2007年 04月 29日

キミ、ちょっとイラクに行ってくれないか、捨て駒になってくれないか

軍当局の情報操作、公聴会で明るみに - 米国

【ワシントンD.C./米国 25日 AFP】国民らの注目を集めている米軍関係者2人が24日、政府改革委員会(House Government Reform Committee)の公聴会に出席し「軍当局がまったくのうその情報を広め、英雄を渇望する国民のために情報操作をした」との証言を行った。
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(c)AFP/Karen BLEIER

AFPBB News


タイトルはブルーハーツの「すてごま」をもじりながら。

戦争を制するには情報を制せよ、というのはセオリーだが、
それでも完全な情報統制はやはり難しい、と。
事後とはいえ、少しでもこの手の情報が出たのは幸い。

しかも今回、AFPにしてはえらく詳しい。

同様のニホンの報道だと、
4月25日の時事通信
 英雄物語、「真実ではない」=下院公聴会で元兵士ら証言-米
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070425-00000023-jij-int

あるいは同じ4月25日の朝日
 NFL選手「名誉の戦死」は偽装 米公聴会で疑惑浮上
http://www.asahi.com/international/update/0425/TKY200704250344.html
(こちらは写真つき)
といったところ。

アメリカ合州国政府が
ヴェトナム戦争時にあった「報道の自由」に懲りて、
以来、情報統制を敷いたということは、よく知られている話。
湾岸戦争時のものが有名だが、こうした情報操作は
常日頃から過剰に行われていると考えた方がいいだろう。
(この辺り、チョムスキーの各種の本が取り上げていたりする)


だいたい、こういう情報操作を行うような立場のヒトビトは、
砂埃舞う現場で重たい銃を背負って走り回るような日々を
過ごすことはない。

現場の苦労といっても、しょせんは他人事。
だのに、そういう立場のニンゲンが、
何をやっつけるか、どこを攻め落とすかを決めていく。

軍事ほど、倒錯した構造はないよな、という。


さらに、2月頭の以下のAFPの記事も、ぜひ参考に。
2月09日 AFP
 「イラク戦争開戦の根拠はねつ造だった」、国防総省機密文書が指摘 - 米国
http://www.afpbb.com/article/1322533
わ た し た ち は
 何 の た め に 戦 争 を し て い る ん で し ょ う か

(このタイトルでエントリをアップするはずが
2月の時点では頓挫した)

この件については、国内でも多くの報道がなされているので、
見ている人も多いと思う。
(でも、戦争が終わらないのは、ほんまなんんでやろ?)

とりあえず関連報道を一件確保。
2月9日 朝日
 イラク戦前「不適切な情報活動」 米国防総省が認める
http://www.asahi.com/international/update/0209/006.html


さらに昨日(4月28日)
それにダメ押しをするかのような、AFPの写真アップ。
4月28日 AFP
 CIA元長官暴露本、イラク開戦時「まじめな議論」はなかった - 米国
http://www.afpbb.com/article/1547792

結論先にありき、というハナシ。
理由はこじつけでも何でもよかったのだろう。
そのために殺されるイラクの人びとや、
いいように使い捨てにされるアメリカの兵隊たちにとっては
とんでもないハナシなんだが。


※報道テキストは、<続きを読む>に収納。
.
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登録日:2007年 04月 29日 23:29:56

どうして「買わない」「使わない」という選択をしないのか。

アフリカ諸国、ゾウを救うため「象牙取引禁止」を訴える - フランス

【パリ/フランス 25日 AFP】アフリカ諸国は24日、パリで会合を開き、アフリカのゾウを密猟者から守り絶滅の危機から救うため、20年間の「象牙取引禁止措置」の導入を訴えた。
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(c)AFP/SIMON MAINA

AFPBB News


結論は表題の通り。
需要がなくなれば供給もなくなるのは当り前、
ということなんだが。
なかなかどうして、そのことが広く自覚されにくい。
特に、ニホン国内では。


◆ ◆ ◆

アフリカにおけるゾウの減少具合も凄まじい。

>アフリカ諸国がワシントン条約事務局に提出した報告書によると、1940年代にはアフリカに最大500万頭いたゾウは現在までに約10分の1の40万-60万頭に減少。毎年2万頭のゾウが密猟者に殺されているという。

暗澹たる気分に落とされるような数字。
本来いるべき数から9割も殺されているわけか。

さらに、

> 「ワシントン条約で一定数量の象牙の販売が認められると、必ず密猟や不正取引が増加した」と、訪欧の団長を務めるマリの自然保護当局の責任者が話す。

つまりは、儲けたい輩にとっては
希少価値云々のいい口実ができるようになるだけのこと。
やはり、中途半端が一番たちが悪いということか。

そして、

> 「密猟者は高度に組織化され、我が国の正規軍よりも優れた武器を持っている」ためだ。「対する我々は基本的な通信機器もないまま、数十万ヘクタールの公園・保護区を管轄している」

ぜひとも支援やら援助やらは、こういうレンジャーへの資金に
まわしてほしいところ。


◆ ◆ ◆

それにしてもどうして、象牙製品を欲しがるヒトがいるのか。
(リアルで自分の周りにそういう嗜好のヒトがいないので、
素で謎だ)
つか、本当にそういうヒトって存在しているんだろうか。
まあ、現実にいるからこそ、象牙の密輸があるわけなんだが。

象牙製品の需要があることによってゾウが殺され続けている、
そしてアフリカゾウが絶滅の危機にあるということは、
ほとんど常識のレベルの話だと思うのだが、
そのことを知らないヒトが
ニホンにはそんなにたくさんいるのだろうか。

それとも、ゾウが踏んでも壊れない、ならぬ
 ゾウが死んでも尚欲しい
というくらい、強欲なんだろうか。


それが無ければ飢えるというわけでも、
命が縮まるというわけでもない。
印鑑であれば、代替の製品なんぞ、幾らでも存在している。
そりゃ見てくれはきれいだ。だが、それだけだ。

ニホンの場合、消費対象・需要はほとんど印鑑だという。 ※
中国では工芸品。
いずれにせよ、ぜいたく品というか、無くても困らないというか、
代用のものでナンボでも融通がつけられるものというか、
そういうもんだ。
(4月28日、共同通信、及び日経記事より)


消費側のニーズ・需要がなくなれば
供給の側もまた減り、なくなっていくことは、
木材問題などの分野でも実際に見聞きした経験がある。

象牙問題に限らず、多くの分野で、しかもかなりの割合で、
消費行動は本質を揺さぶり、変えていくことができる。
一人ひとりの消費者は、当人が思っている以上に
大きい力を持っているのだ。

だいたい、供給側にしても
要は「銭が欲しい」だけのハナシ。
ここで双方の志向が一致すれば、
物事は案外、スムーズに変わっていくのが世の流れ、
のはずなのだ。


(ちなみに当ブログの象牙関連の過去エントリは以下の通り)
2006年11月6日 死体を飾る
 http://www.actiblog.com/yamaneko/19665
    12月29日 想像しない、という傲慢
 http://www.actiblog.com/yamaneko/24337
2007年2月20日 これを使うヒトたちはゾウの祟りとかって気にしたことないんだろうな、きっと。
 http://www.actiblog.com/yamaneko/30153

※エントリ内に関連する他の報道テキストは<続きを読む>に収納。
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登録日:2007年 04月 29日 01:32:25

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