2006年 04月 24日
助かっても、なおも険しい道のりが
オランウータンを自然に帰す 密輸に対する小さな反撃 - タイ
【ラチャブリ/タイ 23日 AFP】タイに密輸入されたオランウータン50頭以上がバンコク(Bangkok)の動物園から回収されジャングルに戻された。野生動物の密輸に対する小さな勝利ともいえる。密輸から2年間、見物客が写真撮影をしたり面白そうに笑ったりする間、オランウータンは見世物として互いに殴りあうショーをさせられていた。写真は21日、バンコク西部のラチャブリ(Ratchaburi)にあるKhao Pratap Chang野生生物保護区域の檻の中で抱き合う、密輸されたオランウータンのカップル。(c)AFP/PORNCHAI KITTIWONGSAKUL
まずは、写真キャプションの勘違いの訂正から。
カップル、とあるが、写真のオランは恐らく子ども。
夫婦・つがいなど性的なつながりの一組ではない。
し、オランウータンは、ニンゲンのようなつがい概念のない
生殖を行う。
暮らし方そのものも、群れを作らない。
雌雄別々、単独行動が基本のオランウータン。
カップリングが行われるのは交尾時だけ。
では、どうしてこの二匹が抱き合っているのか。
それは、オランウータンの体の構造、及び
暮らし方に基づいている。
オランウータンは、完全な樹上生活者である。
暮らしも、体も、そのように進化してきた。
かつて、ボルネオ島の森林が豊かであった頃、島の端から端まで、
オランウータンは一度も木を降りることなく
行き来することができた、
と言われている。
つまり、手も足も、木の枝を摑まえたり樹上を移動するような
体になっているのだ。
オランウータンが地上に降り立つときというのは、
本当の非常事態に限られる。
本来は。
さらに、オランウータンの母子密着の時期は非常に長い。
離乳が3年くらいといわれている。
(さらに、離乳後も6、7年くらいまでは母子で一緒に暮らす)
特に小さいうちなどは、
母親にしっかり摑まって移動するのが常。
(これは、他のサルたちにも多く見られる特徴だったりする)
つまり、写真の子どものオランウータンは、
母親に摑まることができないからこそ、
こうやって同類の子どもと一緒にくっついているしかない、
わけだ。
しかもよく見ると、左の子どもは、
鼻が潰されている。
どれだけの虐待を受けたのだろう。
キャプションでは「殴り合いをさせた」とあるが、
想像すると、胸が潰れる。
(今回はやや長いエントリなので、以下は追記にて)
.
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登録日:2006年 04月 24日 23:09:04
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