2007年 02月 01日

無意味に美談に仕上げるな

夫を救え!マウンテンライオンに立ち向かった勇敢妻 - 米国

【サンフランシスコ/米国 27日 AFP】カリフォルニア(California)州の自然公園で、70歳の男性を襲ったマウンテンライオンを65歳の妻が撃退。
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(c)AFP/US FISH

AFPBB News


本文の前半と後半で恐ろしくトーンが違うハナシ。
結論としては、
怪我人が出ても希少種を保護したインドよりも
はるかに野蛮で非環境配慮型の対応をしたアメリカ合州国、
というところに落ち着くようだ。

AFPのほか、人気ニュースサイトの「何でも評点」でも
取り上げられていたが、内容的にはほとんど同じ。 ※1
つまり、
1頭のマウンテンライオンに襲われた夫を助けようと、
妻が頑張った、そして撃退した。
・後ほど発見した、現場付近にいた2頭のマウンテンライオンが
下手人(ヒトじゃないけど)と見なされ、殺された。

なぜか、数が増えている。

この2頭のうちどちらが襲ったのかは調査中らしいが、
どっちかが襲っていたとしても
別のもう1頭が殺されてもいい理由にはならないよな、これ。
親子かペアリングの途中かきょうだいかは不明だが、 ※2
どう考えてももう1頭はとばっちりで殺されている。

んでもって、
実際に危害を加えた当事者マウンテンラインにしても、
その挙句に殺してしまっていいのかどうか、
という検証はしたのか、否か。


◆ ◆ ◆

ほとんどの野性のネコ属は希少種だが、
このマウンテンライオン(ピューマ)にしても、
やはり絶滅が心配されている。

それも、
ニンゲンの進出(開発)によって生息域が狭められたり、
牧場の邪魔になるからと狩猟の対象にされたり、
というような理由で減っている。

地域によっては保護策が成功して
減少に歯止めがかかっている場所もあるらしいが、
(このカリフォルニア州がそうかどうかは不明)
ニンゲン側の開発は進む一方だから、
今回のような軋轢をゼロにするには相応の対応が要求される。


◆ ◆ ◆

今回の対応は、
絶滅の危機が言われている種への対応としては、
あまりにも配慮がなさすぎる。
一言で言えば、「ジンルイ至上主義」の押し付け、というところか。

しかも殺害が決行されたのは、
今まさにヒトが被害にあっているからそれを食い止めるため、
という状況ではない。
被害者たちが自力で危機を脱した、その後のことだ。

その後の対応として、これが相応しいのかどうか。
この殺害は、「報復」が言いすぎだとしても、
「過剰防衛」の枠は軽く超えているだろう。
もしもこれを今後の予防措置と考えていたのだとしたら、
それは相当に頭が悪いとしか言いようが無い。


ニンゲン以外の動物たち、生きものたちに対して
 それをどう扱おうが、決めるのはオレ様だ、
を地で行く今回の殺害。
(まるで、『ドラえもん』のジャイアンの台詞、
「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」のようだ)

こうした思い上がりに基づく考え方が、
元々の絶滅の危機を引き起こしているということを、
この方々はどうして気づくことができないのか。

(※の注釈は<続きを読む>以下に)
.
.
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登録日:2007年 02月 01日 21:06:38

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