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●フランス映画祭@東京・大阪
3月半ばからフランス映画祭が始まる。渋谷のユーロスペース、六本木ヒルズなど。ソフィー・マルソー団長のミッションも来日。この機会にフランス映画はいかがだろう?僕はフランス語はできないが世界中の町でパリが一番大好きだ。何日いても飽きない。出張はたいていエールフランス、アフリカ、中近東もパリ経由のAFで行く。フランスは危なげでいて実は最後はつじつまが会うところ。高度に洗練された有機体だ。中でもパリには過激な革新と頑強な保守が並存する。フランス映画も同じ。あれを見始めるとハリウッド映画はお子様ランチに見えてしまう。
ちなみに2番目に好きな町はニューヨーク。3番目はバンコック。あとは特になし。なお大阪はふるさとで番外だ。好き、嫌い以前にあのまちの空気と水と言葉はすっかり体に入ってしまっている。青森の友人は奥入瀬に帰ると生き返るという。僕は大阪の雑踏やごちゃごちゃした市街地を歩くと生き返る。何しろ十三(じゅうそう)生まれなのである・・この点はわが人生における最大の不幸に思えるが案外に幸せのひとつなのかもしれない。
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登録日:2008年 03月 01日 22:57:49
●文化遺産としてのCM
わが国のテレビCMは、世界最高水準にある。短い時間に叙情も交えて言いたいことを言う。俳句の美学に通じる高度なコミュニケーション手法である。単にうるさいだけのものも多いが全体の1割程度にはかなり高度な芸術性が見られる。美術や音楽にハイアートとポピュラーアートがあるようにCMにもハイとポピュラーがあると思う。CM文化の解析と再評価、発信を通じて日本は世界にもっと知られるのではないか?
たとえば桃屋のCM。三木のりへいさんで有名だが昭和の生活史を物語る文化遺産でもある。慶応大学と川崎市民ミュージアムが連携して保存、展示をする計画が進行中(詳しくはhttp://museum.dmc.keio.ac.jp/momoya/)だ。CMは時代を伝えるだけでなく地域性も伝える。たとえば「パルナス」(神戸、洋菓子)の歌、あたり前だのクラッカー(大阪)、引越しのサカイなど数百万人単位で特定地域で親しまれるCMもある。CMを文化遺産として再評価すべき時期に来ている。
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登録日:2007年 12月 23日 18:30:08
●森村薫作品@文学座
信濃町文学座アトリエで森村薫の名作「華々しき一族」を見る。70年前、彼女が23歳のときの作品。複雑な家族で図らずも少しずつずれていく家族の会話と気持ち。タブーすれすれの発言が絡み合う。男女の深層心理が最後には大きな事件を生み出す心理劇の凄みを感じさせる作品だ。間違いなく日本版のシェークスピアなのだが底流に流れるユーモア、すごい事件や告白もいったん起きてしまえば日常の一部さという割り切りが全体に凄みを加えている。23歳でこういう戯曲を書ける才能とはいったいどういうものなのだろうか。最大のなぞ。今回はかつての杉村春子のはまり役を稲野和子さんが演じる名演技。文学座、アトリエの世界をフルに堪能できる舞台だった。12月13日まで。演劇に興味のある方にはぜひともお勧めしたい。
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登録日:2007年 12月 01日 00:54:35
●あたり前田のクラッカー
以下サンケイ。「てなもんや三度笠」「部長刑事」そして「ヤングオーオー」で僕らは育った。あの時代、あのテレビ、あの頃の大阪なつかしいなぁ・・
秋の御堂筋を舞台に14日開催される御堂筋パレードで、昭和30年代の人気テレビ番組「てなもんや三度笠」が“復活”する。25回目となる今年は、御堂筋完成70周年にもあたり、大阪の70年の歴史を振り返る特別パレードという位置づけだ。番組に出演していた藤田まことさん(74)や白木みのるさん(73)らテレビ草創期のスターが勢ぞろいして、全国に大阪の笑いを発信していた時代をアピールする。当時のスポンサー、前田製菓のクラッカーもパレード車に積み込む予定で、あの“名ぜりふ”も飛び出すかも-。「てなもんや三度笠」は、昭和37年から43年まで朝日放送が制作した人気番組。藤田さんの「あんかけの時次郎」と白木さんの「珍念」が、大阪から江戸への珍道中を繰り広げる内容で、最高視聴率64・8%(関西地区)を記録、「おれがこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」という流行語も生み出した。
今回のパレードは、大阪の笑いを詰め込んだ内容にしたいと、大阪21世紀協会が中心に企画。現在も堺市に本社があり、藤田さんと交流を続けている前田製菓を通じて話を持ち掛けたところ、藤田さんから「自分の原点の番組。大阪のためにと言われて、出ないわけにはいかない」と参加の快諾を得たという。さらに、「時次郎のそばには、やはり珍念が必要」(同協会)と、白木さんにも参加を依頼。同時期に、よみうりテレビで放送されていた「とんま天狗」の大村崑さん(75)、芦屋小雁さん(73)らも出演し、「てなもんや-」と「とんま-」の“夢のコラボ”も実現する。
パレード当日は、旅の風景を描いたセットを背景に、藤田さんと白木さんが司会を交えてトークショーをしながら御堂筋を南下。さらに白木さんはパレード終了後、珍念姿に着替えて朝日放送の特別番組に出演するという。「とんま天狗」号の大村さんと芦屋さんは当時の衣装でパレードに登場し、殺陣も披露する。白木さんはパレードを前に、当時を振り返り「公開録画でしたから失敗は許されない。スタッフもみんな若くてね。とにかく面白いものをって無我夢中で作ってました」と話し、「年も年なので気恥ずかしいけれど、大阪の皆さんが喜んでくれるなら頑張りますよ」と気合十分。番組を演出したメディアプロデューサーの澤田隆治さん(74)も「みなさん、70歳を超えて現役で活躍していることがすごい。大阪の人がこうしてテレビの主人公を思いだしてくれるのはうれしい」と藤田さんらにエールをおくる。
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登録日:2007年 10月 13日 19:55:44
●ミュージアムの経営改革(その4)
現在、全国で進行中の公立文化施設の経営改革のパターンには大きく3つある。第1は、館長に有能な人材、それも多くは民間企業の経営者か海外のミュージアムで活躍した人材を登用し、その人物に多くを委ねるパターンである。東京都立写真美術館(館長は資生堂名誉会長の福原義春氏)、大阪市立美術館(館長は最近まで蓑豊氏=シカゴ美術館の出身)がそうである。蓑氏は最近まで金沢21世紀美術館の館長も務めていたがこれもそうだ。だがたまたま優秀な人材を館長に得るというのは解決策の一つではあるがどこでも再現性がある手法とはいえない。そもそも経営と文化の両方に精通した人材などめったにいない。
第2は、指定管理者制度の導入を機に経営の刷新を図ろうというもの。例えば島根県立美術館、寅さん記念館(東京都葛飾区)、長崎県美術館、長崎歴史文化博物館など。第3は行政評価や包括外部監査をきっかけに改革が始まるパターンだ。東京都の江戸東京博物館(特に分館の「江戸東京たてもの園」)が有名だ。ここは都庁が行った事務事業評価できびしい結果を下され、それを機に抜本改革に着手した。
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登録日:2007年 05月 23日 00:22:18
●司馬遼太郎と天童よしみ
司馬遼太郎と天童よしみの共通項は?全国的スターになっても大阪拠点で活動し続けた点だ。司馬遼太郎氏は東大阪(布施)、天童氏は八尾と場所も近い。ちなみに塩爺も布施のひとだ。以下は日経。
大阪拠点に飽くなき挑戦──天童よしみデビュー35年
演歌歌手、天童よしみがデビュー35周年を迎え、積極的な活動を展開している。記念の新曲、ニューアルバムを相次ぎ発表したほか、6月には新歌舞伎座(大阪市)で集大成の座長公演と特別コンサートを開く。屈託のない笑顔と熱く力強い歌声で、子供からお年寄りまで幅広いファンの心をつかむ天童。飽くなきチャレンジ精神の源泉は――。大阪育ちの天童よしみは今も実家の大阪府八尾市を生活の拠点にする。音楽産業が東京に1極集中するなかで、NHK「紅白歌合戦」のトリを3回も務めた歌謡界の大御所が、いまだに大阪を本拠地にしているのは異例だ。
「大阪に帰ってくるとホッとする。温かい家族がいて、友人や近所の人たちもみんな人なつっこい。10代後半のころ、数年間母と一緒に東京に住んだが、窮屈な感じがして耐えられなかった」今年はデビュー35周年という節目の年だけに様々な企画を展開している。まず1月にシングル「なんで泣く」をリリース。4月にはポップスの名曲を集めたアルバム「よしみコレクション」を発売した。6月(大阪)と9月(東京)には、それぞれ4週間ほとんど休みなしで座長公演「くれない三度笠」とコンサートを開く。フル稼働の日々が続くが、「大阪でエネルギーを十分蓄えて頑張りたい。先日も父から、『大阪らしさを失うな。おまえらしく、しびれる演歌を歌い続けなさい』と言われて、勇気と元気をいっぱいもらった。今後も自分らしさを追求したい」と話す。実際、天童の人生を変えたのも大阪だった。1970年、アニメ「いなかっぺ大将」の挿入歌「大ちゃん数え唄」が話題を呼び、72年に「風が吹く」でデビュー。しかし、その後売れない時代が長く続いた。復活を果たしたのは85年の「道頓堀(とんぼり)人情」。「負けたらあかん」と大阪弁で明るく歌い上げた。「東京のレコード会社から契約を打ち切られ、歌をやめることも考えた。そんな人生で一番つらい時に出合ったのが『道頓堀人情』だった。東京に負けたくないという大阪のど根性で歌った」この時の反骨精神が今も天童を支えているのだろう。
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登録日:2007年 05月 18日 06:31:46
●ミュージアムの経営改革(その1)
全国各地で公立の美術館、博物館、動物園などの見直しが始まっている。例えば民間企業への管理運営委託(島根県立美術館、長崎歴史文化博物館)、廃止(東京都近代文学博物館)あるいは民間の企業や財団が資金と人材を提供(寄付)し、行政は土地だけを提供する例(三鷹の森ジブリ美術館)などである。このほかにも直営施設を財団運営に切り変えたり、複数の文化施設あるいはそれらの運営をする財団の統廃合などが進む。経営形態は従前のままでも館長などを民間からヘッドハンティングしたりや業務のいっそうの民間委託化(受付など)はかなり一般化しつつある。
広い意味での「官から民へ」あるいは行政解体が進行しつつある。変化はまだら模様で、毎年どんどん進化をとげる施設もある一方で10年前と変わらない施設もある。だが全体として公立文化施設の経営は大きく変わりつつある。
変化のきっかけは5つほどある。第一には設置者である自治体の財政危機だ。第二には指定管理者制度の導入である。そして第三には国立の美術館、博物館、大学等の文化施設の独立行政法人化とそれをきっかけとした経営改革の影響がある。第四には行政評価の導入である。行政評価には2つのタイプがある。1つは設置者である自治体自身が自らの事務や事業を評価する中で文化施設への資金提供の意義などを見直す動きである。もう一つは文化施設が自ら使命、目標などを再確認し、毎年の達成目標を定め、その実現の度合いを自己評価するものである(徳島県立博物館、静岡県立美術館、兵庫県立人と自然の博物館など)。
そして第五には市民参画の動きがある。形態はさまざまだ。ボランティアや友の会活動による運営支援、寄付、あるいは理事会への参画までいろいろある。
いずれにしても役所が資金も人材も丸抱えで文化施設を運営するという時代は終わりつつある。
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登録日:2007年 05月 17日 01:52:57
●ミュージアム評価とは(その4)
「 数値による評価はミュージアムになじまない」という主張をよくきく。これは半分正しく半分間違っている。確かにミュージアムを数値だけで企業や一般の行政サービスと比べると間違う。だがミュージアム間では数値を巡る競争をすべきだ。そもそも芸術文化は数値による評価と競争で発展してきた。コンクールでは必ず順位をつける。オークションや鑑定では芸術文化の価値を容赦なく貨幣価値に換算する。市場競争を意識して芸術家は切磋琢磨を重ねている。ミュージアムにも同様の格付け、評価、さらに競争が必要だ。学芸員などの職種にもランク付け(1級、2級など)を設ける。
ミュージアムは確かに経済原則だけでは成り立たない、ある種の“特別な存在”だ。だか社会からそう認知されるためにこそ、内部において厳しい評価と熾烈な競争原理を確立しなければならない。例えば利益至上主義のような定見を欠いた外部からの評価の押し付けは拒否すべきだ。だがミュージアムは自らの経営刷新のために数値による評価を使うべきだ。そしてそれに基づく各館の切磋琢磨の仕組みを構築する必要がある。
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登録日:2007年 05月 15日 09:34:32
●倖田來未
「倖田來未、ELTらを無断「着うた配信」 容疑で逮捕」
というのは朝日新聞のネットの見出し。一瞬、倖田來未が逮捕かと思ったが、容疑で逮捕になった人物が彼女の歌を無断配信・・これはちょっと紛らわしい見出しだ。
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登録日:2007年 05月 15日 01:31:15
●ミュージアム評価とは(その3)
図書館とミュージアムは元来は同種の施設だ。前者は印刷物を後者はそれ以外を保存するだけの違いだ。ところがわが国では別の物として扱われてきた。例えば図書館は無料で赤字が当然だとされる。だがミュージアムは赤字を批判され無料は不当だといわれる。図書館は小学校に必ずある。そこで読書の意義を学び図書館はある種、神聖化される。ミュージアムはそうではない。存在意義は学校で教わらない。米国の小中学校では夏休みの調べ物を父兄に展示する擬似ミュージアムのイベントがある。日本でも小中学生にミュージアムの意味と存在意義を知らせる、つまり「ミュージアム・リテラシー」を構築するプログラムが必要だ。単に訪問するだけではだめだ。予め課題を与え調査の一環でミュージアムに行く。すると子供たちは図書館と並ぶ存在だと気づくだろう。
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登録日:2007年 05月 11日 09:07:47
- プロフィール
- 上山信一
- (男)
- http://www.pm-forum.org/ueyama/
- 慶應義塾大学総合政策学部教授、改革コンサルタント。専門は大企業・行政・NPO等の経営刷新。近年は地域再生も手がける。大学では「経営戦略」「公共政策」等を教える。旧運輸省、マッキンゼー共同経営者等を経て現職。大阪市生まれ。50歳。中央省庁・自治体の各種委員、企業顧問等を兼務。京大法、米プリンストン大修士。趣味は登山、鉄道、料理。メール:ueyama@pm-forum.org
- 最近のエントリー
- [05/17] ●大阪のエコミュゼ構想
- [05/15] ●いよいよ議会との対話へ
- [05/13] ●橋下改革、3ヶ月目の現場から
- [05/10] ●読売のインタビュー記事
- [05/10] ●行政とNPOの協働(@神奈川県)
- [05/05] ●オーケストラの公共性⑤
- [05/05] ●オーケストラの公共性④
- [05/05] ●オーケストラの公共性③
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- [05/04] ●大阪市議会、情報公開の遅れが歴然
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