2007年 02月 13日

オランウータンが絶滅しても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいんです

ヤシ油、環境破壊の元凶転じて救世主? - マレーシア

【クアラルンプール/マレーシア 12日 AFP】地球上で最も非難を浴びている植物といえば、アブラヤシだろう。
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(c)AFP/TENGKU BAHAR

AFPBB News


先に、結論から言う。
というか、以下の二択でかならず一方を選択すること。

1)オランウータンが絶滅しても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

2)スマトラサイが絶滅しても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

3)まだまだ発見されていない新種の植物や昆虫、小さな哺乳類が絶滅してしまっても構いません。わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

4)希少種も多い原生林を消失させても、木々を皆伐して植林をし、そこに実ったた木の実を使ってわたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

5)アブラヤシ・プランテーションで農薬をバンバン使って土や川や海を化学物質で汚しまくっても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

6)プランテーションで働く学齢期の子どもがプランテーションで仕事をするために学校に通えないとしても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

7)先住民族の村を潰して植林し、その地に住む人びとの伝統文化を根絶やしにしても、わたしは二酸化炭素の排出量を減らしたいと思います
 ・はい  ・いいえ

(リストは、まだまだ続く)


◆ ◆ ◆

二酸化炭素の排出さえ減らせれば
全ての(環境の)問題が解決するというオメデタイ話
を信じている輩は、どの程度いるのか。

これって、
 楽なので車に乗るのを控えたくありません。
 暖房や冷房の温度を増減させたくありません。
 野菜は苦手だけれどもダイエットが面倒くさいんです。
 だからわたしは種の絶滅が引き起こされようが、
 現地で人権侵害が起きようが、
 狭義の環境汚染が現地で引き起こされようが、
 代替品であるパーム油を使いたいんです。
てなワガママをそのまんま
「温暖化対策」や「肥満対策」と言い換えているだけの
ことではないか。

ふつーこーいう場合、
先にやることやってから言えよ、ボケ!
ってのがよくある返事だと思うんだがな、これ。


◆ ◆ ◆

アブラヤシの実は赤い。

よく、大きくて実が白いココナッツをイメージする方も多いが、
別の写真にあるように
http://www.afpbb.com/article/1332955
パーム油を絞るこのアブラヤシは、小さくて赤い実が
つぶつぶつぶとたわわに詰まっている。

この赤い実を、刈り取ってから24時間以内に搾油・加工して
製品としてのパーム油が出来上がる。
24時間を過ぎての搾油は品質が落ちるので、
収穫から加工までは時間との戦いだ。

このパーム油がニホンに輸入されれば、
おなじみのシャンプーや洗剤などのほか、
ラーメンやスナック菓子の揚げ油、チョコレート、といった食品、
または化粧品などにも使われる。
わたしたちの暮らしにとって、
切りたくてもなかなか切れない困った代物だ。


◆ ◆ ◆

アブラヤシの木の実を絞って、パーム油を採る。
そのために、たくさんのものが犠牲になっている。
何かを助けた「つもり」になっていたとしても、
別のものに犠牲を強いている、という構造は続く。

アブラヤシの実の赤色は、
生息地を追われたオランウータンの、
本来育まれるべき命に流れる血潮の色、
なのかもしれない、とふと思ったり。


◆参考になる資料のリンク◆
FoE Japanの最新ニュースリリース]
http://www.foejapan.org/forest/doc/070208.html
とその背景情報(こっちはPDFファイル) http://www.foejapan.org/forest/doc/doc_recmndbiofuel.pdf

熱帯林行動ネットワークのちょっと前の記事。
http://www.jatan.org/jn/JN52intro.html

サラワクキャンペーン委員会の昔の記事も、ちょっと古いが参考になる。
(あんま状況変わってないし)


(追記:まだ繁忙期が続いている為、本格的な復帰まであと2,3日時間がかかる予定。そんなときにこの写真だもんなぁ、全く……)

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登録日:2007年 02月 13日 00:14:16

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