2006年 11月 06日

死体を飾る

国立公園内での動物虐殺、政府が野放し - コンゴ(旧ザイール)

【Vitchumbi/コンゴ(旧ザイール) 29日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)の動物保護団体によると、東部のビルンガ(Virunga)国立公園内で発生しているゾウやカバの大量虐殺に対し、政府は大統領選挙期間中の治安を維持するため、見て見ぬふりをしているという。見解を発表したのは、国内の動物保護団体、Innovation for the Development and the Protection of the Environment(IDPE)。写真は同団体が27日に公表した、コンゴ軍の兵士によって殺されたゾウの死体。(c)AFP/JOSE CENDON

AFPBB News


皮にしろ骨にろ、
死体を飾るってのは悪趣味以外のナニモノでもないと思うんだが。

先月10月6日の毎日の報道では、
南部アフリカの3ヵ国が在庫として抱えている象牙、
その禁輸解禁について、
ワシントン条約の常設委員会は、
協議を来年(2008年)5月に持ち越した、とのこと。
(以下のキャッシュページで:
http://cc.msnscache.com/cache.aspx?q=4184636004755&lang=ja-JP&mkt=ja-JP&FORM=CVRE)
簡単に言えばまあ、問題の先送り、ということなのだが。

◆ ◆ ◆

根本的な問題として、
「象牙の流通」というものが存在していること、
それこそが問題だろう。
在庫がもったいないから、とかいうレベルで考えていくような
ハナシではないはずだ。

象牙は再生可能な資源などではなく、
絶滅の危機にある哺乳類の死をもってしか得られないもの
なのである。
考え方の基本としては、まずそこから議論を組み立てて
いかないと。
既にある市場を睨んでハナシを展開する、というのは、
明らかに考える順番を違えているとしか言いようが無い。

◆ ◆ ◆

もしも禁輸措置が解禁され、そこでまた象牙が流通したら、
どういうことになるのか。

そこで扱われている象牙が
全て自然死したゾウからのものであったと言われても、
過去の在庫品であったとされても、
売れるということがはっきりすれば、
それに便乗した密猟は間違いなく増える。

たとえ証明書の類があったとしても、
今度はその書類の偽造などがなされるだけのことで、
それが密猟の抑止力になることはないだろう。

そのことは、この写真記事の通り。

◆ ◆ ◆

ニーズ、つまり需要がある限り、
こうした動きは絶対になくならない。※1
ニンゲンの欲望とは、それほど強いものなのだということを、
もっと自覚しないことには、
ニンゲンによるゾウの大量死はなくならない。

目指すは、象牙の市場価値そのものを失くしてしまうこと。
ニンゲンが持つ欲望の質、そのものを変えていくこと。

価値観の創造ということは、確かに難しいかもしれない。
けれども、象牙なんて悪趣味、といった価値観を
普遍化させないと、
この動きは止まらないだろう。
これは、毛皮などにも言えることだが。※2


※1:10月7日の朝日の報道にて。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610060066.html
または
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610060026.html
大阪で密輸品と見られる象牙の摘発があったというハナシ。報道からは、ニホンの業者が象牙の密輸に常習的に関わっていたのではないかという指摘も。つまり、ニホン国内でそれだけの需要がある、ということの現れでもある。もちろん、分かっててやっているこの業者もとんでもない輩であることは確かだが、買う方も同じくらい悪い。ちなみに、このとき摘発された象牙はアフリカゾウ100頭分。

※2:
夏ごろに、あの意味不明の世界的有名人、パリス・ヒルトンが「毛皮をやめる」宣言をしていた。ニュースがどこかにあったはずだが、リンクが見つけられない……とりあえず、影響力のある(その内実が意味不明であっても)人がこういう意思表示をしたことはエライ、と。

カテゴリー[ 絶滅危惧種 ], コメント[1], トラックバック[0]
登録日:2006年 11月 06日 23:06:09

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