況を全国、県、市の値と比較したうえで、指導内容をどう改善していくのかを詳しく記した内容だ。

 この中の市立内海中学校は全教科で全国平均を上回っていたものの、「『数と式』の分野に限れば県平均より低い」といった課題を掲げ、「不足している計算練習を充実させる」などの対応策を示している。

 国崎昌英教頭(50)は「分析によって、身につけさせるべき学力が明確になった。それを保護者や地域に広く知ってもらうことで協力も得やすくなりました」。

 「風」には、《「この学校が足を引っ張った」と分かれば通っている子供たちはどうなるのだ》(大阪府岸和田市の61歳男性)といった成績公表への不安の声も寄せられているが、国崎教頭は「保護者に対し『データは参考にはなるが子供たちのすべてではない。一概に他校と比較はできない』ときちんと伝えてある」と強調する。

 福山市教委によると、児童生徒数が1学年数人程度の小規模校では公表を見送るなどの措置も講じられているため、保護者からも特にクレームは寄せられていないという。

 同市では、平成15年から行われている県の学力調査でも学校別の成績を公表している。市教委の担当者は「全国学力テストに限ってデータを出さないという理由がない。そもそも、現状がどうあるかを明らかにしないことには、学校ごとに異なる課題、対応策を説明することはできない」と話す。

 同様に学力テストの学校別データを公表している東京都墨田区も、以前から都の学力調査結果を開示してきた経緯がある。保護者や子供たちに「慣れ」があることも、公表がスムーズに進む理由のようだ。

(松)

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登録日:2008年 09月 14日 09:08:35

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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