2006年 10月

ヘルメットも星条旗

<特集:9.11同時多発テロから5年>世界貿易センタービル跡地のマンホールで遺骨200を発見 - 米国

【ニューヨーク/米国 27日 AFP】2001年同時多発テロで倒壊した世界貿易センター(World Trade Center)ビル跡地で18日、作業中の公共事業者により200近くの遺骨が、舗装され使用されていなかったマンホールで発見された。写真は26日、遺体が発見された地域で防護服を装着し、掘削作業を行う作業員たち。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY

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毎年の式典やらライトアップやら、
はたまた跡地の建設物をどうするかというアイデア募集やら、
いろいろなことをやっている割には一番基本的なところを
疎かにしている、というハナシ。

10月22日の朝日
gooでも同一内容の報道あり、ソースはAP通信)では、
遺族がおかんむりとのこと。
そりゃそうだろう。
この報道の結びの一文、
 2749人が死亡したが、1100人以上については遺品など何も確認されていない。
に至っては、いったいどういう捜索の仕方をしたのか、
まずはそこから首をかしげざるを得ないハナシ。
時事通信の10月24日のこの記事では、
 捜索対象から漏れていた場所があった
という言い訳が市長からなされてはいるが。

遺品や遺骨の捜索以前に、もっと初期の段階で、
その場所での生存者の捜索はされていなかったのか。
その「捜索対象から洩れていた場所」で、ひょっとしたら
数日間ほど生存していた人がいたかもしれない……などという
想像をしてしまうのは、自分だけか。
(もちろん、初期の時点では物理的に捜索が困難等の理由が
あったのだとしても)

被害者の3分の1以上もの遺骨・遺品を見つけられない
(もしくは探していない)
という状態が5年ほど続く一方で、
その跡地の利用についてはコンペが早々行われるなど、
ある方面だけは、妙に活動的。
何か、見つかったらマズイものがあるから
早く次の建物を上に乗っけて隠してしまえ、
というわけではないだろうが。

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登録日:2006年 10月 29日 23:06:03

忘れ物はございませんか?

<レバノン情勢>イスラエル軍の撤退遅れは「行政上の問題」と、UNIFIL - レバノン

【Yarun/レバノン 27日 AFP】国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は26日、「軽微な行政上の問題」が理由で、レバノン南東国境の村ガジャール(Ghajar)からのイスラエル軍撤退が遅れていると発表した。
≫続きを読む…
(c)AFP/RAMZI HAIDAR

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どうせ遅れて帰るなら、落し物も拾って一緒に帰れっての!


◆ ◆ ◆

クラスター爆弾の不発弾で子どもを中心に被害が出ている、
という報道がニホンでもなされているが、
朝日10月23日、またはこちら
AFPのこの写真にもあるように、
国連児童基金(ユニセフ)がイスラエルの落し物・不発弾問題を
指摘している。
ちなみに その写真で後片付けをしているのは、
国連レバノン暫定軍のベルギー兵というが、
右の兵士なども若そうだ。
左の兵士はちょいと年齢が行っててジャン・レノっぽい逞しさだが、
いずれにせよこれは年齢の問題ではなく、やはり
他国のニンゲンが他者の尻拭いをしている構造ということで、
どうにも理不尽なものを感じずにはいられない。

上記の朝日の報道では、
家の果樹園でオリーブを採ろうとしていた子どもが
犠牲になった事故を紹介しつつ、
 レバノンでは、こうした不発弾による被害が相次いでおり、8月14日の停戦後、この少年を含め20人以上が死亡、約120人がけがをした
とある。


◆ ◆ ◆

爆弾ついでに。
今月、イスラエルはそれまで認めていなかった、
「白リン弾」の使用を認めた。
白リン弾は、国際的に使用禁止が強く叫ばれている兵器でもある。
(各種の記事は、日経10月23日
毎日10月23日
時事通信10月23日一番詳細・goo経由)

構造なども詳しく出ているこちらの8月1日付のAFPの写真では
直接認めずのらりくらりとかわしていたようだが、
何か方針転換でもしたのか。


◆ ◆ ◆

ここで、ヒトゴロシに道理を求めること自体がおかしい
という言い方をするニンゲンもあるだろうが、
やはりそうは言っても、この不発弾の処理については、
イスラエルの銭と兵隊で行うのが筋だろう。


それとは別に、
この写真のように、近くに民間人(子ども)がいる中での
不発弾の掘り出し作業、ってのもまた、
素人目には危ないようにも見えるのだが。
まあ、それなりの処理をした後のことなのかもしれないが。

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登録日:2006年 10月 28日 23:49:53

カッコイイとはこういう艇を言うんだぜ

世界初、代替燃料使用の高速パワーボート - 米国

【フォートローダーデール/米国 26日 AFP】世界初の代替燃料を使用する高速パワーボート、それがEarthraceである。全長78フィート、波を貫いて走るEarthraceは、独特の三胴艇型、近未来スタイル。燃料には、大豆、カノーラ油、ブドウエキス、人間の脂肪さえ使用できる。写真はフロリダ州(Florida)フォートローダーデール(Fort Lauderdale)で23日、Earthraceの船尾に立つUS-Ecology-BoatingのPete Bethune船長。(c)AFP/Robert SULLIVAN




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はもちろん、船長もコックピットもカッコええ。

できたら、燃料はこちらなんかも参考にしてほしいな、と思いつつ。
 菜の花プロジェクトネットワーク

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登録日:2006年 10月 27日 00:02:07

血のカクテル

幻想的な氷のバー、メルボルンに誕生 - オーストラリア

【メルボルン/オーストラリア 26日 AFP】メルボルンに前代未聞のバーが誕生した。その名も「Chill On」。バーカウンター、イス、彫刻、ソファーに至るまで、全てが氷でつくられており、その氷の使用量は30トン以上に及ぶという。訪れた客は30豪ドル(22.5USドル)を支払い(30分間ワンドリンク付き)、マイナス12度の氷の世界をカクテルを飲みながら楽しむ。(c)AFP William WEST

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毛皮の使用例。
血塗られた、シート。
カクテルの赤が、悪い冗談のよう。

ニンゲンが「ちょっと変わった娯楽を楽しむため」に殺された
動物(毛皮の持ち主)の境遇に、ただ涙。


このたくさんの氷を作る為に、
きっとかなりの温室効果ガスを排出したことだろう、
とも付け加えておく。

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登録日:2006年 10月 26日 23:10:32

で、結果は?

ツール・ド・フランスの覇者オスカル・ペレイロがラクダとレースする企画に登場 - スペイン

【バレンシア/スペイン 22日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)で総合優勝を果たしたフォナック・ヒアリング・システムズ(Phonak Hearing Systems)のフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)が薬物使用による優勝剥奪となった為、総合2位からの繰り上げ優勝となったケースデパーニュ・イリェスバレアルス(Caisse d´Epargne-Illes Balears)のオスカル・ペレイロ(Oscar Pereiro Sio、スペイン)が、ラクダとレースする企画に登場した。
≫続きを読む…
(c)AFP/JOSE JORDAN

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ラクダは意外と速いと聞いたことがあるが、
どのくらいのもんだろう?
持久力はあるはずだが。

舗装路でやりあうという点で
ルールとしてはロードレーサーの方が圧倒的優位だが、
まあ沙漠でロードに乗るのは無理だから、ということで。

この勝負、オスカル・ペレイロ以外の自転車乗りは
参加していなかったのか。
ラクダもスペインチャンプか何かで、実は一騎打ち、とかいう
ちとカッコイイレースなのかも、と推測(つか妄想?)
余興とはいえ、結果も知りたいところ。

ラクダに乗ってごきげんのオスカルの写真はコチラ
これはちょっとこわごわ
ラクダは背高いからな~(馬より視点が高く来る)。

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登録日:2006年 10月 25日 14:46:55

科学に介入する政治

カリフォルニア司法長官、地球温暖化の原因として自動車メーカーを告訴、高速道路では渋滞続く - 米国

【ロサンゼルス/米国 18日 AFP】カリフォルニア州のビル・ロッキャー(Bill Lockyer)司法長官は9月20日、「地球温暖化の原因を作っている」として日米などの自動車メーカー計6社を起訴した。同種の訴訟は米国で初となる。写真は17日、渋滞するロサンゼルスの高速道路。(c)AFP/Gabriel BOUYS

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今日は直接この写真と関わる話ではないものの、
関連性のある話として。


先月、9月下旬に流れたニュースとして、
ブッシュ政権が米海洋大気局(NOAA)の報告書の発表を
妨害したのではないか、というものがあった。

NOAAが発表しようとしたその内容は、
「地球の温暖化と大型ハリケーン増加には関連性がある」
という内容。
本来ならば5月に発表される予定であったというが、
結果的にそれはお蔵入りとなった模様。

ちなみにこのニュースソースは、
英科学誌ネイチャーの電子版。
ニホン国内の各紙でも報道があったようだが、
今は共同のニュース(9月27日付)と
CNNのサイトの記事(9月28日付)しかウェブ上には残っていない。
(これらも期限が来たらウェブでのアップは終了となるだろう)
.
.
 ... 続きを読む

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登録日:2006年 10月 24日 23:43:08

種のゆりかご

熱帯地方で種の大半が発生 - 米国

【ワシントンD.C./米国 16日 AFP】植物や動物の種の大半は熱帯地域で発生し、その後温暖地域や両極に拡散した--こんな研究結果が発表された。
≫続きを読む…
(c)AFP/JAY DIRECTO

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驚きよりも、やっぱりそうか、という感想を抱くニュース。
もちろん、いい意味での。


◆ ◆ ◆

現時点であっても、熱帯にある森林、いわゆる熱帯林には
(雨林でない森林も含めての総称なので「熱帯林」)
全地球上の約半数からそれ以上の種が生息している
といわれている。
約、とあるのは、今現在、ジンルイに把握されている「種」は
その全体のうちどのくらいか、ということもよくわかっていない
(科学者によってまちまちな)ため。
とはいえ、
それだけ豊かな生物多様性を持つ地域である、
ということについては、どの科学者・専門家も異論はない。

たとえば、『地球植物誌計画』(G・T・プランス著 紀伊国屋書店 1997年)
によれば、アマゾンの熱帯林について、
 イギリス諸島の全植物相の6倍もの種が、テニスコートの半分ほどの広さの土地に生息しているのである。
とある。
これは、熱帯林・熱帯地域の生物多様性の、
ごく一部の例でしかない。
 
こうした豊かな生態系の存在を思えば、
今回の 「Science magazine」での研究発表は、やっぱりと
うなずかされるところ。
海洋における生物種を加えて考えれば、尚のことだろう。
.
.
 ... 続きを読む

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登録日:2006年 10月 23日 21:38:33

あきらめない、ということ

ヒメウミガメの保護プログラム、観光客らも協力 - メキシコ

【サンホセ・デル・カボ/メキシコ 19日 AFP】バハカリフォルニアスル(BCS)州のサンホセ・デル・カボ(San Jose del Cabo)では、生物学者の先導によってヒメウミガメ
Olive Ridley、Golfina)の保護プログラムが行われている。
≫続きを読む…
(c)AFP/Paul J

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絶滅危惧種のヒメウミガメ、
その保護プログラムの適切な運営例。恐らく。

専門家である生物学者による具体的な行動の提案、
地元民の参加、
さらには観光客への環境教育的な働きかけなど、
やり方としては地味ながらも真っ当な様子がうかがえる。

特に、地元民の参加という話にあるように、
地元の理解を得ようと努力をしている(たぶん)のは、大事。
そうすることで、科学だけでは説明しえない、
地元の知恵や地元民しか知りえない視点、というものも
保護のプログラムに反映させることができる。

また、異なる立場のいろいろな人びとが参加することで、
独善的な発想を排除しやすくなるという面もある。
(同じ条件であっても、そういかない場合もあるが)

1000匹に1匹しか生き延びられなくても、※
あきらめない、ということ。
こうした地道な努力の積み重ねがあるからこそ、
孵化率の向上といういい結果が出始めているわけで。


ところで子どもら、
おめーら、もうちっと子ガメを優しく持ってやれよ、おい。


※:科学的にみれば、自然界における子ガメの生存率はこのくらいの数字に落ち着くはず。短期間に一つの種だけが極端に多くなるのは自然界のバランスを崩す元だから、このくらいの上昇率の方が現実には好ましいものと思われる。

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登録日:2006年 10月 22日 23:42:43

愛なんかいらない

「脱走」ミンクが大量死、誤った「動物愛護」 - スペイン

【マドリード/スペイン 18日 AFP】スペイン北西部のガルシア(Galicia)地方で15日、飼育されていたミンク6500匹が動物愛護団体の手引きで「脱走」していたことが明らかになった。
≫続きを読む…
(c)AFP/JEAN

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世の中、「善意」ほどたちの悪いものはない。
と、いうことを改めて突きつけてくるような、鬱々とした事例。

ほんの少しの科学的な視点を持ってさえいれば、
起こらなかったであろう悲劇。

ミンクたちに本当に必要だったのは、
愛情やら善意やら正義やらというワケの分からんものではなく、
「ミンクの毛皮を必要としない社会」を
システムとして(社会に)構築していく、ということだったのだが。

飢え死にしていくミンクたちと、
そのミンクたちのおかげで絶滅の危険にさらされる
地元の固有種をはじめとする生きものたちのことを考えると、
無知と善意が結びついた時の破壊力の凄まじさに
恐怖心を抱かずにはいられない。


愛とか善とか正義とか、もういいかげんうんざりしながら。

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登録日:2006年 10月 22日 00:04:13

小さくたってワニはワニ

「メガネカイマン」ワニの赤ちゃん、12匹誕生 - フランス

【Pierrelatte/フランス 20日 AFP】南部の都市Pierrelatteにあるワニ園「La Ferme aux Crocodiles」で18日、南米に生息するアリゲーター科のメガネカイマンの卵がかえり、12匹の赤ちゃんワニが誕生した。写真は同日、Pierrelatteのワニ飼育場でかえったメガネカイマンの赤ちゃん。(c)AFP/SAMUEL MARTIN


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いい面構えをしとる。
カワかっこええ。

今はこんなに小さいが、ワニだから成長すると相当でかくなる。
成体ではだいたい2メートル弱くらいになるそうだが、
それを越えるものもあるという。
庶民にはまず飼いきれない。

もちろん、ワニの仲間はいずれもワシントン条約のリストに
名前を連ねている。
つまり、どのワニたちにも、絶滅の心配がつきまとっている。
こうした人工的な環境での繁殖が成功していても、
肝心の野生の状態は決していいわけではない。
革や肉目当ての密猟による減少に加えて、
本来の生息環境も開発などにより減ったり悪くなったりしている。

ともあれ、このちっこいワニたちの
幸多き生を祈らずにはいられない。
たとえワニ園という、箱庭の中での生であったとしても。

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登録日:2006年 10月 21日 23:50:36

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山猫通信社 篠宮
山猫通信社
カメでも読める のてのて環境ニュースクリップ
このメモは猫のヒゲ
◆環境カウンセラー兼フリーランスのライター・編集業の「山猫通信社」については、上のHPをぽちっとどうぞ。ブログをみてのご連絡は、sorano_ki@yahoo.co.jpへ。
◆屋号の「山猫」は宮沢賢治から。大阪に長くいたので時々関西弁が混ざることあり。
◆07年3月、ブログタイトルを一部変更。今後も、カメだけでなく、ワニやラクダやトカゲからも いろいろと学べるもんだろうと思いつつ、のてのてと更新中。
◆トラックバック、どうも故障中の模様(早く直してくれAFP)。
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