●守旧派とはスピードで勝負 update6/25

  改革で重要なことは「勝てる」シナリオと確信を早く見せること。そしてスピードだ。改革派とはいわばゲリラである。政府軍の兵士に「オレたちは官軍になる」と伝え、「投降するなら今のうち」と考えさせる。そのためには改革の大義を見せなければならない。現状維持ではジリ貧だということ、そして期限内投降すれば「制裁人事」はしない、という方針も示していく。
 局所戦では常勝とは限らない。だが失敗はスピードがカバーしてくれる。改革のテーマや場面は次々に転換させる。抵抗勢力が既成の秩序の中で手も足も出せないうちに次のテーマにもう火がついている。守旧派はスピードに弱い。次々と情報公開しながら社内世論を誘導してい。議論の場は用意するが意見を出さないということは賛成したということとみなし、さっさと次にいく。
 ところでいわゆる様子見や指示待ちの人たち。つまり大多数の中立派社員はどうするか。とにかく、褒める。行動変革の一歩を踏み出させ、表彰や動機づけをする。やがて「傍観病」が消えて、自分の頭で考える人材が育ってくる。するといつの間にか多数派が改革を支持し、守旧派は自己崩壊している。

カテゴリー[ 改革術 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2006年 06月 21日 08:02:26

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

プロフィール
上山信一
(男)
慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
お気に入りリンク
行政経営フォーラム
検索