●ホームレス対策と縦割り行政の限界 6/28

 ホームレス問題は現代社会と縦割り行政の矛盾をあぶりだす先端課題だ。ホームレスに退去を迫ってもいたちごっこだ。道路管理部門が道路上のテントを移動させればテントは公園に移動。すぐに公園担当から移動しろと言われ次は港。さらにまた別の公園へ。ホームレスの移動は縦割りの壁を象徴する存在かもしれない。
 ある人がホームレスになる背景は単純ではない。単に本人に原因がある場合もあるが、そうでない要因も作用する。脱却したくてもできずに苦しむ気の毒な人もいるし、惰性で公園に居座るあつかましい人もいる。時折、役所は福祉部門と区役所も交え垣根を越えた支援・対策チームを起こす。がどこが予算を出すか、という段階で話がとまる。年度単位の予算の仕組みのせいで短期的対策になりがちだ。ホームレス問題はわれわれに縦割り・単年度の役所の限界を見せつける。

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登録日:2006年 06月 27日 07:05:32

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プロフィール
上山信一
(男)
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慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
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