●実はどっちも裕福

以下は朝日。自治体が裕福か裕福でないかはフローとストックの両面で見る必要がある。府も市もフロー(PLベース)では赤字、しかしストックではいずれも黒字。府も市も5兆円の負債を抱えるが資産は府は6兆、市は15兆もある(ともに売れるもの、不要なものは限られるが)。この意味ではどっちも裕福だ。田舎よりははるかに資産がある。だが、毎年の出費の中身が社会福祉中心に変わりつつあり、やりくりしにくくなっていて苦しい。相対的には市のほうが資産があるもののそれを使ってやってる事業も多い(市営住宅、地下鉄など)。だから単純な評価は難しい。府も市もなく、大阪として東京やソウル、上海、NYと比べてほしいものだ。その意味でも早く、府市は共に廃止して新しい自治体を作るべきだ。
ーーー
大阪市の平松邦夫市長は14日、大阪府の橋下徹知事の地方分権論について「知事の考えには、政令指定市は裕福で財源もあり、中でも大阪市は裕福だという誤解がある。それを取り除いてもらわないと議論の成り立つ余地がない」と批判した。関西4政令指定市長の会議で語った。 会議では、市が財政力指数では府内43市町村のうち10番目と必ずしも「裕福」でないとする資料を配布。平松市長は、府に代わって政令指定市が行っている大都市特例事務の経費に対し、約3割しか税制上の措置がない現状にも不快感を示した。 また、橋下知事が「大阪が発展しないのは府と市が二つあること」などと発言していることに触れ、平松市長は「大阪は真ん中を大阪市がおさえていて、府が何かしようとしても大阪市がじゃまという思いがあると思う。それやったら府がやっている事務事業を市に渡し、その分税源をいただきたい」と訴えた。

カテゴリー[ 大阪府の改革 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 15日 08:12:16

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

プロフィール
上山信一
(男)
http://www.pm-forum.org/ueyama/
慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
検索