波力発電について調べてみた

波力発電機が稼動開始、新しい代替エネルギー源を目指して - デンマーク

【リム湾/デンマーク 1日 AFP】31日、北ユトランド(northern Jutland)半島リム湾(Limfjorden)で波力発電機が稼動した。これは従来にない代替エネルギーシステムで、今回稼動したのは本来の10分の1サイズ(24メートル規模)のもの。将来的には原寸大(240メートル規模)の発電機が北海に設置される予定。写真は同日、ベント・ベンセン(Bendt Bendtsen)経済商業相(右)とWave Star Energy社とDanfoss Energy社の取締役Jorgen Mads Clausen氏。(c)AFP/Henning Bagger

AFPBB News


さて、今ひとつ世間的な知名度が低いと思われる波力発電。
自分自身、それほどきちんと仕組みを理解していなかったので、
ここで取り上げられているのを契機に、少しばかり調べてみた。


この波力発電、
実は「新エネルギー法」(施行1997年)が特定し、
積極的に導入促進を図るべき政策的支援対象となる
「新エネルギー」の中には、入っていない模様。※1
この「新エネルギー」の概念には、
太陽光や太陽熱、風力などの自然エネルギーと、
廃棄物やバイオマスのようなリサイクル系のエネルギーの
2つの分野が含まれる。

一般的には、波力発電は自然エネルギーのひとつとなる。
(詳しい話は上のリンクか、コチラの過去記事で)
.
.

◆ ◆ ◆

波力発電とは、読んで字の如く、
海洋上の波の力を使って発電する仕組み。
身も蓋も無いが、これで理解は正しい。

自然エネルギーなので枯渇の心配がない、
二酸化炭素を排出しない、消波効果を得られる、
といった長所がある一方、
自然の波が対象なので発電が不安定になる、
設置にはコストがかかる、といった短所も指摘されている。


◆ ◆ ◆

ちなみに、
東京電力の当該サイトの説明では、
 波の上下運動で空気を圧縮し、その力でタービンを回して発電するしくみ
と簡潔に説明してあるほか、少しの記述があるのみ。


中部電力の説明サイトは、もう少し詳しい。
波の方向が変わっても発電用のタービンを回すことのできる
「ウェルズタービン」が、図解入りで説明されている。

尚ここでは、忘れてはいけない短所として、
 海洋生物への影響が考えられる
という指摘が挙がっている。
これは、要注意項目だ。


また、仕組みについては、
(財)エネルギー総合工学研究所
海洋エネルギーの説明のページも、図解入りで分かりやすい。


◆ ◆ ◆

もう少し小型の装置もある。
独立行政法人 科学技術振興機構の紹介する、
高効率ジャイロ式発電システム」がそれ。
写真からは、その仕組みが非常にコンパクトなことが
見て取れる。

同機構は、
ニホンの長い海岸線(約34,386km)で波力発電を活用できれば、
 エネルギー総量は大型原子力発電所36機分に相当する
と、かなりの潜在能力があることを指摘している。


◆ ◆ ◆

ともあれ。これまでの話を見る限り、
他の自然エネルギーと比べて、波力発電は
なかなかというか、かなり大変な様子である。

当然、海上ともなると、
腐食に強い素材での建設・設置が求められるし、
海上そのものが過酷な環境にあることから、
発電装置にはその変化に耐えうるだけの強度も必要だ。

個人的には
太陽光等のように自家発電的に小さく行うような、
小規模なエネルギーシステムの方がより好ましいと思うので、
どこまでそうした方向性で開発が進むかが
これからの鍵になるのではないか、と述べるに留めたい。


◆以下、資料・参考など◆

※1:http://www.enecho.meti.go.jp/faq/newenergy/q01.htmより。
新エネルギー法令で特定されているのは以下の通り。
○ 太陽光発電 ○ 太陽熱利用 ○ 風力発電 
○ 廃棄物燃料製造 ○ 廃棄物発電 ○ 廃棄物熱利用
○ バイオマス燃料製造 ○ バイオマス発電 ○ バイオマス熱利用
○ 温度差エネルギー
○ 雪氷熱利用
○ 電気自動車(ハイブリッドを含む)、天然ガス自動車、メタノール自動車
○ 天然ガスコージェネレーション
○ 燃料電池

※2:そのほかの資料
2年前(2004年8月)の記事だが、世界の取り組み状況を解説したコチラの記事も分かりやすい。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20040830301.html

国内の状況は、(財)日本海事広報協会のこちらのページでも少し取り上げられている。
http://www.kaijipr.or.jp/kankyo/kankyo2.html

また、海洋エネルギー全体としては、波力発電のほかに、潮汐、海流・潮流、海洋熱、塩分濃度、などもエネルギー源としての活用が見込まれるという。
(『手作りエネルギー大全』1997年 家の光 より36P「海洋エネルギー利用と波浪発電の現状」から)

カテゴリー[ 資源・エネルギー ], コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2006年 09月 11日 23:54:26

コメント

波力発電の長所と短所
を教えてください

hry123 @ 2009年 06月 16日 11:50:35

日本・世界の利用状況について
教えてください。

名無し @ 2009年 10月 05日 16:20:27

中学校の小論文の課題に非常に役立ちました。
ありがとうございました。

雲英 @ 2009年 12月 24日 22:00:15

保健の課題に役立ちました。ありがとうございます。

コンタクト @ 2009年 12月 31日 16:59:11

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