カテゴリー [アート]
●ソリダリティ@フランス映画
秋の夜長は緩めのフランス映画をどうぞ。ぼくのお勧めメニューは①「ガスパールー君と過ごした季節」、②「パリ空港の人々」、③「サンジャックへの道」の3つ。いずれも家族でもない他人が濃密な時間をすごして「連帯」(個人主義のフランスの裏にある強さ)していくのがモチーフのドラマ。ハリウッド映画はヒーロー、チャレンジが主題だがこっちはたいがいよれよれの中年男女がちょっとだけ目ざめて他人との関係を作り直していくハイセンスのお話し。基本的に組織とかお金とか企業を信用していない、政府も。そこが本音らしくて好きである。
①はバカみたいに困った人を放っておけない男ロバンソンと彼のお人よしに呆れながらもこれまたロバンソンの好きにさせてしまうガスパールの友情の物語。道端で拾ったおばあさんと中年男2人の奇妙な暮らしの描写は絶妙アート。②はパリ空港の居候不法入国者たちの擬似家族的生活の物語。シャルルドゴール空港のウサギを獲って空港の待合室で暮らしてる不思議な人たちの実話が題材。③はこれも家族でもない8人の巡礼(カトリックの聖地、サンチアゴ・コンポステーラ)へのお話。フランス映画はほかにも「アメリ」や「髪結いの亭主」などよく知られた作品がある。全部面白いけど地味な作品にいかにもフランスっぽいのがあって面白い。
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登録日:2010年 09月 22日 01:55:48
●映画「アバター」
話題の映画、アバターを見た。JALの国際線の機内でみたから画面の迫力はイマイチだったが映像はとてもきれいだった。「よかったか」と聞かれればYES。楽しいしお勧め。でもあんまりクリエーティブな作品ではない。お話や展開の洗練度という意味でも「風の谷のナウシカ」に及ばない。
ストーリーも映像もせりふも全てどっかで聞いたこと、見たことがある。たとえていえば「できすぎ君」。いままでヒットした映画のいいところをうまく組み合わせた作品だ。失敗のしようがない設計で面白くない(作品としてはとても面白いのだが、映画産業としては冒険していない)。王道を行く、ファミリー向けのまっとうな国際大型商品である。
で、どこがデジャヴか?
1.白人の男が現地の酋長の娘と恋してという型は「ポカホンタス」(ディズニー、インディアン娘と白人)そっくり。「チベットの7年」もその一種かもしれない。主人公になりきるとわくわくするからある種の型なのだろう。いかにもアメリカ人が大好きな設定である。
2.全体に漂うのは「風の谷のナウシカ」の生き物描写とアニミズム。自然と人間の共生から踏み込んで動物やら植物も人間と対等密接においてるところはかなり東洋的。カトリック保守派との摩擦必至か。
3.誰でも気がつくパクリは「マトリックス」の異次元進入装置。カプセルホテルみたいなところに入ると主人公の意識だけが異界にいって別の肉体で動き回るというそれこそアバターなのだが、全くマトリックスとおなじ。ストーリーを2場面で展開する古典的劇法でもある。これも成功の秘訣。
4、ジャングルの描写は「緑の館」のほか「プラトーン」「地獄の黙示録
などのベトナムものの蓄積のうえにあり、品質が高い。
5.ヘリの空中戦はスターウオーズ、ブルーサンダーなどなど。
6.そしてやはりブッシュの戦争、イラク侵攻なんかを批判しているという意味では明らかに時局にあわせた反戦映画である。
7.不動産開発会社が原住民の自然豊かな村をブルドーザーで壊しにかかるというのも何かの映画で見た。たしかコンピューターをめぐるアクション映画で少年が主人公だった。
この映画、実はハリウッドが宮崎アニメの世界に送り込もうとしているアバターなのかもしれない。
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登録日:2010年 04月 14日 00:53:45
●人は思い込みが9割
人は見た目が9割という本があったが、どうやら思い込みが9割。以下のお話し、とても面白い。著名バイオリニスト、ジョシュア・ベルがワシントンの路上で流しの演奏の実験をした。前日にカーネギーホールを満員にしていたほどの人だ。ところが路上では誰も演奏のすばらしさに気がつかない。本物の音を見分ける耳、いや心の余裕を誰も持たない。現代人はいかに本物を見過ごし、偽者を崇拝しているかを象徴する出来事だ・・。This essay is something devastatingly witty, wry and profound ! やさしい英語なのでぜひ、お読みください。
Washington, DC Metro Station on a cold January morning in 2007. The man with a violin played six Bach pieces for about 45 minutes. During that time approximately two thousand people went through the station, most of them on their way to work. After 3 minutes a middle aged man noticed there was a musician playing. He slowed his pace and stopped for a few seconds and then hurried to meet his schedule.
4 minutes later:
The violinist received his first dollar: a woman threw the money in the hat and, without stopping, continued to walk.
6 minutes:
A young man leaned against the wall to listen to him, then looked at his watch and started to walk again.
10 minutes:
A 3-year old boy stopped but his mother tugged him along hurriedly. The kid stopped to look at the violinist again, but the mother pushed hard and the child continued to walk, turning his head all the time. This action was repeated by several other children.. Every parent, without exception, forced their children to move on quickly.
45 minutes:
The musician played continuously. Only 6 people stopped and listened for a short while. About 20 gave money but continued to walk at their normal pace. The man collected a total of $32.
1 hour:
He finished playing and silence took over. No one noticed. No one applauded, nor was there any recognition.
No one knew this, but the violinist was Joshua Bell, one of the greatest musicians in the world. He played one of the most intricate pieces ever written, with a violin worth $3.5 million dollars. Two days before, Joshua Bell sold out a theater in Boston where the seats averaged $100.
This is a true story. Joshua Bell playing incognito in the metro station was organized by the Washington Post as part of a social experiment about perception, taste and people's priorities. The questions raised: in a commonplace environment at an inappropriate hour, do we perceive beauty? Do we stop to appreciate it? Do we recognize talent in an unexpected context?
One possible conclusion reached from this experiment could be this: If we do not have a moment to stop and listen to one of the best musicians in the world, playing some of the finest music ever written, with one of the most beautiful instruments ever made..... How many other things are we missing?
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登録日:2009年 08月 18日 00:32:52
●次は何を歌う?

今日はロバータ・フラック@ブルーノートのライブに行ってきた。となりの席のおっさんが曲のイントロを聴くたびに「イェーイ」と吠える。うるさくてみんな冷たいまなざし。だが、おっさんがはしゃぐ理由は僕にはよくわかる。この人はいつも次に歌う曲を最初に決めずにその場の雰囲気で決めるのだ。「おお、次はこうきたか・・」「えっ、ここでバラード」「あれ、スティービー・ワンダーの曲をなんとここで」などなど・・マニアには驚きが続くステージなのだ。
まあ、鉄チャンがダイヤ改正直後の時刻表を見て「おおっ、なぜここで快速が3分停車なのだ。そうか貨物の退避か」と感極まって声を上げるのと同じ理由なのだ。
ともあれ私は中学生のころ、なんで「キリング」なのに「やさしく歌って」なのだ・・変な英語だと悩んでいた。それがもう51歳。だから彼女も73歳だがあの暖かいつやのある声はマジック。どう見ても40歳の声だ。黒人っぽさがない、ソウルでないといろいろ批評されてきた彼女の音楽も今はもう超正統派。あれは実はクラシック、ジャズ、ゴスペルなどのフュージョンの走りだったんだとみんなが理解する。マイケルジャクソンにとってもお母さんみたいな存在だった。次の来日はいつだろう。「イェーイ」のおっさんと一緒に僕も次回の来日を楽しみにしている。
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登録日:2009年 07月 30日 23:48:02
●宝塚もイノベーション
以下読売
来年、創立95周年を迎える宝塚歌劇団。1月には初めて韓流ドラマを舞台化するほか、料金体系の改定や、未来のスターを育成する宝塚音楽学校の入試改革にも着手する予定で、「変革の年」となりそうだ。1月から宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で上演される花組の新作ミュージカル「太王四神記(たいおうしじんき)」。朝鮮半島などを舞台にした歴史劇で韓国の人気俳優ぺ・ヨンジュン主演のテレビドラマが原作だ。少女漫画や文芸作品、ブロードウェー・ミュージカルなど様々な原作ものを手掛けてきたが、韓流ドラマは初の試み。歌劇団の小林公一理事長は「壮大な歴史劇は『ベルサイユのばら』以来の得意分野。ヒットすれば続編につながる可能性もある大作」と期待する。1公演につき1か月半だった宝塚大劇場と東京宝塚劇場の上演期間を、新年からは約1か月にして年間10公演に増やす。座席料金もSS席を1000円、S席を500円アップするが「増益分を制作費に回し、より制作力を高めるのが狙い」(小林理事長)という。
背景には、歌劇団が、今後5年を、100周年に向けた“助走期間”として重視していることがある。宝塚音楽学校(宝塚市)の入試改革もその一つ。今年度も競争率は20倍を超え、狭き門に変わりはない。ただ「幼少時から声楽やバレエのレッスンを受けないと合格できないという風評が定着し、受験生がスクールの多い大都市圏に集中しがちになった」(小林公平校長)といい、少子化もあって受験者数は減少傾向だ。歌劇団に入団できるのは同校の卒業生のみ。より広くスター候補生を発掘するため改革は必然だった。
来年3月実施の入試は1次試験は面接だけで、歌唱と舞踊の実技テストを廃して、これまでより約280人も多い400人程度を通過させる。最終合格者は約40人で従来と同じだが、2次試験での実技も基礎力を重視し、試験会場で配布する楽譜を、その場で歌うテストなどは廃止する。
これに伴い学校のカリキュラムを一部変更し、入学後、個別指導体制を拡充する。小林校長は「せりふ回しがいい、音程がしっかりしているなど、基本的な能力さえあれば入学後でも十分マスターできる。100周年に向け、将来性のある原石を見つけたい」としている。
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登録日:2008年 12月 18日 13:12:05
●男は青、女は赤の意味
【10月29日 AFP】かつて『レディー・イン・レッド(赤いドレスの女)』というバラード曲が大ヒットしたが、このタイトルに全く新たな意味が付与されることになった。
≫続きを読む…
(c)AFP
子供の頃から不思議だった。男は黒か青、女は赤かピンク。
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登録日:2008年 11月 03日 11:21:59
●「祇園をどり」始まる

11月1日ー10日は恒例の祇園をどり。昨日は初演で満席、補助椅子も出しての賑わい振りだった。踊りは藤間流。最初の演目では加賀友禅など全国各地の着物がオンパレード。日本の染め物文化の奥深さを感じた。今年は平成生まれ初の舞妓さんもいるらしい。最後のフィナーレには全員出場。それはもう超豪華、あでやか。宝塚のレビューの原点はやっぱり、ここ祇園の花街文化にあるともおもう。歌と三味線も歌舞伎とはちょっと違った細やかさがよい。八坂神社の向かい、祇園会館で10日までやっている。当日券もあるのでぜひお出かけください。写真はサンケイ。
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登録日:2008年 11月 02日 11:04:09
●発想の転換
【8月29日 AFP】上下が逆さまになった住宅が、ドイツ北東部のウーゼドム島(Usedom Island)Trassenheidで建設されている。9月4日から一般公開される。(c)AFP
ーーー
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登録日:2008年 08月 31日 08:49:37
●三菱商事のアーティスト支援
以下は読売
若手の芸術、三菱商事が1点10万円で「買い支え」
三菱商事は若手の芸術家を支援するため、年間200作品を総額2000万円で買い取る事業を6月から始める。「アート・ゲート・プログラム」と名付け、作品を年4回募集し、毎回50点前後の優秀作を1点10万円で購入。その後、オークションで販売し、収益は社会貢献活動の団体への寄付と、作者への還元に充てる。買い取るのは、大学生、専門学校生と卒業後3年未満の芸術家が対象。「自然との共生」をテーマにした絵画や写真、版画などを募集する作品は半年後をメドにオークションにかける。売値が10万円以下の場合はすべて寄付するが、10万円を超えると、その半額は作者に分配する。
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登録日:2008年 06月 02日 08:13:01
●その後の芦屋美術博物館
以下は日経
ひたる アート美術・音楽・演劇の最新情報を 芦屋美術博物館 新たな体制模索──歴史紡ぐ担い手探る:大きな岐路に立たされている芦屋市立美術博物館(兵庫県芦屋市)
特定非営利活動法人(NPO法人)が実質的に運営する公立ミュージアムとして、全国的に注目を集めてきた芦屋市立美術博物館(芦屋美博)が、大きな岐路に立たされている。芦屋市は2009年度から指定管理者制度を導入する方針で、今年度中に新たな運営組織を決めなければいけない。現状と展望を探った。「この2年間で美博は大きく変わった。市民に開かれた場所になってきたと自信を持って言える」。館長の藤原周三.芦屋市教育長は胸を張る。芦屋美博は2年前まで市の財団が運営していたが、財政難などにより、休館の危機に直面。市民有志らがNPO法人「芦屋ミュージアム・マネジメント(AMM)」を組織し、市から運営を受託する形で2006年4月に再スタートを切った。客足は順調だ。07年度の入館者数は約2万4000人と2年前に比べて63%伸び、藤原教育長の自信を裏付ける。この間、古書市や物産展など展覧会以外の催しにも力を入れ、幅広い客層に訴えた。大阪画壇や現代美術などの企画展も好評で、07年度の観覧料収入は約260万円と06年度の2倍に達した。展覧会の事業費が年間1200万円と、財団が運営していた時から実質半減したなかで、健闘したといえるだろう。
だが、AMM理事長を務める関西学院大学の角野幸博教授の自己採点は厳しい。「反省点の方が多い。NPOで運営する限界も感じた」と言う。AMMの理事は非常勤で、報酬はない。「理事はほかに仕事があり、専従で携わっていない。きちんと給与を保証した上で、責任を明確にすべきだと感じた」と語る。
芦屋美博は1991年に開館。吉原治良ら、戦後の前衛美術を主導した「具体美術協会」のコレクションで知られる。かつては前衛美術や写真などの企画展を積極的に開いてきた。だが、現在はAMMと市との契約が1年ごとで、先々の展覧会を企画することもままならない。学芸課の明尾圭造課長は「美術館・博物館の仕事は歴史を紡いでいくようなもの。単年度で契約するのは無理がある」と訴える。
芦屋市は来年度から指定管理者の導入を目指しており、現在の体制は今年度で終了する。年間の議会運営を考えると、6月の議会までに新たな引き受け手も含めて方針を決める必要があるが、メドは立っていない。9月の議会にずれ込んだ場合、十分な準備期間が取れず、新体制へのスムーズな移行は難しくなるという。
こうした状況を受けて、明尾課長は引き受け手として公益法人を設立する案を検討中で、近く市に提示する。法人には一部の学芸員が役員として運営に加わり、芦屋にゆかりのある経済人などの有識者も迎える計画だ。「学芸員が公益法人を組織する例は、おそらく全国で初めてとなる」と明尾課長。AMMの角野理事長も「現場の学芸員らと話し合いを重ねて、次の体制を模索したい」と支援する考えだ。
自治体の財政難、公立ミュージアムの存在意義、指定管理者制度の是非――。芦屋美博をめぐる動きは、近年の文化施設の現状をそのまま反映してきた。これまでの経験から何を得て、次につなげるのか。今、議論を十分尽くさなければ、将来再び存続の危機が訪れかねない。
(大阪・文化担当 関優子)
▼指定管理者制度 美術館や博物館、音楽ホールなど公共施設の管理・運営を、民間企業や自治体の出資法人に委託する仕組み。コスト削減やサービス向上が期待される半面、運営が集客や利益に偏る懸念も指摘されている。
文化庁が2007年に、550の公立ミュージアムを対象に実施した調査によると、この制度を導入した施設は全体の17%となる93館。このうち株式会社など民間への委託は七館で1.3%にとどまる。
例えば、長崎歴史文化博物館は05年度から、ディスプレー会社の乃村工芸社(東京)に運営を委託。いち早く民間へと業務を開放した。関西では大阪府立現代美術センターが06年度に指定管理者制度を使い、有限会社とNPO法人に業務を委託。伊丹市立美術館(兵庫県)も同年度から導入し、もともと運営していた財団が3年の期限で指名された。3月末で休館した滋賀県立琵琶湖文化館も2年前、指定管理者制度に移行し、県の財団が運営していた。
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登録日:2008年 05月 23日 01:06:37
- プロフィール
- 上山信一
- (男)
- 慶應大学総合政策学部教授。大阪市生まれ54歳。専門は企業・行政機関の経営戦略と組織改革。都市・地域再生も手がける。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。国交省政策評価会(座長)、大阪府と大阪市の特別顧問、新潟市都市政策研究所長、日本公共政策学会理事、各種企業・行政機関の顧問や委員等を兼務。府立豊中高、京大法、米プリンストン大学修士。著作等 ツイッター@ShinichiUeyama
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